僕は殆ど食べ物の写真は載せない。
これには幾つかの理由があるが、まず食べ物屋さんで写真を撮るのが恥ずかしい、他の客に迷惑が懸かりそう。
それと同伴者にも迷惑がかかる。
個室は別として高級と言われているお店では、まずそれは出来ない。
この写真は居酒屋で、他の客がいなかったから携帯電話のカメラで、一応恥ずかしそうに撮影をした。
僕の事務所の直ぐ近くに、鹿児島料理で焼酎を呑ましてくれる居酒屋がある。
最近、不倫問題でマスコミを賑わしていた『さくらパパ』がこの居酒屋の共同経営者らしい。
夏前にも此処でキビナゴのマリネを食べた。
美味しかったのでその次に行って頼んだら、キビナゴの入荷がなく食べられなかった。
今回も注文したら「少々お待ちください」と言って厨房で確認してくれた。
「本日は大丈夫です」との事だったので2人前注文した。
キビナゴは鹿児島が産地と言われているが、関東界隈の海でも獲れる。
勿論僕の田舎、紀伊半島でも5月になれば美味しいキビナゴが沢山出回る。
刺身、ヌタ、丸干し、煮物、フライとどのような料理も美味しいが、キビナゴのマリネも一味変わっていて美味しかった。
キビナゴはすこし生臭さがあるので、酢を使ったマリネは食べやすいし美味しい。
それとスライスしたオニオンも生臭さを消している。
もう30年以上前になるが、高田馬場の駅の近くで薩摩料理と看板がかかったお店に入った。
『キビナゴの刺身』とメニューに有ったので早速頼んだ。
値段は3尾で確か700円で当時としては高かった。
小さいキビナゴが3尾では、物足りなかったのであと二人前追加注文した。
しかし、僕は値段と量に納得がいかなかった。
まだ独身の頃で、早速田舎のお袋に電話をして値段を聞いた。1Kg300円くらいだった。
クール宅急便も無い時代だったので、翌日羽田飛行場止めでキビナゴ2Kgを送ってもらい、タクシーで引取りに行った。
その足で行きつけのレストランに持ち込み、オープンキッチンの厨房で自分で刺身を作り、お腹一杯キビナゴを食べた思い出がある。
最近は、近くの魚屋さんに新鮮なキビナゴが出ている時は、それを買って来て貰い冷蔵庫で一夜干しにして食べている。
沼津に行っても時間が有れば、必ず干物屋を覗く。
この写真を撮ったのはもう一つ理由がある。
以前カミサンにマリネを作ってと頼んだら、食べた事が無いから作れないと言われた。
今度はこの写真のマリネを作ってもらおうと思っている。
味は別として、この写真があればマリネくらいは何とか作れるだろう?
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