
フランスに来て11年、来月この国を引き払うから私にとっては最後の革命記念日。
今年も恒例のごとく「出勤日」だった。デイジョンにいた頃はこの日はだいたい船に添乗していて船内で「仕事」というよりもお客様と一緒になって「お祝いムード」だった。でも、2005年に船を降りてパリに移り、ここでは専らオフィス勤務になったのでこの日はやっぱり「お仕事モード」。それでも仕事は午後からだったから、朝はシャンゼリゼへ繰り出してか、家でごろごろしながらテレビで「軍事パレード」や「ミグ戦闘機の航空ショー」を見て、静かになる午後出勤だった。しかし、今年はなんと朝から夜まで仕事。。。。。最後の革命記念日は全くパレードが見れず。
残念がっていたら、窓の外から馬のひづめの音が聞こえるではないか、「もしや」と思って窓から身を乗り出してみたらパレードを終えたらしき騎馬隊の一群が下を通っている。ラッキー、と思い手が止まってしまいました。
革命記念日、祭日だからいつもランチタイムにお世話になっている美味しいパン屋が閉まっている。そんなこと覚悟していたから用意していたお弁当を食べたら、ちょっと散歩したくなり、てくてくとパレ・ロワヤルの方まで歩いていった。駅前のヴァロア広場では人と自然をテーマにした写真展が開催されていたけど、それを突き破って私の目に飛び込んで来たのはホテル・ドゥ・ルーブルのメインダイニング「ブラッスリー・ドゥ・ルーブル」のカラフルなアイスクリームメニュー同じものはホテルのサイトにも掲載していますが
http://louvre.concorde-hotels.fr/restaurants/Lists/Restaurants/Attachments/22/Carte-Glaces.pdf
これがドカーンとまるでどっかのパチンコ屋の看板のようにブラスリーの入り口に鎮座している。そこから更に左に目を走らせると持ち帰り、その場ですぐ食べれるアイスクリームコーンをやはりこのホテルの名前で出している、これはこれは、いかなるものぞと私の食いしん坊触覚が大きく揺れた。傍まで行ってみたら、ブラッスリー店内で食べるものはいわゆるアイスクリームパフェみたいなものでだいたい10ユーロ前後。スクープでも2つ6ユーロだから悪くない。
今年はなんだ、有名なパティスリーショップやパティシエが揃ってアイスクリームをだしたぞ。オペラ座通りにあるピエール・エルメのお店のアイスクリームには大変興味があり何度も足を運んでいるのですが「もう売り切れました」とオウム返しの返事ばかり。メゾン・デュ・ショコラもチョコレートアイスクリームを出しているらしい。ここのチョコレート・ムースは泣きたくなるくらい美味しいから、私の大好きなデザート、No1のアイスクリームを出しているとなると、やっぱり行かないと。
パリ東駅構内にあるジェフ・ド・ブルージュというチョコレートショップはチョコレート味のソフトクリームがある。これは数年前から病みつき。
大手冷凍食品専門ショップのピカールは、今年、ボンヌ・ママンのアイスクリームを出した。これがいける。ピカールのオリジナルブランドよりもやや高めだけど、たまの贅沢には。
という事で、このブラッスリー・デュ・ルーブルがアイスクリームを店頭と店内でそれもこれの販売にかなり力を入れだしたということは私にとって大変歓迎する事実となりました。その広告の写真もかなりカラフルでどっかのアパレルメーカーを思い出す。
店内にはテラスもあり、入り口で「グラース、glace、(アイスクリームという仏語)」と行ったらキュートな兄ちゃんがテラス席に案内してくれた。このホテルは5つ星だからブラッスリーと言えども内装からサービスまで非の打ち所がない。10ユーロ前後で味わえる甘美の時間。
このホテルの周囲はルーブル美術館もあるから観光客が多いし、それを取り囲もうとするカフェやブラッスリーはたくさんある。もちろんアイスクリームも出しているけど、料金はだいたい8ユーロとかでしょ、あと2,3ユーロ上乗せしたら、この雰囲気でこのサービスを味わえるのだから。アイスクリーム・パフェなんて毎日食べるものでもないし、たまに食べるならやっぱりこんな場所がいいな。
観光客も多い分、すり窃盗団もあからさまにそれって分かるような格好で屯している。すりの場合現行犯でないと逮捕できないということもあり、これだけ多く屯している場所でもお巡りさんがパトロールしていないのはちと不思議。ちょっといるだけで威嚇になると思うのですが。
最近パリを徘徊しているすり窃盗団はほとんどが子供で「署名して」とせっついてくるタイプ。ちょっとでも英語なりフランス語で返事するとかなりしつこく迫ってくる。訳分からず署名なんかしているとその隙に仲間がバッグからお財布を摺って行くというのが手段のよう。この手の被害はよく聞く。だから私はいつも寄ってくると手を振って煙たいように遮っています。だからこの手のスリにやられたことはないけど、私の場合は乳母車をバスやメトロの階段で下ろすのを手伝おうとしてすられたことがあります。警察に行った時に言われたけど、「乳母車が大変な振りを装って観光客の親切心に漬け込むスリ」と言われました。だから、最近は可愛そうと思いながらもこの手の人には一切手を貸しません。
でも、この署名スリはかなり強情で平気でレストランやカフェの中に入り署名、署名とせっついてテーブルにおいてある携帯電話やお財布などをさぁ〜と盗んで逃げるケースがある。それは数週間前にカフェでお昼を食べていたら横に座っていた兄ちゃんの携帯をあっという間に盗んでいった。兄ちゃんはPCでネットサーフに夢中だったから携帯をテーブルに出しっぱなしだった。でも、多分この兄ちゃんもまさか店内でこんなスリに合うとは思わなかったのでしょう。また、普通のカフェなら店員さんがこの手の、あからさまにスリって分かる人が入ってきたら「シッシッ」と追い払っているけどね。だからそういう事がまったくないファーストフード店の方がもっとやばいと思う。ファーストフード店はネットが無料でつなげるからついつい熱中してしまって、携帯とかお財布をトレイの上に置きっぱなしでネットサーフする事が多いから、この手のスリには格好の場所でしょうね。
この日もこのブラッスリー・デュ・ルーブルのテラスで「どれにしようかな、神様と胃袋様の言うとおり」なんてアイスクリームメニューを真剣に学習していて、携帯はテーブルの上に置いたまま私の関心はメニューに行っているのを気づいたお店の人が「マダム、ここはスリが多いですらね携帯はかばんの中におしまい下さい」と喚起をうながしてくれた。さすが、5つ星ホテルのスタッフ、その促し方もとても洗練されていた。やっぱり隣の観光客相手のカフェで8ユーロでアイスクリーム・パフェを食べるより11ユーロ払った甲斐あり。
このテラスのテーブル席はそれぞれの距離があってホント、リラックスする。パリのカフェでナニが嫌いかというと東京のカフェみたいに隣と隣がくっついていて気が散ること。でも、ホテルのカフェやサロン・ド・テだとゆったり感があるからたまに行くならこんな店。また、この日は前のヴァロア広場で写真展やダンスパフォーマンスがあってそれを眺めながらアイスクリームを味わう、贅沢が楽しめた。ランチは2ユーロのレンジでチンだったけどね。でも、写真展やパフォーマンスに見とれているとスリに狙われるから、やっぱり携帯、お財布、電子辞書などは全てかばんの中にしまって置くべきとお店の人の注意に感謝だな。
そして肝心なアイスクリームですが。迷いに迷った挙句、フルーツたっぷりのCoupe Fraicheur クープ・フレッシャーを注文。正解。フルーツがそこら辺のカフェの缶詰ふるーツではなく、新鮮なフルーツ。どのフルーツもしゃきしゃき、こりこり、かりかり感がある。フルーツの山のふもとにあるアイスクリームも美味しい。メロン味のアイスクリームがとてもコクがあり後味が大変よろしい。
いつもはアイスクリーム・パフェが食べたくなるとわざわざシャンゼリゼは凱旋門傍にあるけったいな格好のビル、プブリシスのカフェに行きます。ここのカフェのアイスクリームはスイスのモーヴェンピックのアイスクリームを使っているから、もうメトロで40分くらいかかる場所でも行きたくなる。昔、スイスのローザンヌに住んでいた頃、夏はほぼ毎晩のようにレマン湖のほとりにあるモーヴェンピックのカフェにアイスクリームを食べに行った思い出があるくらい、モーヴェンピック信者だから、私は。それが、今回、ここ、パレ・ロワヤル駅傍のホテル・デュ・ルーヴルにシャンゼリゼのプブリシスと匹敵するくらい美味しいアイスクリームを見つけた!ユーリカ!と叫びたい。ここは私の勤務先の傍だし、家から通ったとしてもメトロで15分、通える、通える。
後編はこちらにて
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/63767039.html
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