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[ 2008/10/4 ] キューバでの長距離移動は外国人用のバス『ビアスール(VIAZUL)』を利用するのがほとんど。 列車も一応あるのですが、キューバ人誰に聞いても首を横に振って「とにかくひどい」と言うのです。 ハバナからまずはゲバラが眠る地・サンタクララを目指す予定だったのですが、家の両親に 「トリニダーを拠点にするといいよ、サンタクララは何もないし日帰りできるから。」と言われ、 とりあえずトリニダーへ行ってみることに。 青空に続きそうな道を東に進み、5時間弱でターミナルに到着。 ハバナのお宅がトリニダーの知人に連絡して迎えを頼んでおいてくれたので安心と思っていると… 私を迎えに来たと言う少々無愛想なおばさん。荷物を降ろしてついて行くもちょっと心配で 「ここですか?」と住所を見せると「あぁ、これはトリニダーね、ここはシエンフエゴスよ。」 嘘でしょー!!何が起きているの?? そう、私、バスの運転手に確認せずこのおばさんを信じてひとつ手前のシエンフエゴスで降りて しまったのです。取り乱して叫ぶ私に連携プレイで「こっちに来い、あっちに行け」と言って くれる人々、いつもは重く感じる18キロの荷物を背負っているのも忘れ全力疾走! が、報われませんでした…既に手遅れ、バスの姿は消え去り顔面蒼白の私が取り残されました。 シエンフエゴスは名前を聞いたことがあるだけ、何の情報もありません。 地図がなければ町の中心がどこかも分からなくパニック状態。部屋貸しの客引きに来ていた 女の子が「今日トリニダーに行くバスはもう無いから、1日シエンフエゴスを楽しんで明日 トリニダーに行けばいいじゃない。シエンフエゴスだって良い所よ、きっといい思い出になるから。」 それでも私は取り乱し、キューバ人用のバスでも電車でも何でもいいからトリニダーには行け ないかと言い続けました。何よりトリニダーで待っていてくれる家族に申し訳なく心配で。 結局彼女がトリニダーのお宅に電話して事情を説明してくれ、その後市内観光へ 連れて行ってくれました。写真は、世界遺産にも指定されている街の中心部です。 欧風の明るく綺麗な町並み、ハバナとはまた全然違って同じ国かと思ってしまうほど。 革命前に富裕層が住んでいた家や別荘は、彼らがアメリカに移住した後は ホテルやレストランとして使われています。そして、ここでの移動手段は馬 。
「馬、乗ったことないの〜!」と笑われちゃいましたが、日本で馬移動
してたら大注目ですよね.....これまた観光客とキューバ人で料金が違います。紹介が遅れましたが…私を少しでも落ち着かせようと気を遣ってくれた 彼女の名前はヤマイ、私と3ヶ月違いで生まれた同級生。 『チャーミング』という言葉がピッタリなヤマイ、サンタクララの出身だと いうのにシエンフエゴス中に友達がいて、行く先々で声が掛かる人気者。 国は違っても同い年コンビの私たちは周囲が振り向くのも気にせず話しまくり、 大声で笑い合い、旧知の仲のようでした。お互いに、言いたい事の全てを理解 し合えたわけでは ないのに、言葉以上の何かで結ばれていたような気がします。 キューバ各地で行列が出来る『コッペリア』で彼女の大好きなアイスクリームを食べ、 海沿いにあるホテル別館の屋上バーではモヒートを飲むと言う贅沢な時間。営業時間前で 貸切り状態、これもまたヤマイの顔で、ここで働く知人がご馳走してくれたのです。 夜はプライベート・レストラン(看板を出さない一般家庭がやっていて、レストランより 安くて美味しいことが多い)での食事。代金を払おうとする私に「覚えておいて、私が シエンフエゴスに招待したの」と一切受け取らないヤマイ。翌日、トリニダーへ向かう バスで食べられるようにとサンドウィッチまで持たせてくれました。 ターミナルでは昨日の一部始終を見ていた人達に「今日こそはトリニダーだな!」 なんて肩を叩かれ『噂の人』に、ちょっと恥ずかしい…。 現在彼と同棲中のヤマイには「次キューバに来るのはヤマイの結婚式だから、きっと呼んでよね」 とお別れ。彼女の優しさと一緒に過ごした濃密な一日を想うと泣いてしまいそうで、 淡々と別れてしまいました。でも本当は、もっともっと一緒に居たかった…。 キューバ革命やその後の社会システムを良い方向にばかり捉え、頭でっかちになっていた私に
彼女が伝えた現実は良いことばかりではありませんでした。それはどこの国でも、社会でも 同じこと、誰もが満足する環境なんてあり得ないのです。社会主義の現実を教えてくれた 彼女は、私がキューバという国を広く知る手助けをしてくれ、そして様々なことを学ばせて くれました。 シエンフエゴスの同級生はまた、私の先生でもあります。 |
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18年ぐらい前に行ったことがあります。当時は闇両替が横行しておりレートも正規レートの数倍あったと記憶しています。
あまり良い記憶はありません。税関はリベートを要求するし、闇両替を使った疑いで(実際、使ったのですが)事務所で裸にされるし、苦い思い出ばかりです。
2008/10/21(火) 午後 0:40 [ SC teru ]
シエンフエゴスもいいところじゃないですか。
そういう予期できない出会いが、パック旅行にはないよいところだと思いますよ。
おかげでいい人に出会えたのですし。
それにキューバの現実を知ることもできて、素晴らしい収穫でしたね。キューバ式社会主義も、現実はいろいろむずかしいですね。
2008/10/21(火) 午後 6:06 [ holayasu ]
ついにキューバに行って来たのね!!
予想外の事態になったけど、素敵なヒトに出会えたね。
きっと彼女に出会う為に、1日シエンフエゴスに足止めになったのよ。
なかなかそんな出会いは出来ないよ!!
2008/10/22(水) 午後 10:58
パニック状態から得られたお友達、何だか小説みたいですね。
良い方に巡り合える、今後も素敵な旅になりそうな予感ですね。
2008/10/23(木) 午前 8:44
har*y*mater**ukiさん、苦い思い出ができてしまった場所なんですね。
今でも博物館などで係員が「私にチップは無いの?」などと言ってくる
ことがありましたが、それより親切な人のほうが多く良い旅になりました。
兌換ペソ払いはなかなか高くて長期滞在は難しいです。。。
2008/10/24(金) 午前 0:22
holayasuさん、本当に予期せぬ出来事でかなり焦りましたが、こんな
ことがないと彼女にも出会えませんでした。シエンフエゴスの街並みも美しく、1日の滞在じゃもったいなかったな、と思うほどです!!
2008/10/24(金) 午前 0:26
はちみさん、そうなのかもしれません!
彼女と私が出会えるように、この地でバスにおいて行かれた?!
思わぬハプニングが呼んだ最高の思い出です。
今でも毎日のように彼女と一緒にいたシエンフエゴスでのことを思い出しています。
2008/10/24(金) 午前 0:30
meguさん、ありがとうございます。
毎日いろいろな人に出会い、助けられながら少しずつ前に進んでいます。
人の親切に慣れずに、感謝の気持ちを忘れず旅していきたいです^^
2008/10/24(金) 午前 0:33