日本バプテスト川越キリスト教会 Baptist Kawagoe

加藤享牧師,山下誠也協力牧師の礼拝説教・教会週報のメッセージ、イベント・行事案内

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[聖書] ヨナ書1:1〜2:1
主の言葉がアミタイの子ヨナに臨んだ。 「さあ、大いなる都ニネベに行ってこれに呼びかけよ。彼らの悪はわたしの前に届いている。」しかしヨナは主から逃れようとして出発し、タルシシュに向かった。ヤッファに下ると、折よくタルシシュ行きの船が見つかったので、船賃を払って乗り込み、人々に紛れ込んで主から逃れようと、タルシシュに向かった。
主は大風を海に向かって放たれたので、海は大荒れとなり、船は今にも砕けんばかりとなった。 船乗りたちは恐怖に陥り、それぞれ自分の神に助けを求めて叫びをあげ、積み荷を海に投げ捨て、船を少しでも軽くしようとした。しかし、ヨナは船底に降りて横になり、ぐっすりと寝込んでいた。 船長はヨナのところに来て言った。「寝ているとは何事か。さあ、起きてあなたの神を呼べ。神が気づいて助けてくれるかもしれない。」 さて人々は互いに言った。「さあ、くじを引こう。誰のせいで、我々にこの災難がふりかかったのか、はっきりさせよう。」そこで、くじを引くとヨナに当たった。 人々は彼に詰め寄って、「さあ、話してくれ。この災難が我々にふりかかったのは、誰のせいか。あなたは何の仕事で行くのか。どこから来たのか。国はどこで、どの民族の出身なのか」と言った。ヨナは彼らに言った。「わたしはヘブライ人だ。海と陸とを創造された天の神、主を畏れる者だ。」 人々は非常に恐れ、ヨナに言った。「なんという事をしたのだ。」人々はヨナが、主の前から逃げて来たことを知った。彼が白状したからである。 彼らはヨナに言った。「あなたをどうしたら、海が静まるのだろうか。」海は荒れる一方だった。 ヨナは彼らに言った。「わたしの手足を捕らえて海にほうり込むがよい。そうすれば、海は穏やかになる。わたしのせいで、この大嵐があなたたちを見舞ったことは、わたしが知っている。」
乗組員は船を漕いで陸に戻そうとしたが、できなかった。海がますます荒れて、襲いかかってきたからである。ついに、彼らは主に向かって叫んだ。「ああ、主よ、この男の命のゆえに、滅ぼさないでください。無実の者を殺したといって責めないでください。主よ、すべてはあなたの御心のままなのですから。」 彼らがヨナの手足を捕らえて海へほうり込むと、荒れ狂っていた海は静まった。 人々は大いに主を畏れ、いけにえをささげ、誓いを立てた。
さて、主は巨大な魚に命じて、ヨナを呑み込ませられた。ヨナは三日三晩魚の腹の中にいた。

[序] ヨナに示された神の言葉
今日から3回は、預言者ヨナの活動を学びます。3頁半の短い預言書です。すぐ読み終えることが出来ます。3回に分けなくても、1回の説教で語れます。さあその第一回目、何に焦点を絞ってメッセージにするか、大変苦慮いたしました。やっと今朝になって、自分なりにまとまりました。原稿の仕上げが間に合いませんでしたので、後日印刷してお配りします。

ヨナは北王国の中興の祖と言われたヤロブアム鏡ぁBC790〜749)の時代に北王国で預言活動をしたと言われています。北王国の北隣りの国シリヤは、ヤロブアムが死んで17年後のBC732年にアッシリアに滅ぼされました。そして北王国もまたそれから11年後のBC721年にアッシリアに滅ぼされました。ですからヨナの時代は、北からのアッシリアの圧迫が次第に強くなりつつあった時代です。

私たちは7月から、イザヤとエレミヤの預言を読んで参りました。イザヤ書は66章、エレミヤ書は52章の預言書です。イザヤもエレミヤも神さまから数々の言葉を語るように示され、それを全身全霊こめて忠実に取り次いだのでした。ところがヨナが神さまから語れと命じられた言葉は、「二ネベの悪はわたしの前に届いている」「あと40日すれば、二ネベの都は滅びる」たったそれだけなのです。あとはヨナの祈りとヨナと神さまとの問答だけです。さあ、3回にわたって何を語ったらよいのでしょうか。

今朝のテーマは、神さまから逃亡しても逃げ切れなかったヨナと神さまとの、切っても切れない絆です。

[1] 神さまから逃げ出したヨナ
神さまの言葉がヨナに臨みました。「さあ、大いなる都ニネベに行ってこれに呼びかけよ。彼らの悪はわたしの前に届いている。」するとヨナは神さまと縁を切って逃げ出したのです。港へ行き、タルシシュ行の船に乗り込みました。パレスチナは地中海の東、タルシシュは地中海をはさんで西、今のスペイン領です。地中海を囲む地域一帯が当時の世界だと思われていましたから、世界の西の果てに逃亡しようとしたのでしょう。

ところが海が大荒れとなり、船は難破の危機にさらされました。船乗りたちにとって地中海はいわば自分の家の庭のようなものです。彼らは積荷を海に投げ捨て、船を少しでも軽くしようとしました。しかし嵐の強さは異常です。船が今にも砕けんばかりになりました。船乗りたちは恐怖に陥り、それぞれ自分の神に助けを求めて叫びをあげました。そしてこの様な天罰をもたらす犯人がこの船に乗っているに違いないと、くじ引きで犯人探しをしました。

くじはヨナに当たりました。「一体お前はどんな悪事をしでかして、神さまを怒らせたのか」「わたしはヘブライ人だ。海と陸とを創造された天の神、主を畏れる者だ。」海と陸を創造され、支配しておられる神さまを信じ畏れる者だなどと、よく言えたものです。その神さまに反抗して逃げ出したのですから。それにしても神さまは海を支配しておられるのに船に乗って逃げるとは誤算でした。神さまが風を起こせば、たちまち船は難破してしまうのです。
神さまと縁を切って逃げ出したと白状したヨナは、船乗りたちに申し出ました。「私を海に放り込んで下さい。そうすれば海は穏やかになります」船乗りたちは矢張り海の男です。「そうか、それならそうしよう」とは言わず、なお懸命に船を操りました。しかし万策尽きて、遂にヨナに言われるまま、彼を海に放り込みました。たちどころに海は静まりました。船乗りたちはヨナの語った海と陸を創造してご支配しておられる主なる神さまへの畏れを抱き、信じて拝む誓いを立てました。ヨナは死に際して、捨てたはずの信仰の証をしたのでした。皮肉ですね。

神さまは巨大な魚に命じてヨナを呑み込ませ、三日三晩魚の腹の中の闇に留め置かれました。反省の時を与えられたのです。

どうしてヨナは神さまから逃げ出そうとしたのでしょうか。考えられる理由が三つ あります。第一は、先にエレミヤで学びましたように、神の裁きが下るという滅びの預言をすることは、人々の反撥を買い、嫌われる役目だからです。エレミヤは結婚出来ませんでした。友だちとお酒を飲んで楽しむ機会も持てませんでした。孤独な生涯を余儀なくされたのです。そして幾度も投獄されました。ヨナも人々が聞きたくない裁きと滅びの預言をする役割の厳しさを、充分承知していたのでしょう。そしてそんな役目を命じる神さまなど、御免こうむりたいと思ったのでしょう。

第二の理由は、ヨナがやがてはアッシリアに滅ぼされる弱小国の人間だからです。世界に領土を広げている帝国の都ニネベで、ユダヤ人のヨナが「この都に神の裁きが下り滅びる。悔い改めて悪の道から離れよ」などと叫んだら、世界の大国意識を持つアッシリア人たちから、俺たちを侮辱するのかと、殺されてしまうでしょう。ユダヤ人の自分にやらせる仕事ではありませんと、彼は言いたかったのでしょう。

第三の理由は、アッシリアの都ニネベに神の裁きが下れば、アッシリアの圧迫が弱まり、北王国にとっては願ってもない好都合です。悔い改めないように放っておくべきです。万に一つ、自分の警告で二ネベの人々が悔い改めたら、憐れみ深い神さまのことですから、裁きを取り止めるでしょう。それでは敵に塩を送ることになります。そんな役割など真っ平御免。逃げ出して身を隠した方が、国のためになろうというものです。

こうしてヨナは、神さまの許から、地の果てへの逃亡を企てたのでした。しかし神さまの愛は普遍です。アッシリアがどのような国であろうとも、イスラエルの民と同様に、悔い改めて悪の道から離れることを、神さまは強く願って、ヨナを選び、お用いになろうとしたのでした。

(後半へつづく)


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