ガボン食材のなかで私が好きなものに『コンコンブル』というものがあります。
フランス語で野菜のきゅうりの意味ですが、食材のコンコンブルはこのきゅうりの種を乾燥させ殻をむいて中身を潰したものを、こねて蒸したりスープに入れたりする。燻製の魚をまぜてこねてバナナの葉でつつんで蒸す。食感と味は木綿豆腐のような感じ。バナナやマニョック(キャッサバ芋をこねて蒸したもの)と同じように主食としてそーズをつけて食べます。北部のファン族がよく食すようで、彼らに言わせると「オイエム産が一番良い!」とのこと。リーブルビルのものは品質が良くないのだとか。
で、このコンコンブル下ごしらえが面倒なだけに高級な食材扱い。自分では私は料理したことがなく、ステイ先のママにねだって食べさせてもらうことが多いのです。だから出来上がったコンコンブルしか見たこと無かったのですが、病院内でこれを下ごしらえ中のママ(ガボンでは親しみを込めて女性をママ、男性をパパと呼ぶ)を発見。
普段食べるきゅうりと種類が違うのかなあ…乾燥した種しか見たこと無いので現物のキュウリがどんなものかは謎ですが…。一つ一つ殻をむくので、えらいこと時間がかかる。小さな段ボールひとつ分くらい量があったかしら。それを延々ひとつずつ丁寧に殻を気変で叩いて割っていく。
実はこれ、師長が頼んでやってもらってるんです。しかもタダで。職権乱用じゃ…と思うのですが、師長に言われると患者さんや患者のご家族は「いいですよー」と笑顔で請け負っている。助け合い…?
はじめのころは当然アルバイト料をもらっているんだろうな、と思い込んでいたのですが、よくよく聞いてみたら「そんなものもらってないわよ」という。こんなに時間かけてるのに?!しかもできあがったコンコンブル(砕いて粉状にしたもの)は商品として師長が院内職員に売りさばいているのに。
とまあ、私の個人的意見は置いといて。
ガボン料理は手間暇かかればかかる程、高級。
そうそう、新大統領はまだ正式に任命されておりません。
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