日本バプテスト川越キリスト教会 Baptist Kawagoe

加藤享牧師,山下誠也協力牧師の礼拝説教・教会週報のメッセージ、イベント・行事案内

全体表示

[ リスト ]

20134月7日川越教会
          死からの復活とは(後半)
                                          加藤 享
 
[3]日本人の心の特徴
イエス・キリストはサドカイ派の人々への答をこう締めくくられました。「神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神なのだ。あなたたちは大変な思い違いをしている。」旧約聖書では、神さまが御自分を「わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」と名乗っておられます。とうの昔に死んでしまったアブラハムを神さまは、わたしはアブラハムの神であったとは言わずに、アブラハムの神であると、現在形の動詞で呼んで居られる。これは神さまの目の前には、アブラハムが現在も生きている者として存在していることを表しています。
 
私たちの人間関係は死ぬことで、終わりになります。しかし神さまの目には、私たちはアブラハム、イサク、ヤコブに限らず、死んでも今なお生きている者なのですから、神さまとの関係は切れることなく続くのです。これは大変な言葉ではないでしょうか。
 
人類の元祖と言われるアダムとエバは、神さまが見ていないと思い、その命令を破って禁じられていた木の実を食べる罪を犯しました。神さまの足音を聞いた時、木の陰に隠れましたが、神さまの目からは逃れることは出来ませんでした。そして彼らの住む所が楽園ではなくなってしまいました。
私が死んで火葬になり、灰になっても、神さまは「私は加藤享の神である」と現在形で、いつまでも私の前に立って居られます。死ねば罪が一切御破算になることはありません。「罪を犯した魂は滅びる」という神さまの言葉は、死んで幾年経とうが、私に当てはまり続けます。そしてアダムとエバが楽園を失ったように、私のいる所は楽園ではなくなるのです。ですから罪をきちんと処理しない限り、神さまの前に生き続ける私に平安はありません。私たちは少しでも早く、悔い改めて罪を清めていただくことが欠かせないと思うのです。いかがでしょうか。
 
日本では、偉人・英雄が死ぬと神社に神として祀られる宗教文化があります。歴史上の優れた人物を祀った神社が全国各地に建てられ、多くの参詣者を集めています。でもこれらの人物が生前に犯した罪は、どのように処理されているのでしょうか。十字架なしに栄光の復活がまかり通っているのが、私たち日本の文化の特徴の一つではないでしょうか。
 
私たちは、自分の罪深さを曖昧にせず、その罪からわたしたちを清めて救ってくださるイエス・キリストの十字架の恵みを信じて、イエス・キリストを自分の救い主として受け入れました。ですから罪が赦され、清められた者として、栄光の体を持つ復活にあずかり、平安をもって神さまの前に生き続けることが出来るのです。
 
[3]永眠か召天か
さて、主イエスは三日目の朝に復活され、40日後に天の父のもとに上げられました。では私たちは何時、天上の体をもって復活するのでしょうか。また何時、天の父なる神さまの御許、天国に上げられるのでしょうか。
 
福音書では、主イエスが少女、若者、大人の三人の死者を甦らせておられますが、いずれも「起きなさい」といって死の眠りから起こしておられます。また新約聖書の中で一番古い文書は紀元50年頃に書かれたテサロニケの信徒に宛てた手紙ですが、キリストが再び天から降って来られた時に、死んで眠りについていた者たちが復活して天に引き上げられると記されています。(Ⅰ・4:16)それよりも3年ほど後に書かれたコリントの信徒への手紙も、最後のラッパが鳴ると、死者は復活して朽ちない者とされると記しています。(Ⅰ・1552
 
またパウロは「正しい者も正しくない者も」復活して(使徒2415)、すべての者がキリストの裁きを受ける(Ⅱコリント510)と言っています。それからキリストの赦しと救いを受けいれた者は、天に用意された国に迎えられて行くことになります(マタイ2534)。新約聖書最後の書であるヨハネの黙示録も、終わりの日キリストの再臨によって新しい天と新しい地がもたらされるという黙示で終わります。(2122章)
 
ですから死者は眠りについて再臨と同時にもたらされる復活の目覚めを待っていること、また最期の審判を受けてから天国に迎えられるというのが、聖書の信仰ではないかと私は信じています。死んだ者はすぐに天国の神様の許に行けるとよく言われますが、そんな甘い話ではありません。では死者は何処で復活の目覚め時を待つのでしょうか。
 
ペトロの手紙一には、「キリストは肉では死に渡されましたが、霊では生きる者とされたのです。そして、霊においてキリストは、捕らわれていた霊たちのところへ行って宣教されました。」(31819)「死んだ者にも福音を告げ知らされた」(46)と述べられています。主イエスは墓に葬られ、三日目の朝に復活されるまでの間に、陰府に降って、死んだ者たちにも宣教されたという理解です。
 
全ての人を救うために十字架にかかって死んでくださった救い主ですから、墓に葬られても、じっとしておられずに、死者たちの所へ行って福音を宣べ伝えられたとする信仰は、主イエスなればこそ当然だと私も受けとります。そこで教会の伝統的な使徒信条は「十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人の内からよみがえり、天にのぼり、全能の父なる神の右に座したまえり」と告白しているのです。
 
眠りについた死者が復活の日を待っている場所が陰府です。この陰府は、最後の審判の結果、決定的な滅びを宣告された者が突き落とされる地獄とは違います。では陰府はどのような所でしょうか。
 
ルカ福音書16章に金持ちとラザロの話があります。金持ちの家の門前に全身できものだらけの乞食ラザロが横たわっていました。金持ちは乞食に全く関心を払わず、家の中で贅沢三昧に暮しました。ラザロは死ぬと天使が憐れんで、アブラハムの隣の席に連れて行き、豊かな食事をいただく日々を送ります。金持ちも死にましたが、彼は炎の中でもだえ苦しむ毎日を送ります。目を上げるとラザロがアブラハムと共にいます。彼は救いを求めました。「父アブラハムよ、憐れんでください。せめてラザロをよこして、指先を水に浸して私の舌を冷やさせてください」これは死者が行く陰府にも、生前の生き方の報いとして、アブラハムの席といわれる特等席もあれば、火炎の中の苦しみに悶え続ける最下等席もあるということでしょう。
 
主イエスと一緒に十字架にはりつけられた重罪犯人の一人が、主の祈りを聞いて救いを求めました。主は「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」(ルカ2343)と約束されています。その楽園とは天国ではありません。主は墓に葬られ、陰府に下り、死者たちに宣教されたのですから、この犯罪者を、陰府に連れて行かれたのです。でも乞食のラザロのように、特等席に連れて行ってくださったのではないでしょうか。
 
そうです。死者は眠りについて陰府に下り、キリストの再臨・復活の日を待ちます。しかし眠りには安らかな眠りと、悪い夢にうなされて転々反側、汗をびっしょりかいて苦しむ眠りとがあります。生きていた間に犯した罪の数々が次々と心に浮かび、苦しみにさいなまれます。この苦しみは自分では取り去ることができません。しかし自分の罪深さを自覚して、キリストの十字架の赦しを信じて受け入れた者は、死の眠りについて、生前の罪の一つ一つを思い浮かべて心が激しく痛む時に、「それでも主が自分に代わってこの罪のすべてを償ってくださっている」という赦しに心が至り、安らかな眠りを取り戻すことが出来るでしょう。陰府で平安に過ごせる人苦しみ続ける人とが分けられるのは、当然ではないでしょうか。
 
[結]復活の朝を目指して
「千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています」 でも風は、肌に感じることはあっても、実体を持ちません。旗をはためかす働きは見えますが、実体がありません。故人の追憶を活き活きとさせてくれますから、残された者に慰めを与えてくれますが、故人自身が今どのような状態でいるのかは、不明のままです。
 
それに比べてイエス・キリストの復活は、私たちにこう教えてくれます。イエス・キリストの地上の生涯は、十字架の死をもって終わり、墓に葬られました。しかし新しい体を備えたイエス・キリストとして復活し、弟子たちに復活の信仰を与えた後に、弟子たちの見ている前で、天の神さまの御許に上って行かれました
 
私たちの今の体は、地上の生活を送るために与えられた体です。死によってこの体は消滅します。しかし神さまとより密接な交わりをもって生きる天上の生活に相応しい体を与えられて復活します。そして天の神の御前に立たされて、天国で生きることが出来るかどうかの、審問をうけます。天国を破壊するような罪・汚れを持ったままで天上に向かうことは出来ません。ですから私たちはどうしても、キリストに清めていただかなければなりません。
 
死は眠りにつくことです。しかし眠りには平安な眠りと苦しみもだえる眠りがあります。平安な眠りの備えをして、眠りにつかなければなりません。イエス・キリストを救い主として、はっきりと言い表して、罪の赦しと清めをいただいて、死の眠りにつきたいものです。     完

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事