日本バプテスト川越キリスト教会 Baptist Kawagoe

加藤享牧師,山下誠也協力牧師の礼拝説教・教会週報のメッセージ、イベント・行事案内

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       2014年8月17日(日)1330〜
    日本バプテスト川越キリスト教会/会堂
こ な か の ぞ み
mini  concert
親子でご参加ください。入場無料
 
童謡 ♩兎のダンス ♩いぬのおまわりさん  
  わらべうた ♩おおなみこなみ ♩ととけっこー
      讃美歌 ♩空の鳥を見よと ♩母の賛歌
                           ほか
           イメージ 1                                                                                                                                  こなかのぞみ プロフィール    
札幌のモイワ山原生林のふもとの牧師館に生まれ、父親が園長の幼稚園を庭とした。幼稚園のホールのピアノを弾き、歌うのが無上の喜びの子ども時代でした。広島エリザベト音楽大学音楽教育科入学。副科でパイプオルガン、声楽を学ぶ。卒業後オペラとスタンダードの歌手として活躍。長女出産を機に独自の育児コンセプトを展開。保育士対象の講演とパフォーマンスを各地でしています。唱歌、わらべうた、ポップスなどジャンルにかかわらず歌の魂と日本語の歌詞の美しさを大切にしています。
広島市立広島特別支援学校教諭
 
20131117日川越教会
いと小さき者から(後半)
[2] 終わりの日の約束
 神さまが創造された世界は、悪のない楽園でした。楽園の中央に命と善悪を知る木とが一体となって植えられていました。神さまはこの木の実だけは食べてはならないと、園を  管理するアダムにお命じになりました。善悪の判断は神が下す命は神が与える。人が勝手にしてはならないという、神さまの命令です。そうです。善悪の基準は一つでなければなりません。人がそれぞれ自分で善悪を決めるから、人よって善と悪が異なり、そこで衝突、争いが起こるのです。命も人が勝手にしてはなりません。
 
しかしアダムとエバは禁じられていた木の実を食べてしまいました。アダムとエバの家庭に兄が弟を殺すという殺人事件が起こりました。楽園は失われてしまったのです。神の 創造された世界が、今日このようになってしまったのです。預言者たちは、人の犯す数々の罪神の裁きを厳しく預言します。滅びを語ります。しかし同時に、歴史の究極、終わりの日に神さまが備えておられる平和をも明らかにしました。それがイザヤやミカが語った「終末の平和」「終わりに日の約束」です。
 ここで示されているのは、世界中の人が、主が示される道を歩もうとして、神さまの許に集まって来るということです。神さまが善悪を示して、争いを裁き、戒めてくださるならば、戦争で決着をつけることがなくなります。剣も槍も核兵器もいらなくなります。皆で生産に励み、仲良く分け合い助け合って暮していけます。皆さん、このほかに究極的平和の道があるでしょうか。
そこで大切な課題となるのが、では神さまの御心をどのように聞き取っていくかです。
イザヤは「エッサイの株から一つの芽が萌えいで、その根から一つの若枝が育ち、その上に主の霊がとどまる」という言葉で、ダビデの子孫から、弱い人のために正当な裁きを行い、貧しい人を公平に弁護する平和の主の誕生を予言しました。(イザヤ11:1〜10) 一方ミカは、「エフラタのベツレヘムよ お前はユダの氏族の中でいと小さき者。 お前の中から、わたしのために イスラエルを治める者が出る。」(5:1)と預言したのです。
 エフラタはベツレヘムの古い名前です。ですから昔はエフラタと呼ばれたベツレヘムと言うことです。ダビデ王の出身地です。ユダヤの人たちにとっては、世界を救う救世主はダビデ王のような方と思う人が多かったのでしょう。人々はダビデ王の子孫からということで、ダビデの輝かしい栄光を期待しましたが、しかしイザヤの預言は、弱い人、貧しい人を正義と公平で守るお方でした。またミカの預言では、ユダの氏族の中で最も小さい者という視点でベツレヘムが選ばれ、平和の王が生まれ出ると、予言されたのでした。
 
こうして、世界に究極の平和をもたらす王は、世の貧しい者、弱い者を守るために、最も小さな町から誕生するお方という神さまの御心が、預言者イザヤ、預言者ミカを通して示されたのでした。
[3] 権力者の実の姿
 私たちは、来月になりますとイエス・キリストのお誕生を祝うクリスマスを迎えます。  東の国の占星術の学者たちが、不思議な星の光に導かれ、ユダヤに新しい王が誕生したと信じて、エルサレムの王宮を訪れました。ヘロデは王である自分の他に、新しい王が誕生したとすれば、それは救世主メシアに違いないと思い、祭司長や律法学者たちに尋ねました。彼らは直ぐに聖書から、「それはベツレヘムです」と言って、ミカの預言を示しました。これほどミカの預言は、ユダヤの人々にしっかりと受けとめられていたのですね。
 博士たちは、再び星に導かれて小さな町ベツレヘムへ向かい、貧しい馬小屋で誕生したイエス・キリストをひれ伏して拝み、黄金・乳香・没薬の贈り物を献げて、喜びにあふれて  帰っていきました。しかし聖書のミカ書によって、キリスト誕生の場所を確認したヘロデ王祭司長律法学者たちも、そのまま都の王宮や神殿に留まって、貧しい救い主の誕生を拝もうとはしなかったのです。
 それどころか、ヘロデ王はベツレヘムとその周辺で誕生した2才以下の男の子を殺しています。祭司長や学者たちは、やがて成長して神の国の到来を宣べ伝える救い主イエス・キリストを、神を冒涜する危険人物として逮捕し、十字架にはりつけて殺してしまいました。これが権力者の実の姿なのでした。
この世の権力者たちは、手に入れた権力、特権をいつまでも持ち続けることに汲々とします。自分の地位を脅かす者は、権力をふるって打ち倒し、我が身の安泰をはかります。これでは、争いが絶えません。平和はもたらされません。神さまが世界を創造された時、この世界は楽園でした。神さまが善悪をお裁きになり、皆はそれに聞き従ったからです。全ての者が皆、神さまの裁きに聞き従う――これこそが楽園の原則です。
 ですから、イザヤもミカも究極の平和は、世界中の人々が、主の示される道を求めて集まって来る。そして主が争いを裁き、強い国を戒められる時、「剣は鋤に、槍は鎌に打ち直され、戦いはなくなる」と語ったのでした。では、神さまの裁きとは、どのようなものなのでしょうか。 
[結] 天国をつくる心
 イエス・キリストは、終わりの日に天国へ迎えられる人について、マタイ福音書2534節以下で、こう語られました。「『さあ、わたしの父に祝福された人たち、天地創造の時からお前たちのために用意されている国を受け継ぎなさい。 お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたからだ。』すると、正しい人たちが王に答える。『主よ、いつわたしたちは、飢えておられるのを見て食べ物を差し上げ、のどが渇いておられるのを見て飲み物を差し上げたでしょうか。いつ、旅をしておられるのを見てお宿を貸し、裸でおられるのを見てお着せしたでしょうか。 いつ、病気をなさったり、牢におられたりするのを見て、お訪ねしたでしょうか。』そこで、王は答える。『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』
 報いを求めず、最も小さい者に食べものを与え、一杯の水を飲ませ、宿を貸し、着物を分け与え、病床を見舞い、故なく牢に入れられた人を慰めた人が、天国に迎えられるのです。イエスさまは、この世の最も小さい者を私の兄弟とおっしゃいました。私たちの世界では、小さな者、弱い者は見向きもされません。力ある者、大きな者ほど大事にされます。理想に燃えた若き医師徳田虎雄さんも、必死になって衆議院議員という権力者になり、重んじられて、徳洲会病院を350も全国につくる大物になりました。そして75才の今、事業を大きくすることで身に負ってしまった悪を、裁かれる身となったのです。
 天国を備える神さまの御心は、最も小さい者、弱い者を大切にし、共に寄り添って生きていく心こそ天国をつくる心だとおっしゃっておられるのです。ですから最も小さな町ベツレヘムを選んで、救い主を誕生させたのです。貧しいナザレの大工の息子イエスとして成長し、貧しい者、弱い者の友として福音を語り、権力者の悪に負けて十字架に殺されながら、天国を創り上げる神の愛の勝利、本当の平和への道筋をお開きになったのでした。
この世の最も小さい者、弱い者の中に、世界の平和があるのです。神さまはクリスマスを通して、最も小さい者、弱い者こそ大切にすることから、世界の平和を創りだしていくようにと、訴えておられるのです。最も小さい者をわたしの兄弟であるとおっしゃる神の子イエスさまのお言葉・天国をつくる心を、私たちの心にしっかりと受けとめて、自分の人生を選び取り、生きていき参りましょう。    完
20131117日川越教会
いと小さき者から
加藤 享
[聖書] ミカ書5章1節
 エフラタのベツレヘムよ お前はユダの氏族の中でいと小さき者。 お前の中から、わたしのために イスラエルを治める者が出る。 彼の出生は古く、永遠の昔にさかのぼる。
 
マタイによる福音書2章1〜8節
 イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、 言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」 これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。 王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。 彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。 『ユダの地、ベツレヘムよ、お前はユダの指導者たちの中で 決していちばん小さいものではない。お前から指導者が現れ、わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。 そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。
 
[] 大きくなろうとする誘惑
 先週の新聞には徳洲会病院グループの徳田理事長一族あげての衆議院議員選挙違反が、連日にわたり大きく取り上げられました。今から40年ほど前に鹿児島県南の島々に、救急医療を十分に施す病院をと叫んで徳洲会病院を建てようとした若い医師徳田虎雄さんの 報道を読んだ記憶があります。その徳洲会病院グループが今日では、日本全国に350施設、医師職員27000人の巨大なグループになっていたとは、驚きました。
 
 病院の設立には県庁の認可が必要です。若い医者が県庁に申請に行っても課長の応対どまりで、地元の医師会の反対にあうと認可がおりません。政治力の必要を痛感して、徳田さんは鹿児島県で衆議院選挙にうって出て、3回目にやっと当選しました。すると県庁に行ってもすぐに知事と面会でき、病院認可もスムーズにいくようになったのだそうです。こうして病院の発展のための衆議院の議席確保が息子にも受け継がれ、組織上げての選挙活動が継続されてきたのでした。
 
 さらに選挙活動には建設・設備業者も動員されたと報道されました。一つの病院開設に80億円かかります。不況の中でそのような工事に参加できることは、業者にとって大きな助けです。こうして徳洲会の威力は拡がっていったのでした。徳田一族の利得は膨大だと報じられていますから、いずれ経理の不正にも捜査が及んでいくでしょう。
徳洲会グループが大きくなるほど、全国の医師会との軋轢も大きくなります。ますます政治家たちの間に支持を拡げていく政治力が必要になります。良い医療の普及をという若い医師の理想と情熱から始まった徳洲会病院の働きが、力が増すにつれて悪にまみれた組織に成り果ててきたとは、本当に残念であり、また恐ろしいことです。
 
[1] 預言者イザヤとミカ
 今日の聖書は旧約聖書の預言書の一つミカ書です。ミカは、サマリアを都とする北王国が紀元前721年にアッシリヤに滅ぼされるという歴史の激動期に、あの大予言者イザヤより少し遅れて南王国で預言者として働きました。イザヤは貴族の出でエルサレムの都で活動しましたが、ミカはエルサレムから南西40kmのモシェレト・ガトという農村地帯出身の庶民でした。ですから貧しく虐げられた人々の立場から、都に暮す権力を握る豊かな者たちへの神の裁きを語りました。
 
ミカから100年後に、エレミヤがエルサレムの神殿で神の裁きを語り、死刑にされようとした時に、幾人かの長老たちが立ち上がり、預言者ミカの名をあげてエレミヤを弁護しています。エレミヤ書2617節以下を紹介いたしましょう。
 
この地の長老が数人立ち上がり、民の全会衆に向かって言った。「モレシェトの人ミカはユダの王ヒゼキヤの時代に、ユダのすべての民に預言して言った。『万軍の主はこう言われる。シオンは耕されて畑となり エルサレムは石塚に変わり 神殿の山は木の生い茂る丘となる』と。ユダの王ヒゼキヤとユダのすべての人々は、彼を殺したであろうか。主を畏れ、その恵みを祈り求めたので、主は彼らに告げた災いを思い直されたではないか。我々は自分の上に大きな災いをもたらそうとしている。」
 
 地方の庶民の一人であるミカでしたが、彼の預言は100年後にも、このように心ある人々の間に覚えられていたのでした。憲法記念日を迎えた今年の5月5日に、私はイザヤの  有名な預言から「剣を鋤に 槍を鎌に」と題して説教をしました。イザヤ書2章の預言です。
 
「終わりの日に 主の神殿の山は、山々の頭として堅く立ち どの峰よりも高くそびえる。国々はこぞって大河のようにそこに向かい 多くの民が来て言う。『主の山に登り、ヤコブの神の家に行こう。主はわたしたちに道を示される。わたしたちはその道を歩もう』と。主の教えはシオンから 御言葉はエルサレムから出る。主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。彼らは剣を打ち直して鋤とし 槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず もはや戦うことを学ばない。」
 
イザヤのこの素晴らしい預言は、そのままミカ書の4章1節以下にも記されているのです。この預言は、ミカがイザヤから聞いて語ったのでしょうか。イザヤがミカから聞いて語ったのでしょうか。関根正雄先生は別の預言者の言葉を、二人がそれぞれ引用したのだろうと解釈しています。いずれにしても、世界の究極の平和を、このように民に語った  預言者ミカは、イザヤと共に優れた預言者でした。

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