25日のクリスマス、今回は僕の希望で観に行ってきました。
聯合艦隊司令長官 山本五十六
物語は1939年夏から
当時、日本は日独伊三国軍事同盟締結の是非を巡り、大きく揺れていた・・・・
中国との戦争状態が泥沼化する中、中国を裏面から支援する米英と対抗するために、
それと対向できる相手と提携する必要があり、その相手がドイツとイタリアであった。
ヨーロッパで破竹の勢いで勢力を拡大しつつあるドイツとその中心となっているナチスに
希望を見出そうとする陸軍・世論に敢然と立ち向かう男たちがいた。
俗に海軍左派や良識派三羽烏などと言われた米内光政海軍大臣、井上成美軍務局長、
そしてその二人をつなぐ山本五十六海軍次官。
理由は明確、ドイツと同盟すれば、必ずアメリカを敵に回し、戦争となる。
10倍以上の国力を持つアメリカとの戦争には勝てるはずもない。
それだけに同盟締結だけは絶対回避しなければならない。
そこで身命として抵抗したところ、ヨーロッパの情勢の変化もあって何とか退けることはできた。
しかし、海軍の逸材である山本の生命が危険にさらされるのを危惧した米内大臣が、
聯合艦隊司令長官に任命し中央から離れさせた。
だがこれは海軍軍人最高の名誉だったのかも知れないが、結局、山本を悲劇に導くものでもあった。
山本の聯合艦隊司令長官就任と共に、日本はまた独伊の幻惑に惑わされ、ついに同盟を締結してしまう。
そんな中でも戦争回避を願うが、日本はもうどうしようもないところまで追い詰めらていく。
戦争が不可避となった時、ついにあの作戦を立案する。
それまで軍令部が想定していた邀撃作戦を廃し、乾坤一擲の作戦を敢行するのだった・・・・
それは、山本が想像していたのとは全く違う方向へ、日本が進んでいく始まりでもあった。
それと今回は、玉木さん演じる真藤という新聞記者の目を通して、違った角度からの山本五十六や、
当時の情勢を見ていく、そんな描き方でした。
出演者には何故か『坂の上の雲』の影が漂います(笑)
僕が尊敬する米内大臣は、『坂の上の雲』では乃木将軍を演じていた柄本さん、
世論を煽り戦争に駆り立てることが新聞の使命だと考えている新聞主幹には
こちらも『坂の上の雲』では正岡子規を演じていた香川さん、
何ともいえない悪?な感じの永野軍令部総長には伊武さん、はげ頭がいかにもらしい。
日露戦争の秋山少将とは、相通じるところがあるのか、山口少将を演じた阿部さん。
そして、ちょっとだけしか出てない?けれど、本当にこんな人だったのではなかったのかと思ったのは、
ギバさん演じる井上軍務局長でした。
そして、主演の役所さんも、これまで山本五十六を演じた役者さんよりも何か親しみやすいというか、
身近にも感じるように思えました。
特に甘味処での小さな女の子との応対など、盟友である堀中将とスイカを食べながら国を憂うシーンなど、
これまででは表現されていない山本も見れたような気がします。
全体的には、2時間余りという時間枠の中で収めると言うのは無理があった感じもしますが、
何かを考えさせるきっかけにはなるような気がしました。
こういう時代ですから、もう一度振り返って考えるべきかなと・・・・