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意外な映画が日本に上陸、そんな感じでした。 【SIN NOMBRE -闇の列車、光の旅-】 もしかするとこの映画と、それとも中米と縁があるのかも…なんて思っちゃいました。 メキシコから日本に帰る前日、何枚か映画のDVDを買ったのですが、膨大な映画の中から 好みの作品を探すのは途方もない時間がかかりそうで、ほとんどジャケット写真を見て 即決する、所謂「ジャケ買い」など。荷物の整理がついた頃、思い出したように見始めて 一番引っ掛かったのがこの映画です。数ヵ月後、日本での公開が決まりびっくり。 先月から東京・日比谷でも公開されたので観に行って来ました。 貧しい中米の人々が危険と隣り合わせでアメリカに不法入国する話なのですが ―。 “危険”と言ってもいろいろあって、国境警備兵だとか強盗だとか、身を守るものが何もない 列車の屋根そのものだったり。この映画で最も恐ろしいのはストリートギャング・マラス。 マラ(又はマラス)は米・カリフォルニアから中米にかけて多くの構成員が存在、 青少年犯罪組織として有名です。頭のてっぺんからつま先までタトゥーを入れて、 それは所属組織や階級、戦績を示す勲章のようなもの。 マラスの拡大の原因として、低就学・貧困・家庭崩壊などの社会問題、90年代まで続いた 中米紛争や米国の中米対策があります。あらゆる中米紛争に米国が関わっていた事実があり ながら、ヒスパニックが増えたことで90年代から数万単位での強制送還を開始。 こうしてメキシコからグアテマラ・エルサルバドル・ホンジュラスを中心としたマラスの ネットワークができました。強制送還=犯罪組織の大移動でもあったわけです。 特にエルサルバドルにおける二大勢力“マラ・サルバトゥルーチャ(MS-13)”と“マラ18 (MS-18)”は有名で、ロサンゼルスのエルサルバドル人居住区の番地に由来する名前だとか。 こういう現実を見ると、ますますアメリカと中米の関係に「?」が増えます。 一向に治安や貧困問題が改善されない中米諸国、根本的な原因って、ソコじゃないの? 中米の移民たちの苦悩と現実、殺人数を競い合うようなギャングの存在、それを知った だけでもこの映画に出会った価値はあるみたい。 ちなみにこちら、日系米国人キャリー・ジョージ・フクナガ監督による作品です。 目を覆いたくなるようなシーンもありますが、これが現実でもあると思います。
興味がある方、是非どうぞ。 |

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