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白神山地 命の芽吹き・新聞記事より 雪のブナ林を二人が歩く素晴らしい写真は、2018年3月26日 読売新聞夕刊のコピーです。 この新聞が配達された3月26日は、ジムに行って帰宅が5時を過ぎていた。家に帰ると新聞を読んでいたカミさんが「これ」と言って、新聞を差し出した。 一目見て「アッ小池さんだ」と僕は声を出した。 昨年秋、白神山地のブナの黄葉が見たくて白神山地を訪れた。その時にガイドをお願いしたのが「白神マタギ舎」で、我々をガイドしてくれたのが写真の青いレインカバーのザックを背負った小池さんだった。 当日は宿まで車で迎えに来てくれた。宿から白神ラインの津軽峠まで行く途中の車の中30分程で、僕は新聞記事の内容は殆ど聞き出していた。 僕は「小池さんはマタギですか?」と聞くと「マタギ見習いです」と返事が帰って来た。 白神山地が世界自然遺産に登録されて以降、世界自然遺産のエリア内は全て鳥獣保護区の指定されて、狩猟や山菜取りなど、それまでマタギが生計の糧としていた全ての行為が禁止され、マタギだけで生計は立てられなくなった。 それにより純粋なマタギが居なくなった。と同時に後継者も居なくなった。 マタギを伝承するために弟子入りすると、先ずは勢子からやらされる。勢子はライフルを持ったマタギの待ち受ける尾根に、沢から熊を追い上げるのが仕事だ。 クマを追い上げる方法として声を出すらしいが、熟達したマタギは一人で何人もの勢子が居るかのようにクマに錯覚させる。そのために何人もの声色を使うらしい。 小池さんが何人もの声色を使っても、クマには一人しかいないと見破られて、思う場所にクマを追い込めなかったと勢子見習い当時の苦労話を語ってくれた。 彼がマタギを師事した白神マタギ舎の代表の工藤光治さんは、マタギで仕留めたクマと一緒に撮った写真、白神山地の観光ポスターや雑誌でよく見かける。今は現役を一歩退いて居るらしい。 我々は白神山地の一般的なコース、自然遺産との境界線に作られた散策路を案内して貰った。彼が歩きながら話す内容は、マタギの生活が自然といかに共生しているかが伝わって来る。 写真の雪上を歩く道具のワカンは、クロミジの木で作られている。脂分が多く含まれているので、曲げ加工が容易で丈夫だそうだ。僕が若い頃使っていたワカンは、山の用具店で購入したが杉の木の枝で作られていた。 現代の冬山登山者は雪上歩行具としては、外国から入ったスノーシューが主流になっている。ワカンではガニ股での歩行を要求されて、スノーシューよりは歩きにくいからだ。 昼食時には大きな魔法瓶に容れたクロモジ茶も飲ませてくれた。雪解けの後に摘んだ蕗で作ったキャラブキもご馳走になった。美味しかったのでカミさんは残ったキャラブキの瓶詰めを頂いて帰った。 昼食のおにぎりも夏場に収穫して塩漬けした朴葉で包んでいる。おにぎりを食べた後、そのまま捨てても朴葉は落葉と同じく自然に戻るからだ。 小池さんに秋以外に白神山地の見所は?と聞くと、写真の季節の残雪の上をワカンで歩くトレッキング、ブナの新芽が出始める5月の連休の頃も良いですよ。と教えてくれた。 そろそろ、白神ラインの積雪5Mを越す津軽峠が開通して、周辺のブナ林に新芽が出始め、白神山地に芽吹いた命が萌え始める頃だ。 白神マタギ舎が環境省の主催する第13回エコツーリズム大賞を受賞したことのより、ズームアップで記事にされたのだと思うが、白神マタギ舎の益々の自然との共生、エコツーリズムの活動に期待する。 白神マタギ舎のHP:http://matagisha.sakura.ne.jp/staff.html |

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