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このあたりの貧しい家で、親が働き者の子供は、
一人で何かできそうな年齢になると、何等かの仕事を始めます。
多くは水汲みのような力仕事。
10歳のみでる君の弟は、ドラム缶一杯の水を井戸から運んで、(天秤でバケツ2杯をおおよそ50往復)
50ペソのお小遣いをもらいます。
妹たちは小さい子供のいる家で子守り、食事の準備手伝い、洗濯、
学校に通いながら、時間を見つけて働きます。

真面目の働く子供は、誰かが家を建てるような時、近くに行って砂運びなどの手伝いをし
仕事ができる事をアピールすれば、セメントや土運び、水運び、など
大人並みの肉体労働者として雇ってもらえて、賃金は3分の一程度、1日150ペソもらいます。

自分で仕事を見つけてする子供は、皆かなりしっかりと筋肉が付きます。
(小さな体に筋肉ががっしりついていると、成長期に背が伸びないだろうなと心配になりますが)

みでる君も水汲みなどのちょっとした手伝いから、12歳からは本格的に住み込みの仕事をしていました。
最初はプラスチックボトルの再利用のためのボトル洗い。
朝から夜までひたすらボトルを洗う、乾かす、
食事込みの住み込みで1か月は1500ペソ(約3400円)だったそうです。
手が洗剤や漂白剤でひび割れて2か月でできなくなったそう。

その後も大工の手伝い、車のエンジンオイルがこびりついたものを丁寧に洗う、機械の溶接などなど
安いお金しかもらえずですが、様々な仕事をしていたそうです。
賃金の半分は家族に届け、残りは悪友と遊ぶのに使いました。
その時の夢は
「18歳になったら、正規の仕事で、1人前の給与をもらえる仕事して・・・・」だったそうです。


仕事で少しお金があると、悪友たちが誘いに来て、夜遊びに出たり、タバコを吸ったり・・・。
盗みの手伝いやら、そういうことも覚えました。

家では、母親は朝の7時にはお手伝いの仕事に出て、帰ってくるのは8時や10時。
自分のことに関心をもってもらっているとは思えなかったそうです。
家族を食べさせるために働いているのに、子供には理解できなかったと。

そして事故に遭います。
友人の一人は死亡、自分は脊損で寝たきり、
事故を起こした友人は無事。

事故後、4年もたった今原因になった友人たちは訪ねて来ることはありません。

「本当に自分を愛して大切にしてくれるのは、家族と神様なんだよ、
一番大切なのは友達だと思っていたけど、違ったんだよ。

それを知るために俺には事故が必要だったんだ。

でも、事故を受けずにこの事実を知れたら、俺もっとお母さんや家族の役に立てたと思う。

だから、事故を受けなきゃ、わかんないような頭の固いやつにならないで、

動けない、腹減るだけで手のかかる、役に立たない自分のことを忘れないんだよ。

なぜ、生きているのか?生まれてきたのか?
夢があるなら、それに向かって生きなきゃ、


もちろん、今は寝たきりさ、でも家族の役に立てるようになりたいよ。
だから、絶対諦めないんだよ、俺、動けるようになるんだ」
友達がいて、お金があったら得られる充足感、
楽しさ、
脊損でそれを失った後のみでるの思考の変化。

ミデルが8月敗血症で一時期、死を意識して、一番に思い出したのは
寝たきりの彼のもとに通ってくれた日本人の青年のことでした。
彼にそれを伝えたい…そして伝わったかな??



ミデル君、が昨日3週間ぶりの水浴びでした。
前回はクリニックを退院する時でした。
3週間??これだけでも、良く我慢している!と感心します。
排泄も全部誰かに助けてもらわないと生きていけないミデル君の状態。
いつも通り、彼の会話は一味効いています

「それ、鍋洗うたわしじゃないの!」とミデル。
「違う、人用のボディーたわしだよ!、似ているけど
あんた、寝ているだけなのに、垢出るね」
「そうさ、俺、鍋じゃないからね。使わなくても汚れるのさ、砂でこすらないでよ、あー気持ちいい!!」

彼の世話・マッサージだけでも軽く2−3時間必要です。
世話されることを受け入れるのも、大変なこと。

あー、診療行かないと・・・。
彼の言葉には重さがある。
できる事を精一杯しようと思います。
ご支援に感謝です!!


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