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宮部みゆき

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昨年末、宮部さんの『ソロモンの偽証』を読みました。
「第1部 事件」「第2部 決意」「第3部 法廷」からなる近代ミステリー3部作、
全編2100ページの大長編です。
 
ここのところ、時代物の刊行が続いてた宮部さん。
時代物も面白いし、好きなのですが、
その昔『火車』を読んで宮部さんのファンになった私としましては、
またあんな作品を書いて欲しいと思っていました。
だから、5年ぶりの近代ミステリーである本作は「待ってました!」という感じ。
期待大!で読み始めました。
 
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                                  (新潮社)
 
以下ネタバレには気を付けていますが、未読の方はご注意ください
 
 
 う〜ん、この作品は感想をどうまとめたら良いのか・・・、とても悩ましいです。
書評サイトを見ても、賛否両論入り乱れていますね〜。
そうだろうなあ、私も読み終えた時、少々複雑な気分でした。
 
とある公立中学校で起きた、転落死事故。
事故を契機に、連鎖反応のごとく、様々な問題が噴出し、その渦に巻き込まれていく生徒達。
「これ以上、大人達に任せてはおけない!」
事故の真相を究明すべく、自ら立ち上がる生徒達の姿を作者は丹念に追って行きます。
 
宮部氏のストーリーテーリングの技術は非常に高く、
「次は一体どうなるのか?」と、読者を物語に引き込む力は毎度ながら凄いと思います。
ただ私の場合、今回はその吸引力が長く続かなかった。
読後の正直な感想は「う〜ん。」という感じ・・・・。
 
 
この「う〜ん。」の原因は多分、
登場人物多すぎで、内容の割りに異常に長すぎる、ということにあると思います。
読んでいる最中は面白かったけれど、読み終えると
「あのエピソードもあのエピソードも、果たして必要だったんだろうか??」。
と疑問がわいて来ます。
 
料理に例えると、ディナーのフルコースは通常は7品ぐらいですよね。
でもこの小説は、70品くらいでしょうか(苦笑)。
とにかく品数が多すぎて、肝心のメインの皿があまり際立たない。
ストーリーテーリングの技術は素晴らしいし、題材も良く、作者の熱意も感じられるのに、
もったいないなあ、そんな感じの作品でした。
上下巻、2冊にまとめられたのでは?、いやもっと鋭角的に刈り込んだら良い作品になったのに。
 
(そう言えば、この前読んだ時代小説「桜ほうさら」も、何だか長いなあ、と感じてしまった作品でした。
長い割に、物語の骨幹を成す部分がぼやけている。)

 
私にとっては少し期待外れの作品でしたが、
でも、宮部さんの現代ミステリーは好きなので、次回作に期待したいと思います。
 
 
 
少し前になりますが、宮部さんの最新時代小説「桜ほうさら」を読みました。
早くもNHKでドラマ化、2014年新春に放映予定だそうです。
 
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                                (PHP出版)
 
 
無実の罪を着せられ、切腹に追い込まれた父の汚名を晴らすべく、江戸にやって来た主人公、笙之介。
事件の真相究明に奔走しながら、
下町の人々の人情に触れて笙之介が成長していく様子が描かれます。
 
宮部さんの時代物は、色々読んで来ましたが
今回は今までとちょっとタイプの違う作品だと思いました。
主人公が武士というのも珍しいし、最近の宮部さんの時代物に付き物の、超能力者や幽霊などの
オカルト的な物も登場しませんし
 
  
笙之介と、個性豊かな下町の人々との交流の描写は、
宮部みゆきの得意技といった感じで、安心して読めましたし、毎度ながら上手いですね。
そして辛い真実に直面しながらも、前を向こうとする笙之介。
切なくてほろ苦いラストも良いなと思いました。
 
ただ、父親が巻き込まれたお家騒動。前半で表まで作って解説しながら、
何だか曖昧ぼんやりしたままで終わってしまったのは、どうなんだろう。
終盤の陰謀の真相究明の下りも弱いかな〜。
物語の骨幹をなす部分だと思うんですけど・・・。
 
面白かったんだけど、
正直少々不満も感じた作品でした。

 
NHKのお正月のドラマ、主人公笙之介は、玉木宏らしいですね。
ちょっとカッコ良すぎる気がしますが、時間が合えば観たいですね。
 
 
 
 
 
岡っ引きの茂七親分が活躍する、江戸人情捕物話「初ものがたり」。
私が宮部みゆきの時代物で初めて読んだのが、この作品でした。
続編を心待ちにしていたのですが、約13年が経過し(苦笑)、
「宮部さん、もう書く気がないんだろうな」と、完全に諦めていたのですが・・・・、しかし!
 
“新作3編をひっさげて茂七親分が帰ってきた!”
先日、書店でこの本の帯のコピーを見た時「とうとう続編が出た!?完本?完結したのか!」と、
驚き勇んで購入してしまいました。
 
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しかし、それは私の早合点で、続編でも完結編でもありませんでした。
雑誌には掲載されていたものの、単行本未収録だった3つの短編を収録した
“完全版”でした。
ああ、紛らわしい、続編じゃないのか、がっかりだ〜
と,思いながら読み始めたのですが・・・。
 
情けないことに結構内容を忘れておりまして(苦笑)、まるで初読みのように楽しめました。
新収録3編も面白かったし。
江戸の下町で起こる難事件に立ち向かう、茂七親分と手下達。
物語を彩る、季節感に溢れた数々の美味しそうな料理。
そしてその屋台料理を作る、正体不明の謎の親父。
この謎の親父が、物語の重要なポイントなんですよね。
いったいこの親父は何者なのか⁈
しかし、謎のままで終わっているので、気になって、気になって〜。
 
宮部みゆきの時代物は色々読みましたが、茂七親分は一番好きなキャラクターかもしれません。
茂七親分が活躍する続編を是非読みたい、と改めて思いました。
宮部さん、続編期待していますよ〜。
 
 
 
 
 
昨年刊行された、宮部さんの短編集。
遅ればせながら読んでみました。
時代物の刊行がずっと続いていたので、宮部さんの現代物を読むのは久しぶりです。
 
 
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ホラーファンタジー、と言えばいいのでしょうか?
ちょっと不思議で怖い、短編5編が収録されています。
どのお話も“怖いけれど、切ない”という、宮部スパイスが効いていて、なかなか読み応えがありました。
 
 
5編の中で一番印象に残ったのは、
ネットの闇サイトを題材にした「聖痕」ですね。
ネットというある意味架空の世界に、現実が取り込まれてしまう恐怖。
この話が、一番怖いなと思いました。
個人的には、もっと肉付けして長編に仕立てて欲しかったかな〜。
 
 
面白かったけれど、正直、何とな〜くちょっと物足りなさも感じた作品集でした。
短編も良いけれど、宮部さんの長編社会派ミステリーが、また読みたいな。
宮部さん、待ってますよ〜。

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宮部みゆきの『ばんば憑き』を読了しました。
著者の十八番、江戸時代物の怪談短編集。六編収録されています。
 
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著者の時代物は何冊か読んでいますが、
その中でも本作は、かなり完成度が高いのではないでしょうか。
派手さはありませんが、どの作品も味わい深く、しみじみとした余韻を残します。
ゾクリと怖く、でも切なくて、温かい。
六編の中で、一番怖くて印象に残ったのは、表題作の「ばんば憑き」。
最後の「野槌の墓」も、好きですね〜。宮部みゆきは、こういう話本当に上手いなあ、と思いました。
 
著者の他の作品の人物が登場するのも、ファンとしては嬉しいですね
   
 
 
ところで宮部さん、ここのところ時代物が続いていますよね。
時代物も面白くて好きなんですが、現代物はもう書かないんですかね〜?
「ドリーム・バスター」なんて、ずっと中断されたままだけど再開する気はないのかしらん?!。
続編、ずっと待っているのですが・・・
(すみません、愚痴になってしまいました
 

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