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飲酒運転で当て逃げしたとして04年3月に懲戒免職処分になった高知南署の元警部補(62)が18日までに「処分が重すぎる」として、県警本部長を相手取り処分取り消しを求めて高知地裁に提訴した。

 元警部補は同署地域課員だった同年2月、高知市長尾山町の県道交差点でオートバイを運転中、乗用車に衝突し、逃げたとして高知署に道交法違反(当て逃げ)容疑で逮捕された。
逮捕時アルコール分が検出されたため、その後同法違反(酒気帯び運転、事故不申告)で追送検された。

 元警部補は「事故後に飲んだ」と酒気帯び運転を否認。
高知区検は酒気帯びについては嫌疑不十分で不起訴処分とし、当て逃げのみで高知簡裁に略式起訴。罰金5万円の略式命令となった。

 県警は「公務の信用を失墜した」として元警部補を懲戒免職にし、元警部補は県人事委員会に不服申し立てをしたが、今年5月、人事委は「県警の処分は妥当」と判断した。

 訴状によると、元警部補は他県警での処分事例などを示し「他に例を見ない不意打ちとも言うべき重い処分で相当性を欠き、懲戒権の乱用だ」としている。

 訴えに対し県警監察課は「処分は厳正適法」と話している。

(引用:毎日新聞 2008年12月19日 地方版)

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霊感商法:「神世界」強制捜査あす1年 裏付け難航、立件めど立たず /神奈川

 ◇聴取300人、裏付け難航
 
県警の元警視が絡んだとされる有限会社「神世界」グループによる霊感商法事件で、県警が詐欺容疑でグループに強制捜査に入って20日で1年。全容解明に向け加賀町署特別捜査本部は70人態勢で捜査を進めているが、いまだ立件のめどが立たず長期化している。一方、幹部による未曽有の不祥事を受け、県警は上級幹部選考の改革に乗り出すなど信頼回復に懸命だ。【吉住遊、池田知広】

 ◆拠点は激減

 「強制捜査の直後の1月ごろに退居して、今は別の方が住んでいます」

 かつてグループ系列サロンの客やスタッフが頻繁に出入りしていたという「びびっととうきょう青山サロン」(東京都港区)が入居していた高級マンション管理組合の男性は話す。強制捜査直後は報道陣が殺到し騒然となったが、今は落ち着きを取り戻し当時の騒がしさを想像することはできない。

 関係者によると強制捜査以降、全国に100カ所近くあったグループ関連のサロンは20カ所ほどに激減。派手な勧誘活動は控えており強制捜査前から通う客やスタッフを中心に運営しているという。

 ◆長期化する捜査

 捜査が長引いている要因の一つは関係者の数が多いことだ。

 県警はこれまで、被害・加害者約300人から聴取。家宅捜索などで押収した資料などを基に裏付け作業を続けているが、関係書類が多いことや供述のすりあわせに手間がかかることから膨大な時間を費やしている。

 また、グループが扱っていた「商品」は祈とうや徐霊、関連グッズで、効果は「運気上昇」や「健康増進」など客観的に評価するのが難しいものばかり。聴取に応じた関係者の多くが「効果を信じていた」「善意でやった」と訴えているといい、県警は実際に「客をだまそうとする意思があったか」の立証に腐心している。

 サロンに通い5年間で約500万円を支払ったという県内に住む自営業の女性(43)は「霊感商法は被害者が悪いという認識が根強い。捜査でグループがいかに巧妙でひどいことをしていたかを明らかにしてほしい」と訴える。県警は、グループによる被害は全国に数千人、100億円近くに上るとみて捜査を進めている。だが、2度目の越年は確実だ。

 ◆幹部選考見直し

 「将来の部長候補」とまでいわれ、事件発覚時には警備課長を務めるなど異例の出世を遂げていた吉田澄雄元警視(52)。上級幹部の「異変」を事前に察知できなかった反省から、県警は所属長クラス(所轄署署長、本部課長など)の選考強化を図っている。

 警務課によると、6月に本部長や各部長からなる「所属長管理官選考委員会」を内部に設置、人事担当者から上がってきた情報を県警最高幹部が精査できる体制にした。

 上級幹部への登竜門である「警視」階級の選考も見直しを始めた。面接や論文試験の前に直属の上司や人事部署が持つ情報のほか、かつての上司らからも話を聞くなどし、県警幹部としての適正を慎重に見極めるという。

 県警幹部は「吉田元警視は優秀で一つの部門に重用され続け人間関係が狭くなった。1人が多くの目に触れることが重要」と話す。


 ◇吉田元警視と霊感商法をめぐる動き◇
91年      吉田元警視が神世界系列のサロンを運営する女性社長と知り合う

00年2月    神世界の前身・千手観音教会事業部が設立される

01年ごろ    吉田元警視、神世界に通い始める

02年3月    神世界が千手観音教会事業部から社名変更

03年3月    吉田元警視、県警公安2課課長代理になる

03年11月   女性社長がサロンを開業。吉田元警視はサロンの名義人になり、開業資金として1000万円を女性社長に貸す

         吉田元警視が部下をサロンに誘うようになる

05年12月ごろ 吉田元警視がサロンの会計を手伝うようになる

06年3月    吉田元警視、県警国際テロ対策室長になる

07年3月    吉田元警視が警察学校教官時代の教え子ら7人からサロンの運営資金として現金520万円を集める

07年9月    吉田元警視、県警警備課長になる

         県警が青山サロンの内偵捜査を始める

07年12月   県警が神世界の関係先を詐欺容疑で家宅捜索。吉田元警視を警備部付に更迭

08年2月    県警が吉田元警視を懲戒免職処分


(引用:毎日新聞 2008年12月19日 地方版)

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