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南紀白浜

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南紀白浜に生まれて

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ふるさと


僕は南紀白浜温泉に程近い山に中で生まれた。
羽田から南紀空港までは1時間、空港から車で15分位の山の中に生家はある。

白浜町には温泉が二つあり、有名な白浜温泉ともう一つは、椿温泉という鉱泉を沸かして入る湯治湯があり、僕の生家は丁度その真ん中付近にある。

和歌山県南部を通称南紀、または紀南と呼ばれているが本州の最南端でもあり、
気候は温暖で一年中、山海の食べ物に恵まれている。

生家の前後は山で、生家の直ぐ裏には小川が流れている。
我が家の上流には、民家が二軒しかないので、川の水はまだ飲める。

裏の川では今でも、天然鮎、ヤマメなどが獲れ、夏には蛍が乱舞する。
川の水量が減ったので、鮎は以前と比べ随分小さくなった。

海までも約2KMしかないので、子供の頃、夏は泳げないと遊べなかった。
小学校に入る前から裏の川で遊んでいたので、いつの間にか泳いでいた。

ただ泳ぐのではなくて殆ど鮎、ウナギ等を捕っていた。
だから今でも田舎に帰って川に2時間くらい入ると、100匹くらいの鮎は捕る。

生家の上流には名水が沸いているので、川の水も美味しいが、水が美味しいと農作物も又美味しい。
特に山間部は気温の日隔差が大きいので、特に美味しいお米、野菜が採れる。

海も近いので、魚も新鮮な魚をいつも食べていた。
僕の子供達の小さい頃は、毎年夏休みには1ヶ月は帰省させていたので、魚は天然物と養殖物の区別くらいは出来るようになっている。

僕が子供の頃、親父が猟をやっていたので、この時期のすき焼きと言えばいつも猪、鹿の肉だった。
今でも、猪、鹿、猿などは家の直ぐ前までやって来て、農作物を食い荒らしていく。

早い話、僕は山の中の正統なド田舎に生まれた。
勿論、近くにコンビニエンス・ストアなどは無い。

その生家にはもう両親はいない。
両親がいなくなると、故郷は段々と遠のいていく。

お正月にも、両親がいなくなってからは帰省しなくなった。
僕の中の故郷は、どうも親とセットになっていたようだ。

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