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2006年、タイ・バンコクに「スワンナプーム国際空港」がオープンして間もない9月30日。 タイ最東端の空港がある町「ウボン・ラチャターニー」へ。因みにタイには「ウドン・ターニー」 という場所もあり、ウボンとウドンを間違えると大変なにことになります(^_^; 夜のウボンは暗く静かで、街の様子がまったくつかめません。空港内もガラーン… タクシーカウンターでチケットを買い、ホテルのあるエリアへ行ってもらうことに。 “ UBON HOTEL ” 、そのままじゃん! 予約をしてない事を知った運転手さん、チェックインできるまで待っていてくれました。 「空いてなかったら他行くから」と、物静かで穏やかな30代後半くらいの彼、空港タクシーに 登録されているし、ある程度信用していいかな…と帰り際チャーターの相談を持ちかけました。 そう、ここに来た目的はタイ-カンボジア国境に位置するクメール大神殿『プレア・ヴィヘア』 (タイ名:カオ・プラ・ウィハーン)の訪問。ずっと前から憧れの遺跡でした。いつか行きたい… カンボジア内戦中は激戦地となり、またタイ-カンボジア国境の真上に位置しているという 地理的条件から領土権争いが絶えず、なかなか行くことができなかったのです。又アクセスも 非常に悪く、ウボンから車をチャーターして2時間弱、そこから絶壁の大神殿まで徒歩で。 舗装された道を歩いて行くと、途中にはバリケードや地雷注意のマークが。カンボジア側に 入る前にタイ軍や警察の待機場所があります。恐る恐る「サワッディーカー!」と挨拶。 急に彼らが親しみやすい笑顔になり「ターイループ(写真撮ってけよー)」と全員集合(*^_^*) さらに相当暇だったのか、話しかけながらゾロゾロ。そのうち一人が、最後まで遺跡を案内。 (内心「最後にいくらなんて言われたら…」と思っていましたが、結局車まで送ってくれ 「写真送ってねー」と去っていくのでした。) 急な階段を上り、長い参道を歩いて山頂の本殿を目指します。 この遺跡、標高657mのプラ・ウィハーン山にある大規模なクメール遺跡なのです。 頂上の風は強く、しっかり踏みしめないと絶壁からカンボジア側に転落してしまいそう…。 カンボジア内戦や領土権争いなど、この遺跡の過去を物語るように崩壊した箇所が目立ちます。 アンコール・ワットよりも古い歴史を持つ遺跡が語るのは、繁栄ではなく悲しみの時代。 遠くにカンボジア、プレアヴィヘア州の大平原と赤土の道が。どこまで行けるのだろう? 遺跡の横には大砲が残っています。案内してくれたおじちゃんは写真好き。 いろんな場所で「撮ってくれ!」と言っては、交替で私の写真も撮ってくれるのでした。 参道でたまっておしゃべりしていたカンボジアの警備員さんたち。クメール語の本を開くと 皆興味津津。自己紹介したり、質問攻めにあったり、とっても不思議で楽しい時間でした。 大神殿を後にタイ側へ戻ります。 カオ・プラ・ウィハーン国立公園内の『パー・モー・イー・デーン(モーイーデーンの崖)』へ。 階段を突き当りまで下りていくと、金網の向こうに石仏が。単純に、凄いの一言でした。 ここを訪れて興味深かったのは国境と言葉。タイ領内ではタイ語、しかしカンボジア領内に 一歩入るとクメール語になるのです。案内のおじちゃんも。一歩踏み入れただけですから、 「えぇ〜???!」このとき、ほんの少しだけクメール語を勉強していたのですれ違う クメール人やジュースを売っているおばちゃんに話しかけてみると…珍獣でも見るような視線。 そのうち「飲んで飲んで!」と売り物のコーラをすすめてくれ、自分が座っていた椅子を 出してくれたおばちゃん。人との触れ合いがあたたかい、辺境での出来事です。 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- 2008年7月7日、ここプレア・ヴィヘア寺院がユネスコの世界遺産に登録されました。
2国間問題があるたびに閉鎖された寺院、今回の世界遺産登録も一筋縄ではいかず、 決定直後にはタイ側の反発で両国軍が遺跡でにらみあう事態に発展。 ここで出会ったタイ人、クメール人の誰もが穏やかで優しい顔をしていただけに、 彼らの居場所を奪うようなことはして欲しくないのです。 |
アジアの旅-2006/07
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美しいものにまで争いなどいりませんよね。
明日から中南米に行かれるんですね!
どのあたりを回るんでしょうか。。。
どうぞお気をつけて。良き旅を☆
2008/9/9(火) 午前 0:15
海外の奥地と聞いただけで「治安が悪いだろう」とか「なにかされるのでは?」とか思ってしまいます・・・
でもここの人たちは明るくて、優しそうですね♪
仏教の国だからかな?
こういう出会いが出来るなんてとっても羨ましいですね〜♪
いい旅を続けてください(笑)
2008/9/9(火) 午前 1:23
BLONDIEさん、国益のためだけに、こんな辺境の土地まで争いの
舞台にして欲しくないです。そこに暮らす人々がいるのだから。
中南米は、メキシコスタートです!BLONDIEさんが撮ったサンチャゴの
スーツケース塔、是非とも拝んできたいです^^;
2008/9/9(火) 午前 9:20
とちーーさん、私も治安が心配で、ここへ行きたいと思ってから4年近く
経っての訪問でした。が、田舎の方が人が親切で、乗り物も交渉の必要が
ないくらいでした。ここへ連れて行ってくれたドライバーはコンビニで
私の水まで調達してきてくれたのです。
辛いことも頭にこることも、素敵な出会いが忘れさせてくれます♪
2008/9/9(火) 午前 9:24
知らない遺跡です。崩れた石の積み重なりを見るのはつらいですね。
怖そうなおじさんばかりなのに、写真の好きな いい人たちなのですね。
庶民ってどこの国の人も 穏やかで やさしいのですよね。
何事も起きないように と いのりたいです。
ところで、南米ご旅行なのですか? お気をつけて。
2008/9/9(火) 午後 11:32
この国境の世界遺産問題はリアルタイムのニュースで見てました。
両国の言い分の裏には「金になるから」って欲がみえてて、国のトップたちの独断で地元の人を苦しめてる現実を不愉快に感じました。
2008/9/10(水) 午前 0:44
meguさん、人為的な破壊もあり、長い間放置された遺跡はかなり
ひどい状態でした。
9日より、中南米の旅に出ました!なかなかお邪魔できなくなって
しまいますが、これからも宜しくお願いします。
2008/9/12(金) 午後 10:54
ULUAさん、結局遺跡がどうこうより、いかに自国の領土にして観光
収入を得るかですよね。ここでは国籍に関係なく、みんな集まって楽しそうにおしゃべりしていました。
2008/9/12(金) 午後 10:55
中南米 いいですね おきをつけて〜。
旅行記 楽しみにしています。
2008/9/12(金) 午後 11:44