2月15日(金)
村田孝高です。
ご無沙汰しました。
広島でのオペラ『仮面舞踏会』のために、ずっと向こうで実家暮らししていました。
レナートという大役を頂き、しかも、二幕・三幕が休憩なしの通しで、ずーっと出ずっぱり、歌いっぱなし、共演者の皆さんにも心配していただいて、どうなることかと思いました。 写真はゲネプロです。
前日に熱海から突然理代子さんが観に来てくれて、頑張らねばと励まされました。
大きな締め切りの仕事があって、今回は無理だと聞いていたので、びっくりしたりテンション上がったり。
終演後、カーテンコールもそこそこに仕事を片付けるため理代子さんは帰っていきました。
バリトンにとってはすごく辛い高音が続く有名なアリア、何とか歌いきることが出来ほっとしました。
私が個人的に思うに、ヴェルディがこの作品を作曲した頃、きっと馬鹿みたいに高音を平気で出すバリトンがいたんじゃないかな。
昔は、歌手にあてて作曲するのがごく普通のやり方でしたし。
翌日の打ち上げで朝まで飲み、始発に乗って帰ったら途中で寝てしまって、結局終点の岩国まで行ってさらに折り返してきたところで目が覚めました。 結局家に帰りついたのは朝の九時、それから夕方まで寝て、渋滞の終わる夜10時に実家を出て、乗ってきた車で八時間かけて熱海に帰り着きました。
途中、「宝塚北インター」に立ち寄って、ここでしか売っていないというベルばら商品を買い込みました。
いかにもな、すごくきれいなインターでした。
熱海に帰り着いてから二時間ばかり仮眠をとって、今度は東京での『蝶々夫人とスズキ』の稽古に出かけたのですが、数日間に及ぶ無理がたたったのか、途中から咳が止まらず、本格的に風邪をひいて、この日の稽古は休ませて頂きました。
翌日の稽古には出て頑張って歌い、それからずっと寝ては起きしています。
呆れるほどよく寝られます。
明日から東京のホテルに入って、本番です。
2月8日(金)
池田理代子です。
四月並みの気温になったり、最強の寒波が襲って来ると予報されたり、なかなか体がついて行かないという方も大勢いらっしゃるでしょう。
熱海は、今、梅と桜が同時に満開を迎えています。
今度ついでがあって町の方に出たら写真を撮ってこようと思います。
先日は、人に会う用事があって東京まで出たついでに、そこの建物内の陶器屋さんを覗いてきました。
おととし東京をたたんで熱海に引っ越した時に、お気に入りの食器だけ持って、後は処分という断捨離をしてきて、「もう食器は買わない」と決めていたのですが、作家物のあまりに可愛らしい絵付けの食器に、ふらふらと吸い寄せられて買ってしまいました。
着物もタンスも、食器も、洋服も、本も、随分とこれまで断捨離をして身軽になってきたはずなのに、人間の欲とは困ったものです、本当に。 一年に一度お会いする佐渡が嶽部屋後援会会長から、山形県産の美味しい干し柿を頂きました。
お気に入りの漆器に置くと、色合いが美しいこと!
毎日一個ずつ頂いています。
この頃漸く、干し柿の美味しさが分かるようになってきました。 「日本の味」ですね。
村田は今広島でのオペラ『仮面舞踏会』のために向こうへ帰っています。
私は、新たに引き受けたイラストの仕事があるので、観に行けるかどうか、微妙なところです。
とても好きな役なので、見られなかったら本当に悔しいです。
AERAのクイーン特集号が発売になっています。
2019年2月1日(金)
池田理代子です。
何やら慌ただしく、師走のような勢いで新しい年の一月も過ぎてしまい、気が付いたらもう二月になっていました。
本格的な寒波襲来とか、雪も襲来とか、テレビの予報では伝えていて、ちょっと戦々恐々としていたのですが、起きてみると熱海の海は穏やかに晴れ渡っていました。
去年の台風の際に海底の形がちょっと変わったのじゃないかと思うのですが、ベランダのすぐ下の岩場に見る波の様子が、この頃著しく変化しています。
渦も巻いたりして、ちょっときれいです。
先日は、幕張でのお食事付きのコンサート、朝九時半からのリハーサルでしたので、前日からホテル入りしました。
車に乗せてもらって出かけたのですが、その途中大磯のSAのトイレに、カメラや携帯やカードや現金など、要するに全財産を入れたポーチを置き忘れてきてしまいました。
気づいた時にはすでに幕張でした。
これまでも東京やイタリアなどでしばしばやらかしたことなのですが、村田から「人生を舐めている!!」とえらく叱られてしまいました。
幸いにも忘れ物として届いていて、そのSAの近くに住む村田の友人のオペラ歌手の方が、深夜にもかかわらず受け取りに行ってくださって、事なきを得ました。
深く感謝!です。
これからは、ポーチはたすき掛け、と、厳命されてしまいました。
そんな訳で、珍しく二着ドレスを着替えたのに、コンサートの写真は一枚もとれませんでした。
とほほ・・・です。
先月の27日から、東京国際フォーラムCで、『ベルサイユのばら45』と題した宝塚のOG公演が幕を開けています。
ベルサイユのばら初演から45周年を記念して、昭和から平成にかけてのOGスターさんたちが一堂に会しての、目の眩むような豪華な舞台です。
東京国際フォーラムCの会場が三階までびっしりと埋まっていて、チケットはすでに完売だとか。
初演の時のオスカル榛名由梨さんやアントワネット初風淳さんなど、私より少しだけ年上のOG達と久々に会うことが出来、現役時代よりさらに一層磨きがかかった歌声を聞かせていただいて、改めて45年前の当時を思い出し、涙を抑えることが出来ませんでした。
みんな、退団してからもレッスンを怠りなく続け、以前よりいっそう素晴らしい歌声、素晴らしい表現力になっていました。
いい勉強をさせていただきました。
近くの日生劇場『ラブ・ネバー・ダイ』に出演中の鳳蘭さんが、初日ということで、日生劇場の終演後に駆けつけて、一曲、フェルゼンの歌を歌ってくださいました。
ランバール侯爵夫人やモンゼット夫人などを演じられた名コメディエンヌ・瑞穂葉子さんとも懐かしい再会でした。
2月16日からは、大坂・梅田芸術劇場に舞台を移しての公演になります。
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