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' 何処を見ても白・新宿御苑 撮影:2017年 2月1日 そろそろ終わりに近いが、この季節の新宿御苑には純白の水仙・ペーパーホワイトが、桜の樹の下や梅林の中一面を白く染めている。 巾着田は彼岸花で目がおかしくなるくらい毒々しい赤の世界が広がっている。それよりも規模はかなり小さいがこちらはそれを白くした感じだ。あと数年もすれば、この水仙たちも分球して、地肌が見えなくなり、それに近づく? しかし、この二つの植物は同じヒガンバナ科、花時に水仙には葉っぱがあり、彼岸花には葉っぱがない。 過日、元「旅」の編集長・岡田喜秋氏の「旅に出る日」というエッセイを読んでいた。その中に「早春の花の記憶」という項があり、水仙について記されていたので、その一節を下記に引用させていただく。 『その花の色が白か黄色で、いわゆる原色の毒々しさがないゆえか、水仙という花は、日本古来の花とばかり思い込んできたが、先日、淡路島の南の海辺を訪れて、水仙の先入観を改めた。 そこは、むかしから、水仙郷といわれている冬も比較的あたたかな海岸線で、一昔前の西伊豆を思わせる人家も稀な斜面がつづき、淡路島の「灘」といえば、酒ではなくて、水仙を育てて生きてきたような漁村である。 漁村とあえていったのは、男たちは、機帆船の水夫になったが、女性たちは、ひとしく、水仙づくりに生きてきたからである。 黄色は日本水仙 水仙に対する先入観を改めたといったのは、この花が、日本古来のものではなく、源平時代に、中国大陸から偶然船で運ばれてきて、堺の港へつく手前で、この漁村に根付いたことから、やがて一面の花園と化したらしいことを知ったからである。 室町時代にすでにこの一帯の野生の水仙が、灘の名物になっていたらしい。』 岡田喜秋氏も淡路島を訪れるまでは、水仙は日本古来の植物だと思われていたらしい。 水仙は今や日本のいたるところの海岸線に群生している(させている)が、日本水仙と呼ばれている品種も、やはり、日本の品種ではなさそうだ。日本水仙を調べてみると、ラテン語の学術名には日本ではなくて中国になっている。 しかし、このペーパーホワイトの純白は、毒々しい白だと僕は思う。
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