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泣き言をやめて闘うことは魅力的だった。

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特定秘密保護法案の問題は、ワンセットになる法がないことである。
戦前の治安維持法ですら普通選挙法で懐柔したことを考えると、現代の政治家は国民に対して戦前以上に駆け引きは無用だと判断したということである。
要するに国民は相手にせずということである。それはそれで仕方のないことで、政府自民党に歯止めをかけるものをまったく考えなかった国民であるから、丸腰であることにいまさら気づいても遅い。
 
憲法改正はさすがに時間をかけないと元も子もなくすのでやらないが、実際に有名無実化してしまえば実質改正と変わらない。集団的自衛権がそれである。
特定秘密保護と集団的自衛権は、実際のところいずれも軍事的なものであって、それ以外に目的はない。半ばは外圧であり、国家国民のためではない。その証拠に政府はこの法案の内容についてまともアナウンスしていない。
 
冒頭に問題を指摘したのは、本来であれば、どこまで秘密にするかということではなく、どこまで明瞭にするかという対抗法案がないという事である。
自民党は戦後ずっと隠し事をし続けていたし、今も白を切り続けていることは事実である。まずそれをちゃんと明らかにしてこういうことはこれから先やらないから、こういう法案を通してくれというのがあって当然である。
 
この問題は、国家が国民の存在を尊重するかしないかという問題である。
戦前は世論を操作しようということくらいはしたが、今は国民がもろ手を挙げて政府自民党のやることに賛成しているのだから、どうしてこの法案が必要かなどと言う必要も感じていない。
なめられたものである。これは「自民党を支持しない国民は、国民ではない」という論理である。
 
言論の自由ほど政府にとって面倒なものはなく、それを一気に規制してしまえば、かつてのジャーナリズムほどの誇りも矜持もないジャーナリストは恐れをなして政府に右に倣えをするだろう。
もともと読売や産経は御用新聞だから別としても、それ以外の新聞や報道メディアは下獄するのを恐れて何も明らかにはしないだろう。というか、彼らが仕事をしないいい言い訳を作ったようなものである。
 
また、違法である、反社会的であることに異様に神経質な人間が多くなって、実際のところ、それが違法であることがおかしいとか、それは法律のほうがおかしいという人間は少なくなった。
いわば、現状全肯定万歳もしくは合法は正義という人間が多くなっている。
僕自身は、反社会的で非合法であることにさほど神経質ではない。社会が誤っていることもあるし、法律だって現状と乖離していて用を成していないものが沢山あるからだ。
社会的である、合法であるということは、環境の変化で変わるものである。誰も戦前のシステムに戻りたいとは思わないだろう。
 
戦前は、表現活動をするためには検閲があり、それをクリアしないで何も公には表現できなかったし、政府を大声で批判すれば、投獄されたのである。しかし、それらはいずれも合法で社会的なことだったのである。
立法は正義ではなく、あくまで国家の都合を反映する制度であって、あまり国民のためのものを政府というものは作りたがらない。
政府はできれば治安維持法を作りたいだろうし、僕が独裁者であれば、そうするだろう(笑)。
世論や政府に対する批判など知りたくないのである。面倒な手続きを排除して面倒な人間は牢屋に入れてしまってできるだけスムーズに事を運びたいのである。
軍隊だって自由に使いたいし、ここまではいいがここからは駄目なんて言われたら、軍隊の存在意義はないじゃないか、と考えるのが国家なのである。
 
それに政党というものは政治を舞台にした抗争団体であるから、均衡していれば、共倒れになるから戦わないが、ひとつが大きくなれば、えさをちらつかせて自分の団体に引き込み、少数派は妨害してつぶすのは常道なのである。
いずれ、維新の議員の連中は自民党に鞍替えするだろうし、みんなの党もそうなるだろう。ほかは間違いなくつぶされる。もともと日本人は少数派に冷たい(笑)。
 
そうなってしまえば、日本は独裁政治が行われるだろう。
そうすれば政策はすべてスムーズになるし、法案もすぐ成立する。政府自民党にとっては最高の政治形態である。民主主義でありながら独裁政治を確立したのは、ナチス以外にはないから、非常に珍しい国になる。僕は批判で言っているのではなく、現状を言っているのである。
ソフトなファッショが徐々に完成されつつあるのである。これを危機と考えるか、合理的政治システムの始まりと考えるかは人によるだろう。
僕は思うに自民党はなかなかうまくやっている。このままいけば独裁政権は夢ではない。
 
そうなれば、日本は自衛隊ではなく日本軍を保持し、核兵器を配備する。これは間違いない。
次の選挙で自民党がもっと議員を増やせれば、憲法は改正できるし、総理大臣の権限も強化できる。議員の任期も長くできるし、予算は自由に使える。
赤字にしないといって消費税を20%にもできる。
僕が自民党の総裁なら間違いなくやる(笑)。それに経済政策は独裁政治の方がうまくいくのである。少なくとも言うことを聞かない金持ちは財産を没収して投獄できるし、企業だって協力しなければ相応の処分をすることができる。
すべては国家と国民の名において可能なことだからだ。
 
なんにしろ一長一短である。いろんなことが合法的にできるようになることを肯定し続ければ、それ相応のリスクを負うのである。
うまいものを食ったり、好きなものを買えるようになることと引き換えになるものが何かよく考えた方がいい。
僕は粗食であばら家に住んでも、気楽に言いたいことが言えて、なかなかみんなの意見が一致しないでも、みんながそれなりに楽しく暮らせるほうがいい。
理想を笑うのは簡単だが、現実が受け入れられないのなら、笑う資格はない。
最近は、笑うばかりで現実を知らない人ばかりだ。だからこうなったのに、まだそのことがわかっていない。
 
 
 

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