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実家のイチゴ畑の畦道で土筆の群生を見つけた。彼岸の前日、僕の田舎にはまさに春がやってきていた。美味しそうな土筆だが僕の田舎ではこれらは食べない。 そして、常緑樹が生えた山の緑の中に、所々ぼんぼりが灯ったように淡い色の山桜が咲き始めていた。 20年位前から本州の最南端に近い実家に冬に帰ると、東京より寒い感じがするようになった。僕が子供の頃は卒業式の頃に山桜が満開になっていたが、最近は咲くのが少し遅くなっている。 これは東京がヒートアイランド現象で冬も暖かくなったせいもあるが、紀伊半島南部はこの20年間で気温が約1度下がっている。 ここ数年、地球温暖化が叫ばれてCO2が真犯人に仕立て上げられている。しかし、CO2は大気中に0.038%しか含まれていない。それにも関らずCO2が主犯だと、IPCC傘下の気象学者やそれを支持する各国の政府が叫んでいる。 テレビも新聞も真夏日が続くと盛んに地球が温暖化に向っているとヒステリックに騒ぐが、今冬のように寒い冬になっても、決して地球が寒冷化に向っているとは報道をしない。 何故だろう? 僕はCO2が地球温暖化の主犯、原子力がクリーンエネルギーで有るとは決して信じていない。それにしてもこのように科学が発達した昨今、科学的に何も根拠が無くて辻褄が合わない理論が、世の中を罷り通っている。 これらはまるで魔女狩りや天動説が主流だった中世に逆戻りをして、宗教裁判をやっているような気がしてならない。
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野山の花
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小仏峠にサラシナショウマの小さな群生地がある。この季節、サラシナショウマは白い花を咲かせている。昨年はそのサラシナショウマに群がっている、アサギマダラを写す事が出来た。 今年もその場所でアサギマダラを写せるかと思って、小仏峠から高尾山に向かう事にしたが、生憎、サラシナショウマの花には蝶達の訪問もなく、細い茎に小さな白い花を沢山つけて秋風に揺れていた。 今年は秋の訪れが遅いので、まだ北の方から南下をしていないのかもしれない?と、思いながら先を急いだ。 チャバネセセリ 途中の登山道脇で、顔は地味で無愛想、昨今の流行の山ガールファッション、レギンスの上に山スカートに身を包んだ若い山ガールが3人、腕を目一杯伸ばして、薊の花に蜜を吸うアサギマダラを、コンデジで写していた。 風体からして、多分名前は知らないだろうと思ったが、一応「何の蝶を写しているのですか?」と、聞いてみた。 「私達に聞かれても、そんなもの判る筈は無いでしょう」と、言うような顔をして、3人が一斉に無言で僕を睨んだ。 アサギマダラも一瞬、薊の花から翔び上がったが、また元の薊の花に舞い戻った。 夏の間、アサギマダラは高山で過ごし、この季節は低山に移動する。低山で十分に栄養を付けて、これから紀伊半島に向かい、最終目的地の台湾まで海を越して大飛翔をする。この小さな身体の何処に、そのようなパワーを持っているのか、何時も不思議に思う。 アサギマダラ 近年の登山ブームも中高年一色だったが、昨今は山ガールなる人種が増えて、ハイキングコースも華やかになった。 これは多くの中高年にも云えるが、山ガール達の殆どが登山道の道の譲り方も知らない。狭い登山道を登っていても、登りの人に路を譲らずにどんどんと降りてくる。 ブームに乗って山ガール専門雑誌まで発刊されたようだが、ファッションばかりを紹介しないで、少しは山の最低限のマナー教室でも開催したら?と、思いたくなるのは僕だけでは無いはず。 僕は早くこの山ガールブームが去ることを祈るばかりだ。
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過日、ツリフネソウとミゾソバを写した同じ場所に、1,2枚目のミズヒキが咲いていた。余りにも綺麗なミズヒキだったので道端にしゃがみ込んで写していた 僕の背中から「随分と立派なミズヒキですね。持ち帰って活けたいですが、この場所からは持ち帰れませんね」と、女性に声を掛けられた。 振り返ると、城山から下山して来たと思われる夫婦連れが立っていた。「此処は国定公園なので無理ですね」と、話し掛けたら笑いながら下って行った。このような人達ばかりだと山野草も傷まない。 ミズヒキはタデ科の植物だが、3枚目のキンミズヒキは薔薇科に属する植物だ。ミズヒキには余り似ていないので、何故キンミズヒキと呼ばれるのか、その理由は判らない。 日影沢の林道を降ると彼岸花が4輪、満開になっていた。市街地に比べて開花が10日は早い。それだけこの沢の気温が低いと云う事だと思う。 山の中に咲く彼岸花は、彼岸花で有名な場所に咲くような豪華さは無い。こうして咲いているのを見ると、やはり彼岸花は立派な山野草に見える。 沢を30分も下流に下ると、林道脇の山野草の植生が変化をする。そして、同じ種類の山野草は開花状況が異なっている。それを見ていると気温の変化が良く判る。 沢の出合近くになると、ミズヒキも上流域の花よりも開花が進み、色が淡くなっていた。逆に彼岸花などの秋の花は、市街地に比べて気温が低い分、それよりも開花時期が早まっていた。 気温に敏感に反応して咲く植物には、何時も感心をさせられている。そして、植物達は我々に色んな環境の変化を教えてくれている。
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毎年、タマアジサイは日影沢の群生地で写していたが、今夏は暑かったので、最盛期に日影沢に写しに行く気になかった。今年のタマアジサイの花は写せないかと諦めていたが、まだタマアジサイは咲いてくれていた。 もう殆どのタマアジサイの花は枯れて茶色く変色を始めていた。そして、後2ヶ月もすればタマアジサイの綺麗なドライフラワーを写す事が出来る。 その頃には、高尾山頂からは綺麗な夕刻の富士山やダイヤモンド富士を写す事が出来る。 タマアジサイは珍しい紫陽花ではないが、高尾山周辺や奥多摩では8月になると、沢沿いに群生をして気品のある薄紫の花を咲かせている。 昨今は園芸種としてお寺などにも植えられているようだが、やはり、沢の冷気を浴びて自然の中に咲くタマアジサイの花には透明感があるので僕は好きだ。 生憎、タマアジサイを写した頃には曇り空で、綺麗な被写体も少なく数カット写しただけだった。
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このミゾソバ(溝蕎麦)は、日影沢の湿地にツリフネソウと一緒に群生をしていた。ツリフネソウは開花が進んでいたが、ミゾソバはまだ開花には早かった。 ミゾソバは毎年この場所で写しているが、ツリフネソウの開花時期に合わせて来るので毎回このコンペイトウのような蕾を写している。 3,4枚目は、ツルヒメソバ(蔓姫蕎麦)で、裏高尾の道路際、コスモスを写した近くの石垣に群生をしていた。ミゾソバと同じタデ科イヌタデ属の植物。何とこの植物はヒマラヤ、インド北部が原産地で、どうやら園芸種として渡来をしたらしい。 石垣がピンク色に見えるほどに群生をしていた。珍しい野草ではないが、これだけ群生すると見事だ。このツルヒメソバもコンペイトウのように見えるが、僕はミゾソバの方がよりコンペイトウに似ていると思う。 高尾山周辺でも日影沢や、近くの小下沢は特に豊富な山野草に恵まれているので、春以降は山野草ファン?が大挙して押しかける。 このミゾソバとツリフネソウの群生地も例に漏れず多くの人に踏みにじられ、これらをなぎ倒した生々しい踏み跡が付いていた。 メインの登山道ではないこの場所には進入禁止のロープも立て看板もないが、同じ山野草ファンとしてそのような群生地の中の踏み荒らされた跡を見ると心が痛む。 まだミゾソバやツリフネソウは繁殖力が旺盛なので来年にはまた復元すると思うが、成長の遅い高山植物はそうは行かない。 このミゾソバは道端からでも十分に撮影が出来るのに・・・
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