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この季節、低山に咲く山野草と云えば、僕はツリフネソウを思い出す。ツリフネソウは何処の低山でも咲いている山野草だが、今回、裏高尾へ行ったのはこのツリフネソウとミゾソバを写したかった。 高尾山から城山への縦走路の途中、一丁平の手前から捲き路を日影沢に降りるとこの群生地がある。 この日影沢では、ツリフネソウはミゾソバ、ハナタデ等と一緒に沢の湿地や沢沿いの毎年同じ場所に群生している。 小さい花の蕾はハナタデ 日影沢ではツリフネソウとキツリフネとの混在した群生はない。キツリフネは少し高度の低い場所の木陰に咲いていた。そして、花はツリフネソウよりも開花は少し早い。キツリフネの花はもう終りに近く蕾は殆ど残っていなかった。 この場所のツリフネソウの繁殖は主に丸花蜂が交配を行う様で、忙しそうにツリフネソウの花の中に入っては直ぐに出て、次の花に向って飛んでいた。 右上の赤はミズヒキ 花の後部のカールした部分を距(キョ)と呼ぶらしい。キツリフネはほぼストレートだが、この距に甘い蜜を貯めており、丸花蜂に交配をしてもらっているようだ。 丸花蜂が入った花は胴の部分が裂けている。そして、丸花蜂を誘い込む為か雨に濡れた花弁?は何と無く淫靡な感じがする。 花が甘い蜜で昆虫や蜂を誘うのをハニートラップというが、人間界でも色仕掛けの事をハニートラップと呼ばれている。洋の東西を問わず、美人スパイの甘い罠に引っかかった軍人や政治家、自衛官の話は枚挙に暇は無い。 昆虫や蜂、人間の男はハニートラップに弱い。丸花蜂がツリフネソウに忙しそうに出入りしているのを見てふとそう思った。
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野山の花
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彼岸が過ぎて急激に涼しくなったので、裏高尾の山里に咲くこのコスモスを写したくて半年振りに高尾へ行った。昼前、電車の中から富士山方向を見たが、富士山は厚い雲に覆われていた。 あわよくば夕刻の富士山でも?と思っていたが、夕陽も期待は出来ないので、急遽ルートを変更して高尾山の表側から登ったが、早朝から天気の良かった今日の高尾山頂は、多くのハイカーで足の踏み場も無いくらい混雑をしていた。 このコスモスを写したのは夕刻、裏高尾の狭いバス通りの傍で、本日の行程の最後に写した。このコスモスは種が飛んできて勝手に生えたコスモスらしいが、毎年同じ場所に咲いている。 今は梅畑になっているが、確か5年位前までは此処は水田で稲が植えられていた。畑になってからこの場所にコスモスが咲くようになった。 このコスモスを写していたら、地元の人らしき70歳位のオバサンが通りかかった。足を止めて「今月初め、このコスモスは満開で綺麗でしたよ」と、教えてくれた。僕は昨年、9月6日に満開のコスモスを写している。確かにその頃は綺麗に咲いていたと思う。 オバサンは「この畑は昔はスケートリンクだったのよ」とも教えてくれた。僕は「5年位前まで水田だったのは知っていましたが、それは何時頃の話ですか?」と、聞いた。 畑の中の萩の株が昨年よりかなり大きくなっていた。 「そう、その水田に水を張ったの。それは30年位前まで。此処が田圃だった頃、冬は水が無いので、この地域の人達が協力して夜中に水を運んできて、田圃に水を張って置くと、朝には厚い氷が張っていて子供達がスケートで遊べたの」と、言い残して去って行った。 長野の諏訪や佐久出身の人達からは、冬、田圃に水を張って置くと氷が張ってスケートをして遊んだ。と、聞いた事は有るが、まさかこの裏高尾でそんな遊びが出来ていたとは夢にも思わなかった。 このコスモスの咲く場所から50M位離れた場所に行きつけのコーヒーショップがある。隣の席の地元のハイカーが「この裏高尾の冬は八王子の中でも特に気温が低くて、夜間の冷え込みが厳しい」と話していたのを思い出した。 このコスモスを写し終えたら、空から雨が零れてきた。
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フウラン・・・漢字で書くと風蘭。この暑いさなか、我が家のベランダでも2鉢のフウランが満開に咲いて、甘い微香を漂わせている。 江戸時代からこの蘭の栽培種にはコレクターも多く、珍しい種類などは高価で取引されていたところから、富貴蘭とも呼ばれるようになったらしい。 フウランは東洋蘭の一種で、日本国内にも広く分布、木に着生して咲く。僕の田舎などではこの季節、お寺の境内の大きな木に着生して咲いている。 そして、着生したフウランの長い気根が風に揺れている。そのことからフウランと言う名前が付いたとか?僕はヘゴを束ねて、そのヘゴに着生させて咲かせているが、株も30CM位でこんもりと大きく成長した。 このフウランは我が家に来てもう17年くらいになる。台風で倒れたお寺の境内の木に着生していたフウランを貰い受け、母親が上京する時に持って来た。 17年も経つと、このフウランも都会の汚い空気にもすっかり馴染んだ。 このところ朝夕二回、ジョーロで水をかけてはいるが、昨今の都会の乾燥した暑いベランダで咲かせるのは少し可愛そうなので、そろそろ田舎に里帰りをさせてやろうかとも考えている。 やはりフウランの白い花は、緑の中で木に着生して咲いている姿が一番綺麗だ。
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