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昨年のNHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」で、
この『総員玉砕せよ!』の執筆に取り組む場面がありました。
読んでみたくなって、図書館で予約したのが、え〜と8ヶ月前?
やっと順番が廻ってきました。
水木しげるが、自らの戦争体験をもとに描いた戦記マンガ。
舞台は昭和20年、南太平洋・ニューブリテン島のバイエン。
前半は戒律の厳しい軍隊生活の様子を、
後半は玉砕事件をめぐる悲劇を、
水木自身がモデルと思われる、下級兵士丸山の目を通して描かれます。
読みえた後、虚しくやり切れなく、腹立たしい気持ちでいっぱいになりました。
この話は90%が実話だそうです。
無茶苦茶な突撃命令の末、生き残ってしまった丸山達兵士80名。
そんな兵士達に「大本営に、全員突撃で戦死したって電報打ってしまったから。」
と、辻褄あわせの為に死ぬように命令する上官。
こんな馬鹿げた話ってある?!
「家族には戦死と伝えてくれますか?」という、悲しい台詞があるけれど、
こんな理不尽な理由で、自分の家族が死んだと知ったら、
遺族は悔しくて泣くに泣けないんじゃないだろうか。。。
水木しげるは、主義主張を交えず、淡々と本当に淡々と描いていますが、
ラストシーンは凄まじい・・・。
水木しげるの怒りと悲しみが伝わってきます。
戦場の狂気と虚しさを、当時者の視点から描いたマンガ、
読み継がれていってほしいなあ、と思います。
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