旅人酒場 〜1杯やってかない?〜

慌ただしく過ぎていく毎日。でも、空は見上げよう。

2009-BRASIL-

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[ 2009/7/9-11 ]

広い広いと言いつつも、遂にブラジル北部までやってきました。各都市での平均滞在
日数は3日、無駄のないように動いてきたつもりでも、ブラジルに入国から一ヶ月以上。

もうここはアマゾン河だって近いサンルイス。ブラジルでもフランス人によって築かれ
ました。コロニアルな町並みを歩けば時間の流れが止まっているような錯覚に陥ります。
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フランス支配の後、オランダやポルトガルの支配下に置かれながら砂糖や綿花の栽培・
輸出で栄えました。この繁栄ぶりを今に伝えるのがタイル装飾された家々。当時、ポルト
ガル人たちは競って豪邸を立てその壁を鮮やかなタイルで飾りました。今は古くなった建物
も多く、タイルが剥がれ落ちた箇所もありますが、それがサンルイスの歴史を感じさせます。
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タイル博物館では、ポルトガル・リスボンなどから運ばれたタイルを見学することができます。
「これ、アジアっぽいですね」と言うと係員さん、「ポルトガル人がマカオを思い浮かべて描いた
ものなのよ」と教えてくれました。なるほど!異国で見る異国の繋がり、とっても興味深いです。
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こちらは旧市街を歩いていて撮った『タイルいろいろ』。どれもみんな違っていて、美しい!
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「この町は信号までタイルかい!」と突っ込みながら近付くと、タイル模様のシールでした(~_~;
この時期『ブンバ・メウ・ボイ』というお祭りがあり、街中はタイルとお祭り装飾に彩られています。
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石畳と、ゆるやかな坂道と、タイルと、古い建物。現代とはかけ離れた町並みがここにあります。
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夜中まで大音量でレゲエが流れる週末を除いては、人の気配がなくなる夜の旧市街。
石畳を光らせる街灯が、とってもあたたかく見えました。
[ 2009/7/6-9 ]

ブラジル最初の首都が置かれたサルバドールでバイーア州独立記念のお祭りを
楽しんだ後は、ぐぐーっと北上してリオ・グランジ・ド・ノルテ州の州都ナタルへ。
この “ナタル” の町、1599年12月25日のクリスマスが創設日。それ故ナタル
という名前はポルトガル語で “クリスマス” を意味します。

そんなステキな名前を持つナタルにはブラジル有数の美しいビーチがあるとか。
更に1年のうちおよそ300日が晴天だそう。それならナタルのビーチを満喫だ〜!

あれ?到着日も翌朝も雨。本当に太陽の町なんでしょうか?
ビーチに似合わない、傘差しスタイルで砂浜へ。雨の中でも、裸足でサッカー
ボールを追いかける少年たち、これぞブラジルサッカーの真髄!
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降り続く雨で、海の中でも生き物はどこかへ非難しているよう。お魚獲れませんね…
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一番見たかったポンタ・ネグラ海岸の不思議な砂丘。本当は青空の下、真っ白な
砂丘が見れると思っていたんだけどなぁ。これじゃあちょっとした土砂崩れみたいです。
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帆船 “ジャンガダ” がナタルのビーチの雰囲気を更に魅力的なものにするのですが、
それも全て砂浜で待機。海の上では誇らしげなジャンガダも、雨だと元気がない様子。
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ナタルには2日間滞在しましたが、結局晴れることはありませんでした。残念…
ところがどっこい、ナタル3日目、次なる町へ移動しようとバスターミナルへ行くと
青空が広がり始め暑い暑い(~_~;すいませーん、私がいる内に晴れてくれませんか?
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「もぉ!」とつぶやきながら乗り込んだバスはマラニョン州の州都・サンルイス行き。
ナタルからサンルイスはかなりの距離。直行バスなので乗っているだけでいいのですが^^

北へ行くにつれバスの質や予約の管理が甘くなっていくブラジル、途中の町から仕事
帰りのような男たちが5,6人乗り込んできて空いている席へ。私の席周辺もその人達に
囲まれ、ちょっと警戒…バス強盗だって珍しくない中南米、そんなことが頭を過ぎります。

隣のおじさんに話しかけられるも、ポルトガル語はほとんど分からず、警戒してるし…
バスはトイレ・夕食休憩のため停車。トイレから出ると隣の席のおじさんが待っていました。
「お腹すいてる?一緒に食べに行こう」とターミナル内の簡易食堂へ。彼の仲間たちと
一緒に食事を摂りつつ、心の中でついさっきまでの警戒心を恥じて反省していました。

夕食代を渡すも受け取ってくれないおじさん、消灯後は冷房対策に持ち込んだブランケットを
かけてくれました。なんでこんなに親切なの?彼らは仕事仲間で1泊旅行に行くそうで、
仕事後そのまま出発したためバスを予約していなかったそう。そんなこんなで途中途中
予約者が乗ってくる度に席を空けなくてはならず、夜行バスでずっと立ちっぱなしでした。
申し訳ない気持ちでいっぱい。それでも早朝4時半、元気に手を振って、降りて行きました。

次に隣に来たのはテレジーナという町まで行く女の子。誇らしげに地元サッカーチームの
ユニフォームを着ています。彼女も休憩の度に時間を伝えてくれ、またその斜め後ろにいた
ビジネスマンがみんなの質問をポルトガル語からスペイン語に訳してくれました。段々と
車内の人に私の存在が広まり(?)休憩になると誰かしら席まで迎えに来てくれるのです。

トイレに行くのも、食事をするのもバス旅仲間たちと。ブラジル人は、どんなに短い時間でも
そのとき一緒にいたなら皆仲間なんです!一人、また一人去っていく姿を見るのがつらい。

バスの終点、サンルイスに着いたのは、ナタルを出てから実に32時間後。長かった…
でもそれ以上に嬉しかった、たくさんの人との出会い。みんな疲れた表情など全く見せず、
「元気でね」と抱き合い笑顔でお別れ。
でも私はちょっと心配。だってサンルイスは夜10:30・・・夜は雰囲気が良くないのです。
と、ナタルから32時間一緒だったビジネスマンさん、迎えに来た家族の車でホテルまで
送ると言ってくれました。何てありがたい!だけど、簡単なお礼の言葉しか見つかりません。

親切にして頂くこと、感謝の気持ちは、慣れっこになってはいけません。それなのに、
ブラジルにいるととにかく皆心配して気遣ってくれ、そういう環境に慣れてしまうのです。
中南米一周で訪れた国22ヶ国、その中で国民ナンバー1はブラジルだと即答できます。

「ブラジル、行って見たいけど心配…」そんな方にこそ行って欲しいのがこの国なのです!
[ 2009/7/2 ]

2016年のオリンピックがブラジルに決まり、もしかすると、仮に東京に決定
したとき以上に嬉しいかも…なんて思っている旅人です(^o^)
貧富の差や治安の問題があるのは否めないけど、ブラジルと言う巨大な国と
同じように寛大な国民の心。彼らがあんなに喜んでいる姿を見ると、なぜか
「ブラジルに決まって良かったな」と心底思うのです。南米初、今から楽しみです!

そんなスポーツの祭典に因んで、偶然出くわしたブラジルのお祭りをひとつ紹介♪

前回の記事ではブラジル東部・バイーア州サルバドールをお伝えしましたが、
私がサルバドールに着いた翌日は偶然にもバイーア州の独立記念日。ブラジルの
お祭りといえばリオのカーニバルが有名ですが、バイーアは黒人人口が高いことも
ありエネルギッシュで暑さも忘れ楽しみたくなる、他の土地とは一味違った雰囲気。

旧市街の中心地へ行くと、どこもかしこもお祭りムード。国旗片手にビールを飲む
人たち。暑いサルバドールほど、ビールの似合う都市はないかも?
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音がする方へ歩いていくと…パレードが始まるところ。皆が押し寄せる前、グッド
タイミングで良い場所確保!坂の下から次々やってくる人の波、延々続きます。
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この女性の衣装、よ〜く見てください!緑と黄色で “ブラジルカラー” なのはもちろん、
なんとブラジルを代表するソフトドリンク “ガラナ” のボトルラベルで出来ているんです!
左上に拡大写真を載せてみたのでご覧下さい(^.^)
ちなみにガラナは南米アマゾンが原産地、疲労回復や滋養強壮に良いとされています。
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今回の独立記念のお祭りで一番印象的だったのは、バイーアの人たちが奏でる力強い音楽。汗を流し
手にマメをつくりながら、何時間も演奏し続ける彼ら。その横で自然に踊りだす人々。バイーアという、
たくさんの奴隷がアフリカから連れて来られ形成されていった町の歴史まで物語っているような音です。
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2014年のサッカー・ワールドカップ、2016年のオリンピック、これからますます目が
離せないブラジル。バイーアのお祭りも、この国の魅力を存分に感じるイベントの一つです。

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[ 2009/7/2-5 ]

「ようこそ我が町、サルバドールへ」
気持ちの良い対応をしてくれたのはサルバドール国際空港の観光案内所。
熱心な案内から、早くもサルバドール人の、この町への誇りを感じました。

ブラジル東部に位置するサルバドールはブラジル最初の首都でした。
この町の産業であるサトウキビ栽培を支えるため、多くの黒人奴隷がアフリカから
連れて来られました。日本を中心とした地図ではブラジルは東、アフリカは西。
こうして見ると、どちらも遠い国ですが、ちょっと地図の中心を変えればブラジルと
アフリカは大西洋を挟んでお隣。こういう地理的な事も大いに影響しているんですね。

現在もサルバドールの黒人・黒人+インディヘナの混血がおよそ8割を占めるそう、
ブラジル南部から旅をしてくると、街の雰囲気がガラッと変わるのを感じます。

人種構成が違えば、食事・音楽・衣装・舞踊も大きく変わってきます。

まずは美味しいもの探し。サルバドールを含むバイーア州のスナック “アカラジェ” 。
デンデ油で揚げられたパンのようなものは豆をつぶしたもの、その中にオクラの
煮込み・トウモロコシ粉・干しエビなどの具を溢れんばかりたっぷり挟んでいきます。

スナックの部類らしいですが、1個でボリュームたっぷり、美味しいけど脂っこいかな…
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サルバドールと言えば、リオに負けず劣らず美しいビーチ!バーハ海岸周辺は
ホテル・レストラン・バーが多いエリアで、大型のショッピングセンターもあります。
朝から白砂のビーチに繰り出したり、セントロの下町(海側)の港まで出てみたり。
下町は場所により治安が良くありませんが、大型の民芸品市場などが楽しめます。
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ビーチリゾートとしての顔はリオの方が有名だけど、旧市街の歴史的な町並みは
サルバドールの方が上。豪華絢爛な教会から奴隷時代の歴史を刻む建物、石畳の
坂道に連なるレストランやお土産屋さん、旅行会社。素敵な民族衣装姿の女性も♪
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サルバドールの暑さにやられて昼間からビールで水分補給をし、ほろ酔いでバスへ。
もう1ヶ月もブラジルにいて、この国の人たちがとにかく親切なのは体感済み、
ためらわず 『ボンフィン教会』 で教えて欲しいと伝え、無事に辿り着きました(^o^)

奇跡の教会とも呼ばれるボンフィン教会は、サルバドールの人々の守護神。
扉に結び付けられたリボン“フィタ”に願いを込めます。周辺にはたくさんの売り子さん。
教会の奥には、願いが叶った人々の感謝の手紙や写真が所狭しと貼られています。
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ボンフィン教会前の壁の穴から撮った町。
なんだか万華鏡をのぞいた向こう側にモザイクの町並みがあるようでした。
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歴史的な建物が建ち並ぶ旧市街に南国を感じさせる海岸沿い、黒人文化と彼らの
パワーを感じる町・サルバドール。全ての要素が混ざり合い、この町の魅力となります(^.^)
[ 2009/6/30-7/01 ]

私はもう歩けません。

疲労困憊のホテル探しで体力を奪われ、もう前にも後ろにも進めない…。原因は軒並み閉鎖された
宿。手頃な宿が建ち並んでいるはずの通りは商売をしていたような形跡はあるものの全て看板が
外され落書きだらけ。一説には市だか政府が、条件をクリアしていない宿の営業を禁止したとか。

町中は数字とアルファベットで区画整理され、なんだか冷たい印象だし―。
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第一印象がイマイチだったのは、ブラジルの首都・ブラジリア。
ここは50年前まで何もない荒涼としたブラジル中央高原の大地でした。

その荒野が切り開かれ、「過去を持たない首都」が建設されるにあたり
理想郷と言える都市計画を担当したのがブラジル建築界の巨匠たち。

ジェット機形の首都には斬新な建物が建ち並び、宇宙空間を連想させる未来都市。これが実在
する都市なのかと目を疑ってしまうほどでした。とにかく広くて、暑くて、ビジネスマン以外の
人が少なくて、似たような都市が皆無とも言えるブラジリアって、こんなところなんです ↓↓

◆ボア・ボンタージ寺院:世界平和を願い宗教に関係なくお祈りできる施設
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◆ドン・ボスコ聖堂:青と、一部紫のステンドグラスが四方を囲む神秘的な聖堂
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◆国立博物館:これぞ宇宙空間!デザインは素晴らしいけど展示品は「??」
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◆カテドラル・メトロポリターナ:16本の支柱とステンドグラスの斬新な大聖堂
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◇大聖堂の近くではドライフラワーを売る露店が。秋を感じさせる色合いでした。
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◆国会議事堂・上院・下院:逆お椀形が上院、お椀形が下院、なんですかこれ!
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◆三権広場:ブラジルの心臓、国会から最高裁判所・大統領府・パンテオン(霊廟)
 が建つエリアで、見るもの全て不思議な形。ジェット機形の町の機首にあたります。
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◇計画都市ブラジリアで、胴体のど真ん中に位置するのがテレビ塔。ここに上ると
 ジェット機の胴体部から機首、左右の翼、尾翼まで見渡せます。この景色を見れば、
 過去を持たない首都がユネスコの世界遺産に登録されているというのも納得です。
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基本バス移動の旅人ですが、ここは巨大なブラジル。
バスより飛行機の方が安いこともあり、ブラジリア-サルバドール間は飛行機利用。
芸術的センス溢れるブラジリアの空港はやっぱりちょっと違うみたい。
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どこもみんな視界に入っているのに、遠くて遠くてなかなか辿り着かない。それに暑すぎる!
はじめは排他的な空気さえ感じたブラジリア、どう考えても観光目的で来る場所じゃない。
あえて言うなら「この首都どうなってるの?」 何もかもがおかしい、絵に描いた未来都市。
でも何故か、その後ブラジル各地で会う旅行者たちに薦めていたのは“ブラジリア”でした。

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