ワーク・アウト BARONの戯言!!

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トレイルと富士山

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鈍色のスキー場・サンメドウズ清里
撮影:2017年 2月5日
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 毎年この季節になると、購読している読売新聞社の販売店が購読者サービスの一環として、系列の読売旅行社と協賛?で、比較的安い費用?で行ける、地元を対象とした日帰りのスキーツアーを企画しており、今年も新聞に折り込みチラシが入っていた。

 自宅の近くからスキーバスに乗れるので昨年初めて参加した。可もなく不可もなくだったので、今回はあまり気乗りはしなかったが、カミさんに付き合って申し込みをした。

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 前日に天気予報を確認した。現地は雨の予報になっていた。気乗りがしない時に、旅行社の添乗員と名乗る女性から、参加の有無の確認の電話があった。

 電話の向こうからは聴き覚えのある声が、昨年の小太りの女性添乗員だった。迷ったが参加する旨の返事をした。

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 今季初めてのスキーなので、仕舞ってあったスキーを出してワックスをかける。ウェア類やゴーグル、ブローグ、ブーツをチェックしてバックに入れて準備をすっかり整えた。

 雪の予報なのでカメラは古いカメラを出して、バッテリなどを充電済みに入れ替えてこちらも準備を整えた。夜、もう一度天気予報を確認する。予報は雨から雪に変わっていた。

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 翌朝、曇り空の下バスの乗り、中央高速を下った。甲府盆地に入るといつもは雪化粧をした南アルプスの白根三山が顔を見せるが今回はそれも見えない。

 中央高速を降りて、バスが清里に近づくにつれて高度が上がる。予報通りに粉雪が降ってきた。最近の天気のピンポイント予報は、スーパー・コンピュータを使っているせいか外れなくなった。

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 あまり見通しが効かない雪の降るゲレンデを昼食を挟んで午前中に1時間、午後1時間滑ったが、面白くないので早々にゲレンデを後にして着替えたが、このスキー場には温泉施設がなかった。

 コーヒーも飲み飽きて暇つぶしにロッカーに入れっぱなしだったカメラを出して、ゲレンデ周辺の鈍色の世界を写したが、このような天候の日は心の中まで鈍色になる。

よませの霧氷

よませの霧氷
撮影:2016年 2月16日 よませ温泉スキー場にて
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 この写真を写してから既に一ヶ月が経ち、今日、東京ではソメイヨシノが咲き始めた。季節外れにならないうちにと急いで記事にした。

 霧氷は降った雪が木の枝に着雪した現象、よほど気温が低くないと陽が昇るとすぐに溶けて無くなってしまう。この日は前日から降っていた雪が夜半に止み、晴天の空に霧氷を写すことができた。今シーズン最後の雪景色の撮影になりそうだ。

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 一昨年、三男の結婚相手の家族と、築地にある割烹「金田中」の少しカジュアルにした、我々庶民でも気軽に行けるお店が渋谷のホテル内に在り、その店で食事会を開いた。

 その朝、30年ほど前にホテル・ニューオオタニの「トゥール・ダルジャン」や「金田中」に何度か連れて行ってくれたグルメな大先輩が居たことを思い出し、今はどうされているのかを知りたくなりネットで検索してみた。

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 何故かこの霧氷のよませ温泉スキー場の在る、長野県下高井郡山ノ内町のHPがヒットした。その方は平成4年に山ノ内町に図書館の設立資金2億円と、その後は500万円を現在に至るまで20年以上毎年ポケットマネーから図書購入費として寄付されている篤志家だった。図書館には山ノ内町立蟻川図書館とその方の名前が冠されている。

 表に出るのが嫌なお方でネットで検索してもwikipedhiaなどには出てこない。

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 その方の会社は、どのような電子機器にも必ず組み込まれている電子部品を、国の内外を問わず販売されており、NASAや信頼性の要求される機器には必ず使われている。技術力のある隠れた優良会社だ。

 当時、ご趣味は?と尋ねたことがある。「優良納税法人の盾を毎年戴くことと、特許証を集めること」と教えてくれた。本社の応接室には所轄税務所から送られた優良納税法人の盾が所狭しと並べられ、社長室の壁にはアメリカの特許証が額装されて一面に架けられていた。

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 会社の事務机、メモ用紙、茶封筒は一番安いものを使用、しかし製品は高品質。小さなパーツだが、一個の注文でも郵送料の方が高くついても直販、決して代理店を通さない。徹底した経営哲学をお持ちだった。

 そのようにして稼いだお金は惜しみもなく税金を払い、また高級なレストランや割烹で食事をして、高級クラブで綺麗に使う。今まで色んなタイプの経営者にお会いしてきたが、誰にも真似のできない経営と人生哲学をお持ちのお方だった。

 夜間瀬はこの方のお父さんの出身地らしい。町のHPによると、夜間瀬には古代桜と言われている古い枝垂れ桜が5本あるそうだ。時間が許せばこの図書館と桜を訪ねたいと思っている。


 東証一部上場会社の社長をしている三男の嫁さんの親父さんに「金田中は、しょっちゅう利用されているのでしょう?」と聞いてみた。「いや、一年に2、3回ですよ」と謙遜されていた。

清里にて

清里にて
撮影:2016年 2月7日
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赤岳

 今年初めてのスキーに行った。場所は八ヶ岳連峰の赤岳の小海側にあるサンメドウズ清里、初めて行くスキー場だった。カミさんがスキースクールを申し込んでいた。着替えをして指定された待ち合わせ場所に行くと、目の前には赤岳が、振り向くと富士山の雄大な姿が目に飛び込んできた。

 スクールに入るにはカメラは邪魔とロッカーの中に入れておいたので残念ながら富士山は写せない。

 スクール希望者が揃い終わる迄に、かれこれ30分は待たされた。こんなに待たされるのなら、ロッカーからカメラを出して富士山を撮影すれば良かったと悔やまれた。

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 午前中はスキースクールで、1年振りに履くスキーの足慣らしをした。昼食後、カメラをロッカーから出したが、スキースクールが終わる頃には、残念ながら富士山は雲に覆われて見えなくなっていた。

 風景写真はこれぞと思った時に写さないと、同じ光景には二度と巡り合わない。一期一会の世界であることを痛感する。

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 このスキー場はバブルの頃に賑わった清里に作られている。そもそもこの界隈の冬は気温は低いが雪が少ない所だ。雪質があまり良くないのでインストラクターに聞くとやはり人工雪だった。

 若い頃、松原湖でスケートやワカサギ釣りをした記憶がある。今は温暖化で松原湖も凍結しなくなりスケートが出来なくなっている。スケートリンクは近くの地上作られているようだ。

 また、松原湖の上部には稲子湯という八ヶ岳の登下山基地の鄙びた温泉があり、何度も利用している。バブルの頃には日本で一番標高の高い場所にある八ヶ岳高原カントリークラブで、毎年一泊してゴルフコンペを行っていた。

 スキー、スケート、登山、ロッククライミング、ゴルフと、僕の遊びは歳とともに変化したが、この界隈は馴染みの場所だ。

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 標高が1800Mのリフト最上部からは奥秩父の山々の大パノラマが広がっていた。眼下の平野部には大きなパラボラアンテナが見えた。野辺山の天文台?・・・写真を見比べながらグーグルアースで調べると、やはり野辺山の国立天文台のパラボラアンテナだった。
 
 このパラボラアンテナはミリ波電波望遠鏡で直径45M、ミリ波では世界最大のパラボラアンテナ。宇宙からの微小電波をキャッチ出来るようだ。

 駐車場から振り返ると八ヶ岳の上には雲が、5年前の八ヶ岳登山の時に宿泊した赤岳山頂小屋を見ながら帰りのバスに乗り込んだ。
宝剣の黎明と木曽駒ケ岳の朝景色
撮影:2015年  9月27、28日
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AM 5:07分

 宝剣山荘に宿泊した。山小屋はそれなりに混んでいたが、6人部屋を名古屋から来た夫婦と僕たちの4人で使用した。お陰で窮屈感は無く、この季節としてはラッキーだったのかも知れない。

 隣に寝ていたオジサンの鼾で目が覚めた。ヘッドライトを布団の中で点けて時間を確認したらまだ2時30分、起きるにはまだ早い。廊下を行き交う足音も頻繁に聞こえる。

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AM 5:09分

 日の出時間は5時半ごろだったので、僕は4時過ぎに起きて黎明の空を写そうと思っていた。隣のオジサンの鼾を気にしながらうつらうつらとしていた。起きたら4時30分だった。

 カメラを持って山荘前のテーブルの陣取り、日の出方向の空を見ると群青色の空の色が紫、赤、オレンジへと変わり始めていた。何と日の出は丁度、山荘の右前方の聳える伊那前岳(2883.6M)に隠れて出そうだった。

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AM 5:40分

 ザックに付けている温度計を持ち出さなかったので、正確な気温は判らないが体感温度は零度近い。夏用のグローブは気休め程度で指先がかじかんでくる。

 僕は場所を隣の山荘前まで50Mほど移動することにした。山荘の陰に隠れていると感じなかったが、稜線に出ると木曽谷から吹きあげる風が強くてバランスを崩しそうになる。

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AM 5:45 分

 一枚目を写してから5時からの朝食を食べるために山荘に戻る。急いで朝食を食べ、荷物をまとめて山荘にデポ。カメラだけを持ってて山荘から小一時間の距離の木曽駒ケ岳(標高2956M)に向かう。

 途中に緩やかな登りの中岳(標高2925M)を越す。途中ガスが発生して視界が無くなった。そのうちにガスが消えることを期待して登る。

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AM 6:19 分 宝剣岳と中岳 稜線を木曽谷から吹きあげたガスが伊那谷へと流れていく

 日の出は微かに見える伊那前岳の左側に太陽が現れ、すぐにガスが濃くなりすっかり太陽は見えなくなった。諦めて山荘に引き返そうとしたが、ガスが切れることを期待してまた登る。太陽はガスの切れ目をオレンジ色に染めて姿を現した。

 中岳への途中、登山道の傍に7,8CM くらいの霜柱が出来ていた。標高が3000M近くの早朝の気温は、体感温度では無くて、やはり零度以下に下がっていた。

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AM 6:35分 伊那谷を覆う雲海と富士山、南アルプス

 中岳から一度高度を下げて、また木曽駒ケ岳へ登り返す。山頂には宗教登山の影響を受けて木曽側と伊那側に其々の神社が強風を避けるため石垣に守られて建立されていた。

 眺望は360度に広がり、富士山、南アルプス、丁度一年前に多くの人が噴火の犠牲になった御嶽山が雲海の上に何事も無かったように聳えていた。
宝剣岳・千畳敷カールの紅葉
撮影:2015年 9月27日 宝剣岳の千畳敷カール
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 そろそろ標高の高い山々では紅葉の季節を迎えている。昨年の今頃は息子の結婚式があり、自分が結婚する訳ではないが何かと気忙しく何処へも行かなかった。

 そして、昨年の夏以来登山はしていない。昨年暮れに高尾山の近くに引っ越したが高尾山口駅が改築されたらしいがその新しい駅舎には未だに降りていない。

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 そのような訳で今年の紅葉は何処か手軽に行ける場所でと模索していたら、思いついたのが中央アルプスの宝剣岳と木曽駒ケ岳への登山を兼ねて千畳敷カールの紅葉に行きついた。

 余り歩かなくて良いのでカミサンは、喜んで賛同した。先週の天気予報を確認しながら、土曜日の朝GOサインを出し、カミサンが駒ヶ根行きの高速ハイウェイバスと山小屋に予約をいれた。

 
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 この場所は駒ヶ根駅から路線バスで標高1662M、ケーブルカーを乗り継ぎ一気に高度を1000Mほど稼ぎ標高2612Mまで登る。初日はそこから急登を1時間すれば山小屋に着く。

 暫く山歩きをしていない僕たち夫婦には打って付けのコース、特にカミサンには。

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 早朝、新宿を出るときは小雨が降っていたが天気予報を信じてバスに乗る。駒ヶ根に着いた時は曇り、丁度駒ヶ根ハーフマラソンが開催されており、駅前は賑わっていた。

 駒ヶ根駅前からケーブルカー駅のあるしらび平までは路線バスに乗る。ケーブルカーは込み合っていた。午後には2時間位の待ち時間だとアナウンスがされていた。

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 満員の乗客の乗せたケーブルカーを降りると、この景色が眼の前に広がっていた。気温も低い。早速ザックからフリースを出して羽織る。登山届を提出して、時折ガスが流れる紅葉の中へ足を踏み入れた。

 午後の行程に時間はたっぷりあったので、狭い千畳敷カールの散策路を紅葉を愛でながら散策する。ケーブルカーの乗客はこの場所を散策してまたケーブルカーに乗って降りる人達と登山をする人達に分かれる。

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 交通機関で標高、高度を稼げる場所にはどうしても高齢者が多い。山小屋の宿泊者の殆どが僕たちと同じ高齢者だった。

 この場所は初めてなので今年の紅葉は例年に比べて綺麗なのかどうか、早いのか遅いのかは判らないが、まだ黄葉していない岳樺も沢山あったので、今しばらくは楽しめるのでないかと思われる。

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