た行作家

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

イメージ 1

薬屋探偵新シリーズの2作目。

失血死した姉の死の真相を知りたいという少女の依頼を受け
調査を開始したリベザル。
秋と、森で知り合った小学生の行動が
リベザルの追う事件と絡み合い、解決の方向へと向かっていく・・・。

前シリーズからリベザルは可愛かったですが、
マスコット的な感じもあった以前と比べ、
新しくなってからは、リベザルが主になったせいもあってか
一層いじらしさが増しています!

事件の核心に触れることが出来ず、
秋たちに頼りたいという気持ちは、心が弱いせいだと自分を責め、
懸命に1人で頑張ろうとする姿が切ないっ。

店長・リベザル、相談役・秋という微妙な状態のため、
関わろうとしない秋と
それをとりなす座木の優しさに、ぎゅっと心をつかまれてしまいます。

一度置いていかれたという経験からくる不安が、
きっと今もリベザルを押しつぶしてしまいそうになっていると思うのです。
読んでいても秋の態度には不安を覚えますが、
秋の難解な言葉を座木が意訳してくれて、
やっとほっとするとは、もう自分もリベザル視点です。

秋はリベザルを店長には向かないとは言い放っていますが、
真実を見抜く目はなくとも、
人を思いやる心は持っているとわかっているんでしょうね。
秋のことだから自覚はしてないでしょうし
わかってても死んでも言わないでしょうけど。

妖が登場するものだけに、推理小説とは一線を画すとは思いますが
生きる上で、同じようなことで悩んでいる誰かを
そっと救ってくれるようなオハナシです。

『天上の羊砂糖菓子の迷児 薬屋探偵怪奇譚』
講談社ノベルス 
高里椎奈/著
出版社名 講談社
出版年月 2008年6月

イメージ 1

1作目よりもテンポよく感じされた2作目。

都に戻ったエルサ、セット、アル3人が偶然出会ったのがメルタの娼館。
リドホルム王国からの脱出を手助けする裏の仕事「逃がし屋」と「運び屋」をめぐって、
3人はまた協力し合うことに。。。

エルサ、セット、アルそれぞれの視点から
物語の時間が前後して語られたりするので、
時間が錯綜して、普通だとごちゃごちゃ感じられそうだけど、
かえってそれでテンポがよかったのかな〜と思いましたね。
エルサの無表情も、前回ほど気にならず
「笑いどころ」の一つとして取れるようになりましたし。

今回はセットの昔なじみで娼婦のメルタの存在が大きかったかな〜。
エルサは他の2人と一緒にいると、
大食いのせいで、ついつい男の子みたいな印象になってしまいますが、
女性と一緒にいることで、かわいらしい印象になりました。
今回は貴重なドレス姿もありました。

内容で気になったのは、ラストの女王と宰相と「初代」王の会話。
こんだけ「運び屋」について扱ってて、
しかも宰相なんてエルサに「力で解決したって・・・」って、ぼやく場面があるのに
それについての改善策を提案するでもなく終わってしまったこと。
一言でもいいから王国内での庶民の暮らしについて
改善策を提案する部分があれば納得できるのですが、
なんのために王女を修業にまで出してるのか!、って突っ込みたくなりました。
立派な王女も大事だけど、国民の暮らしについても
話題にすべきではないですか〜?この3人。。。
市井で暮らすことで、エルサが王になった時にこういった国の暗部も
何か改善につながっていけばいいと思いますね。

この大人たちのスタンスが微妙な所ですが、
赤青黄の3レンジャーの働きは楽しかったし、
アルの過去も何やら気になる部分がありそうなので
そちらの方は楽しみにしています。

『王女修業、きわめます。』
B’s‐LOG文庫 
高丘しずる/〔著〕
出版社名 エンターブレイン
出版年月 2008年7月

イメージ 1

無表情で無口な王女・エリサとと
王女サマの旅のお供をすることになったお人よしの傭兵・セットの珍道中バナシ。
オマケに天才密猟少年?アルも一緒ですが。

どうして王女サマなのに修業の旅に出ることになったのか・・・
っていうのは、結構面白い設定だと思います。
でも、なにせエリサにあまり感情の起伏がないので、
傭兵のセットがあたふたしたり、どなったりしながら
お話が進んでいます。

今作は珍しい紺碧の瞳を持つ人々を狙った、
人身売買の悪をやっつけるお話。
お話自体はまとまっていますし、
読んでで損した感はないんですが、
今の所、人物の魅力に少々欠けるような気が。。。
ラストの方では、少〜しエリサも感情を見せるようになってきたので、
きっとお人よしのセットと一緒に旅をすることで
成長していくようになると思うのですが、
今後楽しくなるのかどうかは、次作以降かな〜?

『王女修業、はじめます。』
B’s‐LOG文庫 
高丘しずる/〔著〕
出版社名 エンターブレイン
出版年月 2008年3月

イメージ 1

初版は1997年に発行された本ですが、
2006年に、短編を加えて別装丁で出版されたものです。
復刊後に今回初めて読んでみたのですが、
この作者さん、わりと重厚な感じのお話が多いのですが、
重厚さに加えて、珍しく恋愛要素もあったりと、
いつもと違った雰囲気で楽しめました。

ヨーロッパの架空の小国・ボーヴァル王国の
サン・ルイ大学を受験のため訪れた主人公・瑠花が、
指導してくれるはずとなっていたトゥーリエ教授の死によって、
ナゾの文書をめぐる事件に巻き込まれます。
一緒にナゾを追うことになった、
トゥーリエの後継で指導教官でもある王太子候補の青年・ルメイエールは、
敵なのか味方なのか?!・・・ってな感じです。

もちろん、ルメイエールが恋愛対象なわけで、
その辺のミステリーのヒロインっぽい葛藤が
ドキドキと楽しかったですね〜。
ヨーロッパの古い図書館が主な舞台となっていて、
古びた空気感が、時には心地よく、
時には息苦しく感じられる所がまた、本好きとしてはなんとも。。。

教授の死のナゾが解けたかと思いきや、
今度は王太子の承認に関する問題が出てきたりと、
最後まで息をつかせぬ展開でした。
他にも、貴族の侍従長、王位後継者候補からはずされた王女殿下、
大学図書館司書、イギリス人貴族、イギリス人女記者等々、
周りがみんな頭のいい人ばっかりなので、
だまされないように(?)読み進むのが、いい意味で大変だった〜。
ただ、ずぅ〜っと中世の文書が絡んだ展開をしていただけに、
最後の謎解きが妙に現代チックでちょっと肩透かし感があったかな〜?

日本からの女子留学生と王太子候補の恋愛関係って言うのは、
私的にはツボだったので、
ミステリーが主のこの手のオハナシとしては、、
ラストに2人の「これから」を予感させて終了していて、
これ以上の展開は望めないとは思うのですが、
2人のその後の短編も加筆してほしいくらいだった。。。
ちなみに加筆分は、本編で扱われた中世の文書のナゾに関わる部分のおはなし。

わりと飾り気のない装丁で、私はこの形態でも満足ですが、
ちょっと美麗なイラストを入れて、ラノベ的装丁で出版しても
別な読者層を獲得できたかも知れないですね。


『架空の王国』
fukkan.com
高野史緒/著
出版社名 ブッキング
出版年月 2006年5月

イメージ 1

龍之介シリーズの6作目。
作者さん曰く、温泉につかったドラえもんのような男・龍之介くん、
今回もぼんやり、控えめにナゾを解き明かしてます。

祖父の遺産で学習プレイランドを立ち上げようと、
目標を持って行動し始めた龍之介たち。
物語の進行役である従兄弟の光章が秋田に転勤になったことから
秋田が舞台の事件にも遭遇します。

個人的には、「溝の中の遠い殺意」と
「ページの中の殺人現場」が良かった。
「溝の中〜」の方は、秋田が舞台になったことで、
ちょっと古い因習めいた事件に巻き込まれ、
これが龍之介シリーズには割りと珍しいかな?と。
この事件で、龍之介たち数人が監禁されちゃうんですが、
コナンの映画『戦慄の楽譜』と
似たような脱出方法を取ってたんですよね〜。
こちらが初出でしょうけど、思わず映画を思い出しました。

「ページの中の〜」の方は、本をめぐる謎の事件で
本好きとしては、おぉ〜〜っと、
思わずニヤリとしてしまう結末でした。
一美の親友・千小夜も登場して、
若いのに日向の老夫婦のような龍之介との関係も
読んでてほんわかでしたね。

龍之介の学習プレイランド建設、
これからどう動くのか、楽しみです。

『殺人現場はその手の中に 天才・龍之介がゆく!』
ノン・ノベル 
柄刀一/著
出版社名 祥伝社
出版年月 2005年2月

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事