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ネジバナとiPhoneの箱 iPhone7plusの箱 今朝の読売新聞朝刊に米アップル社が、iPhoneを発売してから6月29日で10年を迎えた。という記事が掲載されていた。翌年、日本で発売されたiPhoneを、新しモノ好きの長男が徹夜で並んで買ってきたのを昨日のように思い出す。 アップルがスマートフォンを発売してから、それを追いかける様にグーグルのOSアンドロイドを搭載したスマートフォンが韓国のサムスン、日本の複数のメーカー、中国や台湾などから発売されて、スマートフォンは市場を拡大、我々の生活までもを変えてしまった。新聞には「暮らし革命」とのタイトルがあった。 日本でのiPhoneのシェアーは高く50%を超えている。電車の中でも7割くらいはiPhoneではないかと思わせるほど、若い人たちにiPhoneのユーザーが多い。 それらの記事は他に譲るとして、僕は一昨年の暮れにパソコンが壊れたので、長男の薦めもあり、モニターの解像度が良いのでiMacを買った。アップル製品との初めての出会いだった。 パソコンを容れていた箱が邪魔になるので壊して捨てようと思いバラシかけた。その箱のパッケージデザインが綺麗で実に良く出来ていた。捨てるに忍びなくクローゼットの空きスペースに収納した。 昨年9月上旬に三男の嫁さんの両親と食事をした。親父さんは格安SIMで有名な会社の社長をしているので、スマートフォンの話になった。 我が家夫婦はガラケーを使っていたので、そろそろスマートフォンに変更しようと思っていた矢先だった。僕のiMacにアップルからiPhone7、7Plus発売のCMが届いた。格安SIMにしようか迷っているうちに、カミさんはいち早く料金の安い通信会社に切り替えた。 今年の3月初旬にこの赤いiPhoneのメルマガが配信された。早速、ドコモショップに行き料金プランを確認した。僕はドコモに加入して23年、使っていたガラケーは10年経っていた。「この携帯電話は壊れても修理ができません」と、担当の若い女性に言われた。 新しい電話機を買い取って諸々のサービスを受けると、格安SIMに加入するより二年間はドコモでも月々の支払いは安くなると教えてくれた。即、iPhone7Plusのレッドを近くの家電量販店で購入した。 iMacを購入した直後に、本屋の書棚に「アップルのデザイン戦略」なる本を見つけた。第1版が2014年の5月なので、それ以前に販売されたiPhone,iPodなどのアップル製品を分解して部品の加工方法や精度、パッケージデザイン、コストなどを詳しく分析された内容だった。 その中で僕が驚いたのは、iPhone5の外装筐体がアルミの切削加工されており、コスト優先の家電の生産技術では一寸考えられない製造方法を採用していた。 もう一つはiPhoneのパッケージ、化粧箱だった。箱のコーナーのシャープなエッジを生かして、上蓋の深さ一杯に化粧紙が内側に織り込まれて糊付けされている。しかも、上蓋を嵌めると静かに自然落下をする。中箱との精度、嵌合度が極めて高い。 通常の製函機では表層の化粧紙を内側の深さ一杯まで織り込むことが出来ないので特殊なマシンを使っている。この箱が作れるのはイタリアのエメッチ社の製造する製函機だけのようで、日本には1台しかない機械らしい。 年間2億個の箱を作るとなると、相当な台数の製函機が必要となり、また湿度に敏感な紙箱を精度良く作るには工場の温湿度の管理も重要となる。 写真の箱はiPhone7Plusの箱、iPhone5の箱よりは一回り大きいが、iPhone5の箱で価格が600円くらいと試算されていたので、この箱なら700円くらいか?。箱の上蓋にはiPhone7Plusが実物大で型押しされている。通常、数十万円の高級時計の箱のコストが350円程度らしいので、アップルのパッケージへの拘りが理解できる。 iPhone7Plusくらいの大きさのアルミの外装筐体を切削加工してから表面を研磨、アルマイト処理をすると加工歪みが出て、反りが出やすい。 実物のiPhone7Plusの外装のソリをノギスの直線部分を当てて確認してみた。長手方向には凸型に0.1mm程度、横方向にはセンター付近が0.05mm程度凹んでいた。 これは僕の予想した通りだったが、外装筐体を切削加工に拘るアップルのデザイン戦略には驚かされる。やはり、これだけの生産量を確保するにはかなりの数量のNCマシンが必要となるが、これには日本製のNCマシンが使われていると聞いた。 また、iPhoneに使われている液晶や電子部品、カメラ用のレンズなど、日本からも調達されており、日本の製造業にも大きく貢献している。 故スティーブ・ジョブスは、電話、パソコン、カメラ、携帯オーディオを一体化したiPhoneを10年前に世に出して、それに関連する新しいイノベーションを生み出し、またそれらを進化をさせた。 日本企業にもソニーのように、スマートフォンに必要な個々の技術は全て揃っているのに、それをスマートフォンに纏め上げる発想を持つ経営者が居なくなっていた。 今の日本にも故スティーブ・ジョブスのような新しいイノベーションを生み出せる経営者、創造主が現れてくれることを祈るばかり、このままではシャープや東芝のように日本の電子産業の地盤沈下は避けられない。 |

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