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                         さっそく得点王になっちゃいました




まずはボージャン。今シーズンの序盤ぐらいからバルサのカンテラにジョバニ・ドス・サントス(以下ジョバニ)以外にもう一人凄そうなフォワードがいるそうだということがこの日本にも伝わってくるようになった。ボージャン・ケルキック。父親が旧ユーゴの出身なのでkが名前に2文字も入っているという多少違和感を覚える名前を持っているのだが、国籍はスペイン、出身地もカタルーニャ州リェイダということでカタランもペラペラだろう。


プレースタイルは9番タイプ、天性の嗅覚でゴールを量産するタイプの選手のようだ。実際カンテラでのゴール記録をことごとく塗り替えていっていたらしい。とはいえまだまだ16才。焦りは禁物。徐々に経験を積んでいけばいいさ、とトップチームから数えて4番目のカテゴリーのフベニルAの選手としてプレーをし始めたのが2006年の夏。それから半年経った今彼は1つカテゴリーを飛び越えてバルサB、ロナウジーニョやエトーがプレーするすぐ下のチームでプレーしている。最近16歳でバルサBを経験したのはイニエスタ、メッシーだけのようだ。この事実だけでもどれだけボージャンがスゴイのかが良く分かる。


そんな彼がさる1月30日サン・アンドレウというチームとの試合で2ゴールを決め早くもバルサB得点王となったというのだからもう舌を巻かずにはいられない。まあぶっちゃけた話をすると“得点王”という名前だけを見ればとてつもない結果を残しているように見えるが、実際のところは5ゴールでいささか少ないように思える。ただ今シーズンのバルサB自体がこれまで21試合戦ってきた中でわずか17ゴールしかあげれないとい絶不調に陥っていて現在20チーム中18位、テルセーラ(三部リーグ)降格の危機に瀕している中、一人気を吐きわずか700分間の出場時間の中で5ゴールと全ゴール中約3分の1も決めているのだからやっぱりボージャンはすごいのだ。それにしてもバルサカンテラは質がいい質がいいと言われてながらもずっとセグンダB止まりでAに上がれる気配がない、さらにはテルセーラにも落ちそうっていうんだからある意味面白い。質のいい選手を作り出すのと質のいいチームを作り出すのは別の次元の話なのだね。つまりは質のいい選手ばかりそろえても質のいいチームは作り出せないということ。どこぞのチームにはぜひ見習ってほしい。


ボージャンがチーム内得点王となるゴールを決めた試合で、彼のキャラクターを表す上で面白いエピソードが生まれた。味方選手が倒されバルサがPKを獲得する。すぐさまボールに向かいPKを蹴りたがるボージャン。そこに6つ上の先輩がやって来て俺に蹴らせろと主張する。でもボージャンは譲らない。監督に宥められた先輩が結局諦めPKはボージャンが蹴ることに。このPKをキッチリと決めバルサBは貴重な勝利を手に入れた。16歳にしてなんというエゴ・・・。そうだ、ストライカーはゴール決めてこそなんぼ。昨今のフォワードは戦術の中に組み込まれ守備をしたり組み立てにも参加したり等役割がガンガン増えていささかややこしい事態になっている。実際日本代表では巻とかいうゴールをこれっぽっちも決めれてないのに献身的な役割が出来るからと使われ続けてる選手がいる。バルサでもそう。ライカールトはサビオラが戦術に合わないからとさんざ冷遇し続けてきたが、なんだかんだでサビオラはゴールを決めてくれるから頼らざるを得ない状況になっている(サビオラの悲劇はエトーがゴールも決めれる上に戦術理解が激しく高かったこと)。


少し話が逸れたが9番を背負う選手はまずなによりもなによりもゴールを奪うことが仕事、このことをボージャンがしっかり理解できている以上ボージャンの未来を心配する必要など微塵もないということだ。この調子であと4ヶ月バルサBで経験を積めば夏にはプロ契約、そしてプレシーズンのキャンプではイニエスタやプジョルと共に練習しているボージャンの姿が拝めるだろう。さしあたっての目標はグディ。さすがにエトーの座を狙うのは時期尚早だ。ただデランテーロ・セントロのセカンドチョイスぐらいは十分狙えそう。グディがパッとした結果を残せていない今、チャンスは大いにある。





バルサカンテラが誇るもう一つの宝石ジョバニは今少し伸び悩んでいるそうで。バルサBの低調に加え怪我も重なり多少不運なことが重なったこともあって仕方がないといえば仕方がないのだけれども。そんな中非常にショッキングなニュースが飛び込んできた。なんと冬の移籍市場でジョバニがバルサを離れようとしていたというのだ。EU外パスポートのせいでトップチームではろくにプレーできなかった今シーズン。EUの規制も外れるトヨタカップでもプレーをさせてもらえなかった。そんな状況下でジョバニに飛び込んでくる数々の魅力的なオファー。特に熱心だったのがリヨンだったそうで。トップチームでのプレーを約束したほか身の回りの世話等全てを引き受けるというビッグオファーに打って出た。


しかしリヨンがカンテラの宝石を奪っていくのをみすみす見逃すバルサでもない。ライカールトが直々に説得に乗り出し、今シーズン中にもトップチームでプレーされることを確約してなんとか残留させることに成功した、と記事ではなっていた。だがどうやらなにやらこの話自体がちょっとしたデマだったようで。ジョバニは2月にはEUパスポートが取得できるそうだからその点の心配をする必要はまったくなかったし、そもそも2月からはアンダー20代表の大会がありジョバニもメキシコ代表として召集を受けていてクラブ単位でプレーできる状況にはないというのが明らかだったらしく、なんとなくデマだなということは分かる人には分かっていたようだ。でもホントにタチの悪いデマったらありゃしない。ただでさえバルセロニスタはこれまでにカンテラの若き宝石たちをことごとく奪われてきた経験があるからこういうニュースにはほとほと弱く出来ているのだから。


ただバルサも彼の処遇に関しては少し考えなければならないと思う。昨今バルサではクリ坊獲得の噂が軒並み話題でスポルトのウェブサイトのトップページには意図的に毎日Cristiano Ronaldoという文字が入った題名の記事が載せられている。昨季アンリ獲得報道があんなに過熱した際結局ウイングは不要と判断したのではなかったのかね。それがなぜ今季また同じポジションのクリ坊を必要とせねばならんのか。R.E.Mが健在の今無理をして超大物級の選手を獲得しに行く必要など一切ないし、そもそもクリ坊の置かれた状況を全くと言っていいほど理解できてない。ユナイテッドファンでもある自分から言わせればユナイテッドがクリ坊を放出する可能性など微塵と言っていいほどない。獲得するのが1年遅かった。1年前ならクリ坊はユナイテッドでそんなにパッとした活躍は出来ておらず、札束積んで本気で獲りにいこうと思っていたら獲れたかもしれない。でもそんな状況はこの半年でガラッと変わった。ファギーの信頼に応えてとうとうクリ坊が確変。これまでに15ゴールを決めて今では立派なプレミア得点王だ。ファギーがこのクリ坊とルーニーを2大巨頭としてこれからのユナイテッドを考えているのは明白。今のバルサで言えばルーニーがメッシー、クリ坊がジーニョといったところだ。すなわち放出の可能性など微塵もないということ。


しかし噂とはいえこういったニュースがジョバニに心地よく響くことなどないだろう。今自分はR.E.Mの座を狙って着々と努力を続けている。ライカールトも来季はもちろん今季中にもトップチームでチャンスを与えてくれると約束してくれた。でもそんなことを言っていながら一方でバルサはクリ坊のような大物を獲ろうとしている。エトー、ジーニョ、メッシーに加えコンスタントに出場するためにはクリ坊までも乗り越えなければならないのか。「そんなあまりにも高すぎる壁を一体この世の誰が乗り越えられるというのだろう」と考えたジョバニがまたバルサを離れようと思い出してもなんら不思議ではない。





エトーとジーニョとメッシー、この若い3人がこれからもまだまだ健在にプレーできる状況において無理をして超大物を取る必要はないという結論を昨季アンリを獲るべきか獲らざるべきかさんざ考えた時に出したはずだ。ただ今季のように怪我人が出た時のことを考えなければならないのも事実。特にメッシーは2年連続で長期離脱していてシーズン通して計算するのが難しくなってきた。だがそんなときにチャンスを与えるべきがジョバニとボージャン。そこを変によそから大物を獲って穴埋めしてしまうと一体何のためにカンテラを育ててるのか分からなくなってしまう。カンテラカンテラとこだわり続けるのもいささか問題であることは事実。いくらカンテラ出身でもダメなときはダメと切る勇気は絶対に必要。でもチャンスを与えずに切るのは間違ってる。だから来シーズンはウイングの補強はするにしても小物に抑えておいてセンターフォワードのファーストチョイスはエトー、セカンドはボージャン、左ウイングのファーストがロナウジーニョ、セカンドがジョバニ、右ウイングのファーストチョイスがメッシー、セカンドがジュリー、もしくはサビオラになっていれば理想的だなぁ、思っている今日この頃だ。


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