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混迷する古代ローマ帝国に、彗星のごとく現れた天才、ユリウス・カエサル。 ルビコン川を越えた彼は、ポンペイウスとの対決に勝利し、地中海全域を掌握。 そして世界国家樹立の為に、大改革を次々と断行。 しかし、理想を現実とした直後、暗殺の刃に倒れ・・・。 「ローマ人の物語」で、恐らく一番ドラマチックで面白くて有名なのが この「ユリウス・カエサル ルビコン以後」ではないかと思います。 カエサル、ポンペイウス、キケロ、ブルータス、アントニウス、オクタヴィアヌス、 そしてクレオパトラ。 歴史に名を残す役者達が勢ぞろい。 シェークスピアも芝居にしているし、映画にもなっているし。 私もエリザベス・テーラーがクレオパトラを演じた映画「クレオパトラ」や ドラマ「ローマ」を観ていたので、ここらへんは他の箇所より少しは詳しいかな。 でも歴史の流れは知っていても、塩野さんの解釈は個性的で面白く読み応えがありました。 特にカエサルの暗殺後、 カエサルの副将アントニウスと、カエサルの養子オクタヴィアヌスの後継者争いのくだりは、 塩野さん節が炸裂、なかなか爽快です。 アントニウスとクレオパトラを、扱き下ろす、扱き下ろす(苦笑)。 特にクレオパトラには 「頭は良かったかもしれないが、本当の意味での知性がない。」 「現状認識に欠ける。」 「一国の当事者の責任を自覚していない。」などなど、手厳しい。 でも確かに、クレオパトラにもう少し政治的センスがあれば、エジプトは滅びなかったかも・・・。 現在の日本も、政府が外交で下手を打って問題山積みですが、
政治的駆け引きって重要だよなあ、と読み終えてちょっと考えてしまいました・・・。 |
塩野 七生
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古代ローマ帝国の誕生から滅亡までの約2千年を描く、大長編歴史エッセイ「ローマ人の物語」。 前巻を読了してからだいぶ時間が経ってしまいましたが(^^; 8.9.10巻にあたる『ユリウス・カエサル〜ルビコン以前〜』 を読み終えました。 いよいよ古代ローマ帝国史上、いや世界史史上といってもいいかな、 最大の英雄シーザーことカエサルの登場です。 この「ローマ人の物語」は、“古代ローマ帝国”という国が主役。 作者の塩野女史も特定の人物に肩入れせずに、中立的な視点で描いてきたのですが、 8巻からはカエサルが主役になってしまいます。 塩野さんカエサルの大ファンなんだそうで(^^;。 カエサルを描く為に文庫で6巻も割いているし、エコヒイキもいいところ。 しかし塩野さんが力を入れて書いているだけあって この「ユリウス・カエサル〜ルビコン以前〜」は、すごい面白かった!!!。 混迷するローマ帝国に現れた、天才ユリウス・カエサル。 その波乱に満ちた生涯を塩野さんは、丁寧に辿っていきます。 今までローマ人の物語に登場したきた、歴史上の人物を思い返してみると、 戦争は上手いけれど政治はダメだったり、政治には長けているけれど戦争で大敗したり、 全部揃っていた人っていなかった。 でもカエサルは、頭脳明晰で政治的センスがあるうえに、天才的軍事的才能も持ち合わせ、 文章も上手く何冊も著作を遺し、部下からは慕われ尊敬され、女性にもモテモテ。 と、まあ、マルチな才能を持つスーパーマンです。 活躍し始めたのは、40歳からと大器晩成型だったのは意外でしたが。 しかし、当然ながら出来る男には敵も多く。。。 混迷するローマを改革する為に、ルビコン川を越えたカエサルを待ち受けるものは。。。
次巻はクレオパトラが登場するかな? 続きが楽しみです。 |
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ローマ帝国の誕生から滅亡までの2千年を描く、大長編歴史エッセイ「ローマ人の物語」。 |
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2010年が始まりましたね。 |
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塩野女史の代表作『ローマ人の物語』の1巻と2巻、 |





