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昨年の7月中旬の猛暑の中を平泉の中尊寺に行った。6月に旅行を計画をしたが、運悪くその直後に世界文化遺産に登録されてしまった。 例に漏れず、平泉も世界遺産に登録されると観光客が大挙押し寄せ、覆い堂の前には観光客の長蛇の列が出来ていた。観光客はトコロテンの如く押し流されるようにゆっくりと金色堂を鑑賞する暇もなく、厚いガラスで保護された通路を幾列にも並んで通過をした。 これなら自宅で土門拳の古寺巡礼の写真集に収録されている金色堂の写真を鑑賞するほうが余程気が利いている。暑い最中に中尊寺まで出掛けたことを後悔する。 最近の日本での世界遺産登録は古くは屋久島、最近では小笠原の例にもあるが、多くの観光客が押し寄せるので自然破壊が進み、本来の保護活動が後手に回っている。 世界文化遺産に指定された自然や文化遺産が受け入れ可能な観光客の数が把握出来て居ない、地元での保護活動の在り方などがその大きな要因だと思う。 また、富士山が世界自然遺産への登録を拒否されて、「日本一から世界一へ」というキャッチフレーズの基に今度は世界文化遺産への登録申請をしているようだ。富士山は既に全世界から「世界一ゴミの多い山」と認定されているので今更世界一でもないと思うが。これ以上野放しで観光客を受け入れる能力は今の富士山には無い。 現状での日本での世界遺産への登録は保護が目的ではなくて、ただ観光客の誘致に貢献する以外に何ものでもない。地元の観光業者もそれを狙っているようだが、余りにも動機が不純だ。 中尊寺では金色堂の近くに建立されていた芭蕉像も、世界文化遺産への登録を手放しで喜んではいないようだった。
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