21世紀の邦画少年

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第10話 地底超特急西へ

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本放送:昭和41年(1966年)3月6日
鑑賞メディア:ABCテレビ・WOWOW

監督:飯島敏宏
特技監督:的場徹
脚本:山浦弘靖、千束北男

出演:佐原健二(万城目淳),西條康彦(戸川一平),桜井浩子(江戸川由利子),石川進(列車指令室・西岡主任),塚本信夫(相川教授),山村哲夫(イタチ),青柳直人(ヘチマ),奥村公延(小山運転士)

怪獣: M1号
 
 一平がジュラルミンケースを間違えるくだりが早急で若干サスペンスに欠ける。また、当時(昭和40年代)靴磨きの少年というのはまだ存在していたのだろうか。
 稲妻号というのはなかなかいいネーミングだが、その造型はペンライトをヘッドライトに流用したりしていて、当時、間もなく始まる「サンダーバード」のそれとは比較にならないぐらいださい。ただそのトンネルを疾駆する音はかっこいい。
 列車司令室主任役の石川進のとぼけた味わいはいいが、安全装置のアルファベットを何度も間違えるところは必要だったろうか。そんな演出をするぐらいならイタチとヘチマという二人の少年たちが地底超特急に乗り込むところに時間を割いたほうが面白かったのでは。
 暴走した稲妻号が最後に大爆発をするところは迫力がありスピード感も出ている。しかし、稲妻号の上に動かない人形丸出しのM1号を乗せる必要は無かったのではないだろうか。小学生の私でさえあのシーンは興ざめだったのを思い出した。
 東海道新幹線を越えるジェット噴射で走る超特急というSF的アイディアと人工生命体というバイオテクノロジーの最先端の発想がうまく調和されていないように思う。
 最後に、列車は激突し、かろうじて耐震ロッカーに逃げ込んでいた少年は助かるのかと思いきやM1号とともに星になってしまうというオチは少し残酷。当時の私でも助かった少年が宇宙空間でロッカーの扉を開けて外を覗くところで余りの非科学的飛躍にがっかりした。

 HD化されて細かい部分もわかって興味深かったし、不条理な脚本もそれはそれで今の私には面白かった。
 M1号は手長猿の化け物ではなく細胞分裂だけが猛烈にすすんだ不定形のゲル化したような怪物のほうがリアリティがあったのではないか。

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