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イスパノスイザを飾る飛翔するコウノトリ コンクールデレガンスの会場で始めて見た時 僕は動けなくなる程の衝撃を受けた 当時の車が競って飾ったマスコットの中でも ひときわ優雅で美しい 第一次大戦 イスパノスイザ エンジン搭載機で 勇名を馳せたフランスの英雄ジョルジュ ギメスの 飛行戦隊のマークをベースにして フランソワ バサンにより制作された まったく無縁の高級車イスパノスイザだが ルーブル美術館の芸術作品の様に僕を魅了する 戦後の日本では芸術を守り育てる貴族や富裕層の 消滅により大衆文化しか育ち難い現状だが 欧米では今もそれら富裕層が歴然と存在していて ”noblesse oblige”の基本的な価値観から 新しい芸術を育て古い芸術を守り保護している 僕達が素晴らしい芸術品を鑑賞出来るのは その献身によると感謝しなければならない 日本では鍋島侯爵が戦前にイスパノスイザK6の ベアシャシーを輸入し日本の職人が架装した一台が 現存し佐賀県立博物館が保存管理していたが 現在はトヨタ博物館に寄託されている 芥川龍之介の小説「歯車」の中に出て来る 「翼の付いたラジエータキャップ」 それは鍋島侯爵のイスパノスイザを観て 飛翔するコウノトリの美しい造形が 芥川龍之介の脳裏に残ったからに違いない ペブルビーチで写した写真から・・・ ....
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Classic Car
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今年のヴェトロモンターニャに とてもレアな車が参加されていた 美しいグリーンのボディの 1954 ARNOLT BRISTOL MGのシャシーにブリストル製エンジンを搭載し スカリオーネによるボディを架装した ベルトーネのスポーツカーである アメリカの実業家 S・H・アーノルトが 資金を提供しイタリアで製作された 写真はスタート前の混雑した会場と 紅葉の龍神スカイラインを走るXK120 クーペ ...
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英国のシルバーストーンにある Dunrop Race Tyre Stockistsで 有名なH.P.TYRE EXCHANGEから 僕の会社でタイヤを輸入販売した時期があった 個人用に英国から取寄せたE-type用CR65が 切っ掛けの趣味が高じた結果であった クラシックカーレース用のタイヤが まだ日本では手に入らなかった頃である 雑誌 Super CG に広告も出し反響もあったが マーケットの小さなレース用タイヤ 面倒になり止めてしまった ダンロップR6やR7のトレッドパターン ジム・クラークやグラハム・ヒルが レーシング・グリーンで走っていた時代 それは僕の青春のパターンでもあった ...
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Mercedes-Benz SLR MacLaren Stiring Moss engine 90 Degree AMG V8 w/Dry Sump displacement 5439 cc power 650 bhp / 6500 rpm specific output 119.51 bhp per litre torque 604.8 ft lbs / 4000 rpm body / frame Cabon Fibre & Aluminum Monocoque top speed 350 km/h / 217.35 mph 0 - 60 mph 3.4 second フランクフルト自動車ショーの インスピレーションと書かれたステージで メルセデス・ベンツとマクラーレンが 往年の超高性能車メルセデス・ベンツ300SLRを 現代の超高性能車300SLRとして甦らせ 自動車工学半世紀の進歩を対比させた しかも300SLRの英雄スターリング・モスの名を サブネームとし僅か75台のみが造られた クラシックカーとは単に古い車を指すのでは無く 時代を創ったクルマに与えられる称号である 自動車100年の歴史を築いて来たダイムラーベンツ そのサラブレッドゆえの誇り高さが凝縮した Mercedes-Benz SLR MacLaren Stiring Moss これこそ将来クラシックカーと呼ばれるに 相応しいクルマの誕生である カースタイリングの進歩は目覚ましい 世界大戦後の未熟なクルマの造形を見るたび 新しく発表されるクルマの造形に 僕はモダンアートに触れる様に魅せられる まだ自動車が世に現れて僅か100数年 歴史は始まったばかりなのかも知れない・・・ ...
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夏のペブルビーチで開かれる コンクール・デ・レガンス ドレス姿の優雅な淑女たち 威厳に満ちた紳士たち 華やかな写真を眺めていて つくづく僕は考え込んでしまう 日本は車生産王国ではあるが 自動車文化は無いと・・・ 高級な車を購入することは いたって簡単だから 誰にでもこの場に参加出来る しかし高級な車に相応しい 品格・情操・教養から滲み出る 洗練された立ち居振る舞いは 一夜には身に付かない こんな場で臆すること無く 僕は振舞えるだろうか・・・ ....
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