旅人酒場 〜1杯やってかない?〜

慌ただしく過ぎていく毎日。でも、空は見上げよう。

2009-ARGENTINA-

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[ 2009/4/1-3 ]

氷河、氷河…文字から想像するに『氷の河=流氷みたいなもん?』 日本ではまず氷河など
見られないので、よくテレビで見るオホーツク海の流氷を想像。それにしても氷河がある割
には雪も降らなければものすごく寒いわけでもないカラファテの町、本当にこの町の近くに
そんな寒々しい光景が広がっているのかと疑いながらペリト・モレノ氷河行きバスへ。

「なんだこれは〜!!」想像を遥かに超える氷河、こんなにツンツンしているとは。
一人なのに、何度となく感激の叫び!だって、目の前にこの壮大な氷河が堂々と。
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当然ながら中には入れませんが、この上から落下したら氷が突き刺さって痛そう…。

氷河はかなり広範囲に渡って見ることができ、遊歩道もしっかり整備されています。
この時期氷の大きな崩落はみられないものの、バリバリっという雷のような音がすると大興奮。
それは氷が剥がれる音、みんなキョロキョロして崩落地を探します。
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ここでの一番の見所はもちろん氷河ですが、ちょっと視線を上げてみると…秋から冬へ
移り変わる、紅葉とうっすら雪化粧した山々が望めます。パタゴニアは特別な世界。
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氷河行きのバスは午前と午後の2便ありますが、午後は天気が良いと美しい夕焼けが
見られます。うっすらピンクがかった空が神秘的な夕暮れを演出してくれます。
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ただひとつ、本当に心が痛んだのは帰りにバスが3度も野ウサギをはねた事。人間の勝手な
都合など野生動物に分かるはずも無く、日没後の道路に飛び出して来てしまいます。
減速しても間に合わず否応無しにウサギをはねる音、皆の体に力が入ります。
素晴らしい氷河を見た後の辛い時間…毎日毎日こうして野生動物が激減していくのだと実感
しました。また早朝は途中にある国立公園の料金所が閉まっているためレンタカーで来た
旅行者たちがタダ見学していくそう。私が宿で会ったイスラエル人旅行者も「人数が集まれば
レンタカーの方が全然安いよ、入場料も払わなくていいし」と。 ― それが「いい旅」???
美しい氷河の陰に隠れて、朝も夜も問題を抱えているのがペリト・モレノの現実でした。

自然の雄大さを感じながら、何となく暗い気持ちにもなっていました。
夕方、カラファテの町から徒歩15分ほどのニメス湖へ。水鳥が戯れる静かな湖です。
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3日間滞在したカラファテを去る日の朝焼けは最高の美しさ、パタゴニアの夜明けは遅く、
これは8:30頃撮ったものです。あんまりきれいで、バスに乗りたくなかったなぁ…
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チリ・アルゼンチン南部は国境を出入りしながら進むことになります。ここで再びチリ側へ。
チリ入国は厄介な生鮮食品持込チェックあり、荷物は全てX線にかけられ厳密に取調べ(゜o゜;
[ 2009/3/30-31 ]

「どうしちゃったの!」
旅に出てから病院のお世話になることがないどころか、熱や腹痛で寝込むことも無く
自分でもびっくりするくらい元気にしています。適度なアルコール消毒が、いいみたい♪

それが、やられました 『マルガ病』に。 これはバリローチェから乗ったパタゴニア南部へ
向かうバス『マルガ』に侵されたものです。アルゼンチン・チリのバスは長距離になると
食事のサービス(ワインさえ出ることも)や毛布、枕が配られ快適そのもの。が、パタゴニア
行きはほぼ100%、世界中からの旅行者が乗るのでバス会社も強気、食事や毛布は
一切無く、途中の停車もありません。それなのに料金はなかなか高い。そして現金払い
しか受付けてくれません。どこまでも強気。食料と水をしっかり持って長旅に備えました。

バス会社でもらった時刻表によると、私が目指すエル・チャルテンまでは30時間。
コロンビアで22時間バスに乗ったことはありますが、30時間は初!まぁ、大丈夫でしょう…

「なんか、気分悪い…」頭痛腹痛に倦怠感、すごく嫌な予感。忘れよう忘れようと2席分
使って横になったり。でも体調は悪化するばかり、遂に起き上がるのも辛い状態に。

そんな中、一度だけ私を起き上がらせたのは荒涼としたパタゴニアの大地の朝焼け。
時間を追ってどんどん変化する空の色、次第に見え始める外の景色は何よりの薬。
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すっかり夜が明けると、こんな原野の中を走っていました。健康体でもみんなかなりきつい
様子。思考能力が無くなり、本を読むことも音楽を聴くこともできず、誰もがボーっとしている
ようでした。幸いシーズン終わってバスが空いていたので一人2席使えるのが救いでした。
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マルガ病はかなり手強く、乗換え無しのはずが、何も無い町で全員降ろされました。
この先へ向かうバスはなんと4時間後。体調不良の私は、少々高くついてでもこの町に
ホテルがあるなら連れて行ってもらおうかと思いました。でも、本当に何も無い所なのです。
寝袋を出して包まる人も。ええい、どうにでもなれ!私も荷物を枕代わりにして、地面に
横になり少しでも体が休める体勢に。こうしてどうにか4時間を過ごし、次のバスへ。

最後の最後までマルガ病はつきまとい、目的地のエル・チャルテンに到着したのは朝6時。
秋から冬へ向かいつつあるパタゴニアはまだ暗闇、真夜中同然です。凍てつく寒さ。漆黒の
町で下ろされても、ガイドブックすら見えず皆呆然。何もかもメチャクチャなパタゴニア入り。
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ここまで苦しめられながらチャルテンに来て見たかったのは…フィッツ・ロイ山系!アウトドア
ブランド『パタゴニア』のロゴのモチーフにもなっているのがフィッツ・ロイです。国立公園管理
事務所では、こんなにきれいに見えるのは月に2・3日しかないと言われました。体調不良で
近くまでトレッキングできないのが残念ですが、この姿を目に焼き付けられただけで満足です!
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フィッツ・ロイを目の保養にし、たっぷり睡眠をとったチャルテンの町に
『マルガ病』を置いてきました。もう二度と、私に付きまとわないで!!
[ 2009/3/27-29 ]

チリからアンデス山脈の国境を越えアルゼンチン屈指のリゾート地・バリローチェへ。
ナウウェルウワピ湖を望むバリローチェは、まさかここがアルゼンチンとは…
というような町並み。特に中心となる広場周辺はスイスと言った方が納得できそうです。

バリローチェ名物がチョコレートというのもまたヨーロッパのよう。ここはアンデスではなく
アルプスかも(^o^; 町にもチョコレート屋さんがたくさん、それを選ぶ女性たちの目は真剣!
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観光案内所や警察、国立公園管理事務所の建物はどれも「スイス?」
スイスにはまだ行ったことのない旅人ですが、ここで十分『偽スイス』を満喫できました♪
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カテドラルも美しく整備された庭に囲まれどこか欧風。バラの花がよく似合っています。
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この時期強風のバリローチェですが、日差しが気持ちよくて1時間程歩いてバスターミナルへ。
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それにしても…アルゼンチン最初の都市がこんなに欧風だとは!これからどんどん
南下して極寒のパタゴニアへ向かう前に、美しい街で一休み、というところでしょうか(^_^)
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このアルゼンチン版スイスを出たあと、病魔に侵されるとは考えても見ないのでした・・・

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