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Frank zappa が没して早15年という時間が過ぎた
私もそれなりに年をとって、音楽に対する感覚が変わったと思われるのだ
そのためか、イエローシャークの続編としてのこの作品が15年前とは
全く違った印象を与えてくれた。
感動、という点では同様以上のものである
もちろん、そこにはEnsemble Modernの卓越した表現力があっての事なのだが
長年zappaにつきまとってきた難解さというものの意味が
作曲家としてのzappaの狙いや心情として伝わってくるものがあったからだろう
この作品のテーマというのはzappaのイメージそのものである
ポップアート的な世界観であり、その影にある倒錯した現代社会の実像なのだ
それを具現化するために、彼は長年の間スタジオでシンクラビアと格闘してきたわけである
そこで彼が獲得しようと努力した音楽製作のための手法が
サンプリング、カットアップ、ミキシングという現代のポップミュージックの手法そのものだったということが
この演奏を聴く事で理解できる
彼がサンプリングしようとした元ネタは、レコードの演奏ではなく、譜面にされたメロディであり
リズムのパターンであり、楽器のテクニックから生じる表現力であった
彼の作品は、譜面という形で残り、演奏した音としてはシンクラビアの音として
MIDIデータの形で残っている
それを演奏できる唯一の音楽家集団がensemble modernということなのであろう
実にすごい音楽家だったことが今ごろになって実感される
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