Euro'08

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何してたのよ、9ヶ月

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                        再びその7が拝めるわけだけど・・・                      







さてさて。


今度は代表の話。一つはスペイン。一つはイングランド。まずはスペインから。


当初スペイン代表と自分は不仲が続いていたけど、最近になって代表を率いるアラゴネスに改心の兆候が見られて特に2月に披露したスペイン代表のフットボールは見事なものだったので関係が正常化しようとしている。そしてこの良好な関係が今後も続くかどうか大切な6月のユーロ予選のメンバーが発表された。それは以下の通り。


GK
カシージャス(メレンゲ)
レイナ(リバポー)

DF
アントニオ・ロペス(アトレティコ)
マルチェナ(バレンシア)
プジョル(バルサ)
カプデビジャ(デポルティーボ)
セルヒオ・ラモス(メレンゲ)
ハビ・ナバーロ(セビージャ)
アンヘル(セルタ)

MF
セスク(ガナーズ)
イニエスタ(バルサ)
シャビ(バルサ)
シャビ・アロンソ(リバポー)
アングロ(バレンシア)
ダビ・シルバ(バレンシア)
アルベルダ(バレンシア)
ホアキン(バレンシア)

FW
ビジャ(バレンシア)
フェルナンド・トーレス(アトレティコ)
ソルダード(オサスナ)


前回からまずDFはファニートが抜けて、MFはホアキンが復帰。FWは怪我のモリエンテスに代わりメレンゲからオサスナに出向して活躍中のソルダードが新顔。


ファニートが抜けたのはともかく、ホアキン復帰の意味するところは地味に大きい。これまでは「センターハーフが主だけど、器用なおかげでサイドハーフも難なくこなす」イニエスタやシルバに頼ってきたスペインだったけど、ホアキン復帰でやっとこさ生粋のウイングらしいウイングが戻ってきた。アラゴネスのウインガー嫌い説が一応払拭されて一安心。ルイス・ガルシアやビセンテもこれにドンドン続いていって欲しい。


ホアキン復帰は嬉しいトコだけど、別にいきなしスタメンで起用せよ!というつもりは毛頭無い。それはもちろん今サイドハーフを務めるイニエスタとシルバが好調だというのもあるし、8ヶ月ぶりに呼ばれた選手をいきなしスタメンで放り込む余裕なんて今のスペイン代表には微塵もない、というのもある。ただ確実に幅は広がっただろう。アイスランドに対しどうしても1点が必要となった状況でイニエスタをメディアプンタに置き、代わりにサイドハーフに位置したのがアングロという点にこれまでのスペイン代表の層の薄さがあった。別にアングロがダメというのではなく、どうしても点が欲しいのにアングロしか切る駒しかないという薄さが問題だったわけだ。それもこれで解決。前への圧力の強さは1.25倍にはなるだろう。これから何が何でも勝ち点が、ゴールが欲しい代表にとっては明らかに朗報だ。


フォワードはソルダードが初招集。これまでは親善試合はともかくユーロ予選では新参者に厳しかったアラゴネスだが、ここでマドリーカンテラ育ちのソルダードを招集。ソルダードからしてみればラウールを押しのけてスペイン代表のユニフォームを着るわけだ。気持ちはどんなかな?多分出番は少ないだろうけれど、2試合もあるから途中出場するチャンスは十二分にあるだろう。ソルダード的にはメレンゲ戻るためには代表でもアピっておきたいところ。ここは気張るしかない。


このソルダード召集は自分はメレンゲに対する問題提起にもなったと思う。このソルダードの他にジムナスティックのポルティージョがメレンゲからのレンタル選手としてリーガで活躍している。ソルダードは代表にも選ばれるほどの活躍だ。一方メレンゲには守備とキーパー以外のポジションに代表選手はいない。しかも生え抜きという点で見ればカシージャスだけだ。ソルダードとポルティージョ。結果を残してメレンゲへと帰るこの2選手をメレンゲは貴重な生え抜き選手として温かく迎えるのか、それともいい値をつけてきたクラブにあっさりと売り払ってしまうのか。ラウール、グティに限界が近づき始める今日この頃。メレンゲのアイデンティティーとは一体なんなのか。来季のこの2選手の動向はそれを見極めるといった点でも要注目。


さて、肝心のチームはというと劇的に選手を入れ替えたということでもなし、そもそも前の試合がいいカンジだったので入れ替える必要もなし、ということで前回のままいくだろう。個人的な願いとしては底にセスクを入れてほしい。一回セスクを代表のスタメンで見てみたい。アルベルダを下げるのが嫌ならシャビを下げてもいいから。それだけが今回の楽しみだ。敵はラトビアとリヒテンシュタインということで。最下位のアイスランドに最後まで苦戦したスペインに楽に勝てる相手など存在しないのだけれど、それでもこんなところでつまづいている場合じゃない。イニエスタ・エル・サルバドールもいるわけだし、まあなんとか2連勝をもぎ取ってほしい。あとは北アイルランドがこけてくれることを祈ろう。







さて。重大なことが起きたのがイングランド代表だ。まずはメンバーから。



GK
ロビンソン(スパーズ)
カーソン(リバポー)
グリーン(ハマーズ)

DF
リオ(ユナイテッド)
ブラウン(ユナイテッド)
キャラガー(リバポー)
フィル・ネビル(エヴァートン)
ドーソン(スパーズ)
キング(スパーズ)
テリー(チェルスキー)
ブリッジ(チェルスキー)
ショーリー(レディング)

MF
ベッカム(メレンゲ)
キャリック(ユナイテッド)
レノン(スパーズ)
ジェナス(スパーズ)
ダウニング(ボロ)
ダイアー(マグパイズ)
ベントリー(ローヴァーズ)
ジョー(チェルスキー)
ランパード(チェルスキー)
ジェラード(リバポー)

FW
オーウェン(マグパイズ)
クラウチ(リバポー)
スミス(ユナイテッド)
デフォー(スパーズ)



なんとまさかのベッカム復帰。うーん、殺すならどうせこのまま殺してほしかった。フットボーラーのまま殺してほしかった。なぜ、今なんだ。なぜ2ヶ月前じゃなかったんだ。遅いんだよ、今からじゃ。7月からはベッカムはフットボーラーではなくなる。せめてフットボーラーであるうちに100試合を成し遂げさせてやりたかった。無念。無念。あまりにも無念。それともこれはただの意地なのか。職業がなんであれ、100試合という数字が大事なのか。もうここまで来たらサッカー・プレーヤーででもいいから彼に代表のユニフォームを100回着せてやってくれ。


さてさて。もう一つ驚きなのがルーニーがいないことだが、調べてみればなんてことないエストニア戦には出場停止だからブラジル戦にも呼ばないでおこうとただそれだけらしい。代わりに呼ばれた選手も驚きだけど。ここでオーウェン持ってきますか。なんて層が薄いんだ、イングランドよ。それともいいフォワードはもっといっぱいいるのにマクラーレンがその持ち前の節穴っぷりで見逃してるだけなのか。多分そうだな。


ザッと見てみるとスパーズの選手が異常に多いことに気がつく。ロビンソン、ドーソン、キング、ジェナス、レノン、デフォーとなんと最多。スタメンの数では恐らくチェルスキーとユナイテッドに負けるけど、いやはやこのドメスティック路線をまい進する姿勢はユナイテッドとしてはお株を奪われないよう気をつけたいところだ。あとこれだけ擁してるんだから早くガナーズぐらいは追い抜かなくては。いつまでも後塵を拝しているとイングランドの沽券にも関わってくる問題だ。


レディングのショーリーは初召集。ベントリーは確か以前に召集されていたような気がしなくも無い。ショーリーは25歳と中堅どころ。左サイドバックでアシストを6つ決めている中々活躍した選手みたいだ。恐らくテスト感覚で呼ばれたんだろうけれど、まあ普通に期待しておこうか。ベントリーはローヴァーズの右サイドハーフ。本職はトップ下のようだけどサイドハーフにいっても地味に活躍3ゴール9アシストと十分な結果を残して代表に選ばれた。ギグシーが4ゴール8アシストという点を見ても今季ベントリーが良く頑張ったのが見てとれる。というか面白そうな選手だな。一応チェックしておこう。他はまあ大体順調か。地味にジョーが帰ってきたのが大きい。ダウニングはぶっちゃけ微妙だったから。普通にイングランド(というかマクラーレン)の救世主になるかもしれない。


そのマクラーレンはベッカムを召集したことについてこう語ってる。


「みんなデビッドがこれまでイングランドにどれだけ貢献したか、そしてエストニア戦のような大事な試合でこそ活躍する選手だということを知ってるだろう」


開いた口が塞がらないとはまさにこのことだ。ワールドカップの敗戦をベッカム一人になすりつけ召集をせずに、かといってベッカムなしではろくに勝てず、土壇場になって仕方ないから手のひらを返しベッカムに助けを求めた、ってのが事の顛末だっていうのに、この男は今になってこういうことを言い出しやがる。ホントに性根が曲がった男だ。もっかい元ボロの選手でマクラーレンのしたでプレーしていたマッカローネのコメントを引用してやろう。


「正直に言って、マクラーレン程度の能力で代表監督になれるのはイングランドだけだ。僕の経験で一番ひどかったのは、2004年のリーグカップ決勝のとき。この試合を前に、僕はほとんど出場機会を与えられていなかった。でも彼は、『決勝でスタメン出場させるために休ませている』と、僕に言ったんだ。でも、結局1分たりとも出場機会は与えられなかった。理由を聞きに行ったら、『分かった、分かった』と言って、取り合ってもらえなかったよ」


こういうことを言う男なのだ、マクラーレンは。あぁ、もうイングランドでクソ吉について嫌いな男にランクアップ。クソ吉のように見ただけで吐き気を催す日はそう遠くは無いだろう。


話を元に戻して。マクラーレンはこれまでの態度を翻し突然ベッカムに対し助けを求めた。ここまでは別にいい。だがこの後の選択を間違えてはいけない。一体誰を外してベッカムを入れるのか。ここが一番の問題だ。そしてその誰かとは絶対にランパードでなくてはいけない。チェルスキー戦での活躍は問題ではない。イングランドでどれだけのプレーをしてきたか。これを元に選手起用を判断せねばならず、だからランパードが外されなければいけない。ワールドカップの戦犯もランパードだった。これまでの不調の原因もランパードに因るところが大きい。ランパードを無理に代表の中盤に入れるからバランスは崩れチームもドンドン堕ちていった。ランパードに力が無いといってるのではなく、これは相性の問題。そしてランパードはイングランドとこれでもか!というぐらい相性が悪いというのはこれまでの試合を見て嫌というほど痛感してきた。一度試してみればいい。この説が正しいと証明されるはず。右に置いたジェラードを元通り中に戻して相棒はキャリックかジェナス。そして右にベッカムだ。これで万事上手く行くはずだ。ただ問題はマクラーレンにそんな根性はないということ。どうせこれまでさんざ繰り返してきたランパードとジェラードの噛み合いそうで全く噛み合わないコンビを起用して失敗を繰り返すのは目に見えているから希望が無い。エストニア戦に早いとこ負けて、マクラーレンを亡きものにし、ボルトン辞めたばっかしのアラダイス連れてくるのがイングランドにとって最良の選択肢だろう。

ヒロイズム

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                         色白の英雄がいたっていいじゃない





さてさて。


遅ればせながらスペイン対アイスランドレビュー。結果はご存知の通り80分のイニエスタのゴールでかろうじて1点を奪ったスペインの辛勝。この数字だけ見れば「なんだよ、勝ったとはいえアイスランドにギリギリじゃあやっぱりアラゴネススペインはダメだな」ってなことになりかねない。しかしなかなかどうして内容はあっぱれあっぱれ。終始スペインはらしさを発揮し、自分達の攻撃が出来ていた。アイスランドが最初から引き分け狙いのドン引き体制で臨んだということを差し引いても、今回のボールの流れは素晴らしかった。点が入らなかったのはひとえに「不運」。良いシュートを何本も放つもののボールはことごとくポストに弾かれるか、アイスランドのキーパーの超反応によって止められてしまった。審判が2本の明らかなPKを取らなかったのもついてなかったことの一つ。内容から判断すれば4、5点入っていてもおかしくなかった。


スペインが良いフットボールが出来た原因の一つ。それは今日のフォーメーションにある。メンツはこちら。


    モリエンテス  ビジャ

     シャビ  イニエスタ
 シルバ 
       アルベルダ
              ラモス
カプテビジャ
     マルチェナ プジョル

      カシージャス


代わっている選手といえば出場停止があけたプジョルとラモスが入ってるところだけ。それ以外は基本的に前回の並びと変わっていないように見える。しかし実際はイニエスタと右サイドバックとラモスの役割が変わっていた。前回は比較的右サイドに張るカンジだったイニエスタがこの試合では中盤のフリーマンとしてどこにでも顔を出してボールに触る。空いた右サイドのスペースをラモスの攻撃参加で埋める。イニエスタがうろちょろすることにより中盤が流動的になりパスコースが増え、同時に敵も惑わされ隙も生まれる。目立ちたがりのラモスがサイドバックに入ったことも右サイドの活性化に繋がった。


イニエスタのほかにこの試合で決定的な働きをした選手がいる。ビジャだ。ビジャは本当に良い。スゴク良い。大好きだ、ビジャ。ビジャはハンターだ。ビジャのプレーは豹を連想させる。ビジャの目の中には常にゴールマウスが捉えられている。少しでもスキが出来ると容赦なく襲い掛かる。しかしそういうハンターはフットボール界には少なくない。ビジャを他のハンターと別格にせしめているのは獲物にスキがないなら周りを利用してスキを作らせる狡猾さも持ち合わせている点だ。スキがないからといって無理やり襲い掛かるバカじゃない。そのためには獲物から一番近いエリア内から飛び出し、サイドに流れるプレーも厭わない。スペイン代表の中では一つ飛びぬけているストライカーだ。トーレスもモーリーもちとビジャには適わない。ユナイテッドに欲しいなぁ。マジでもうホント喉から手が出るほど欲しい。トーレスに50億つぎこむよりもこっちの方が絶対より有用。beckhamaster太鼓判のフォワードだ。


イニエスタが中盤でちょこまかと動き回り、シャビと連携してボールを回してシルバとラモスでサイドを崩しながらチャンスを作り、ビジャが果敢にゴールを狙う。非常にテンポ良くアイスランドに攻め立てるスペインだが、ドン引きアイスランドと運のなさに見まわれゴールが遠い。前半終了前そんなスペインにこれまた別の不運が襲い掛かる。空中戦でポストにぶつかり地面に倒れこんだモーリーがそのときの衝撃で肩を強打しなんと脱臼。全治4週間の大怪我に見舞われた。ホント見かけによらずモーリーの華奢なこと華奢なこと。そんなんじゃ頼れないよ。牛乳に相談してみてはどうだろう。


代わりに入ったのはトーレス。これまでずっと不動のストライカーとして起用されていたトーレスだが2月のイングランド戦からは、バレンシアインスパイア戦略に走ったアラゴネスの手によりとうとうモーリーにポジションを奪われた。イングランド戦ではパッとしなかったモリエンテスもデンマーク戦では貴重な先制点を奪う活躍。徐々に存在感が消えていく中で急遽訪れたビッグチャンス。これをトーレスは見事に活かした。審判にはとってもらえなかったけれどもっと目の良い審判ならトーレスのおかげでPKが2つになっていただろう。あれはダイビングでもDFの正当なタックルでもなかった。ビジャほどのゴールへの執着はこのニーニョからは見れないものの、モーリーとは違ってチャンスメイクにも貢献できるところが美点だし、なによりアラゴネスペインにはまる。


今のスペイン代表にはドリブル突破型のいわゆるウイングがいない。だから引いた相手を前にするとどうも攻めにくくなってしまうが、サイドに流れてドリブル突破を図るウイングとしての仕事も出来るフォワードがいるとその欠点を補うことが出来る。この試合でもトーレスは左サイドに流れて果敢にドリブルを仕掛けチャンスを作っていた。これがモーリーには出来ない芸当だったし、後半スペインがピッチをあげれた要因の一つだ。今のスペインではエリアの近くで仕事したがるモーリーよりもトーレスの方が相性が良い。バレンシアをインスパイアすることにこだわるアラゴネスのことだから次では多分またモーリーがスタメンだろうけど、もしもインスパイアを捨てビジャとトーレスの2トップを採用できたならまたアラゴネスに対する評価を上方修正することにしよう。


幾度も攻めるものの点が入らなかった前半。そこで後半からなんとアラゴネスは奇策に出る。左サイドバックのカプテビジャを下げAnguloを投入。といってもそのまま左サイドバックをさせるのではなく、右サイドに配置。つまりバックスが一人減って3−5−2へとシフト。並び的にはこんなカンジだ。


    トーレス  ビジャ

シルバ  イニエスタ  Angulo
   シャビ
       アルベルダ
             ラモス
   マルチェナ  プジョル


なんとイニエスタ待望のメディアプンタ!シャビはイニエスタよりも一歩引いた位置でバランスを取る。アルベルダは完璧な守備的ハーフだ。3バックといえどもラモスはプジョル、マルチェナと同じラインに並ぶのではなく相変わらず高い位置にいる。実質2バック。アイスランドに点を取る意志がないと見切り思い切った攻撃的布陣を敷いてきたアラゴネス。おいおい、どうしちゃったのよ。らしくないじゃん、アラゴネス。いいよいいよ、その調子だ。実際このシステムは上手く働きデンマーク戦とは対照的に後半も怒涛の攻撃を見せるスペイン。


ただこれでも点が入らなかった。何度も言うようにアイスランドは絵に描いたように試合を捨て、ただ勝ち点1だけを求める戦いに終始している。「卑怯だの臆病者だのどんな批判も受け入れよう、しかし我らに出来るのこれだけなのだ」と腹に決めた者特有の覚悟による力強さがある。勝利は捨てていたものの、明らかにアイスランドは強敵だった。不運も重なった。アイスランドの覚悟を受け入れた引き分けの女神がスペインからゴールを遠ざけているような、そんな印象さえ受けた。


そんな中でもイニエスタが一味違うプレーを見せる。Anguloとシルバは手堅くサイドからセンタリングを入れようとするが、イニエスタはそんなプレーじゃアイスランドは崩せないと見たか、中央からアイスランドの胴体ごと真っ二つにぶった切ろうと手を変え品を変え攻め立てる。ある時はドリブルでエリア内のDFを動かして、出来たスペースにキラーパス、またある時はぬかるんだピッチを活かしたイレギュラーバウンドのミドルシュート。そんなイニエスタの思惑を察知したシャビのサポートもさすがだった。ここはやっぱり年季が違う。ただそれでも点は入らない。


でもスペインは諦めない。アイスランドも引き分けを覚悟できていたなら、スペインだって覚悟できていた。引き分けは敗北と同義。もう俺達は十分すぎるほど勝ち点を落としてきた。もう負けられねぇ。だからどうしても1点がいる。絶対に1点決めてやる。その覚悟が徐々に代表に充満していく。そしてとうとうやってくれました後半36分。シャビのパスをポストで受けたビジャがエリア付近でボールをキープしキープしDFを引きつける。2つ目のフェイントをかましたところでイニエスタへのパスコースを塞いでいたDFも引っかかった。息を合わせたかのようにパスを出すビジャとスペースに飛び込むイニエスタ。エリア内左でドフリーになる。イニエスタ。巻いてくるか?と思いきやその裏を突いてニアにドカン!とシュート一発。イニエスタの素早い判断&シュートに反応が遅れたキーパー。これまで攻めに攻めてきたスペインにやっとこさやっとこさ、ホントやっとこさゴールが入った。


このゴールを見た時自分は古きよきカルチョ、1−0美学を思い出した。イタリア伝統のカテナチオは守備的でつまらないという批判をよく浴びるが、カテナチオの本質は勝利追求のためのリアリズムにはあらず。自分も守れば敵も守る。そうした膠着状態を破ることの出来る一人の天才、ファンタジスタに英雄を投影するヒロイズムこそがカテナチオの真の姿。1人の天才が奪った1点を10人の兵隊で守りきる1−0美学。自分は今日のイニエスタにその英雄の影をしかと感じ取った。そしてこの英雄こそが長年スペインが欲しているワールドカップを掲げるためには欠かせない存在なのだ。スペインにはペレやマラドーナ、ジダン、リバウドのようにスペインを別次元たらしめる存在がずっとずっといなかった。だからずっとずっとスペインはグッドチームのままであり、ずっとずっとワールドカップを取れなかった。しかしイングランド戦では途中出場し決勝ゴールを奪い1-0の勝利に導き、スタメンで出場したデンマーク戦では超絶キラーパスで先制点を生み出し、この試合では試合終盤どうしてもゴールが欲しい場面で決勝点を奪い、欧州選手権本戦に絶対必要な勝ち点3をもぎ取る活躍をしたアンドレス・イニエスタ。今スペインに新たな英雄伝説が生まれつつある。この萌芽を見逃さず大切に育てることが出来てはじめて、積年の夢も夢ではなくなる。






ちょっと話が逸れましたが。やっぱりイニエスタには夢を託してしまいたくなる魅力があるなぁ。ということで。後はスペインがボールをキープしながら残り時間をつぶして試合終了。いや、ホントにいい試合だった。ボールの流れからこれまでのスペイン代表にない一体感を感じた。引きに引いた相手からゴールをもぎとった姿にこれまでのスペイン代表にない力強さを感じた。ワールドカップ戦のフランス戦(あくまでフランス戦から、フランス戦でラウールトップ下、4−3−1−2なんてバカげた冒険するまではスペインは明らかに強かった)以後、はじめてアラゴネススペインに可能性というものを感じた。このメンツで今後連携を高めいけば、きっと欧州選手権予選突破、そして本戦でも最高の結果を望むことは可能なはずだ。あくまで「このメンツで」続けていければ。アラゴネスの怖いところはそれまで素晴らしいチームだったのに、重要な試合を前に変なことを考えて、そしてろくに試したことないフォーメーションも平気で試してくるわからんちんなところにある。その突然な発作をおさめ、今のレールのままずっと戦い続けることが出来ればいい結果を残せるはずだ。


ホントのホントにイニエスタを欧州選手権で見たいんですよ。個人的に死ぬほど見たいというのもあるし、ワールドカップのためにイニエスタには代表での大きな舞台をもっと経験させたいというのもある。そのためにはホント負けられない。この調子でいけば絶対に大丈夫。だから、だからアラゴネスよ。変な采配だけはしてくれるなよ。

ただ確実に右肩上がり

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                     ベルナベウで奪うゴールの味はさぞかし格別でしょうなぁ





さてさて。


5ヶ月ぶりに再開された欧州選手権08予選。予選突破に向けてもう1敗すらする余地のない5位のスペインが2位のデンマークに挑んだ。サンチャゴ・ベルナベウで臨んだ1戦。結果はイニエスタのナイススルーに抜け出したモリエンテスが脚の裏を通す華麗な切り返しからキーパーのわきの下を狙う見事なシュートでまずは1点。次にカプテビジャのナイススルーをビジャが相手DFを背負いながらクルッと反転して抜け出してキーパーと1対1。これを落ち着いて決め2点目。後半開始直後セットプレーから1点を奪われるものの、その後守りきりスペインが貴重な勝利を飾った。スタメンの並びはこんな感じ。


      ビジャ   モリエンテス

  シルバ     シャビ    イニエスタ
         アルベルダ

  カプテビジャ         アンヘル
      マルチェナ ハビ・ナバーロ

         カシージャス


このスタメンを見るだけでアラゴネスが日に日にフットボールというものを学べつつあるのだな、ということを理解できる。考えてみればスペインの欧州選手権予選はグダグダ最悪な状態からの始まりだった。フランス戦でいきなり意味不明の冒険に出て、ほぼ何も出来ずに負けたラウールをメディアプンタに置いた4−3−1−2で始まり。このフォーメーションでさんざ負けることになるのだけれど、アラゴネスは4−3−1−2というフォーメーションが悪かったんじゃなくて、トップ下にラウールを置いたことがいけなかった、と敗因を分析しトップ下の位置にラウールじゃなくてアングロを置くことにした。「いや、そこじゃないだろ!」というツッコミが飛び交う中案の定このフォーメーションでもろくな結果を出せず。


そこでようやく4−3−1−2というフォーメーションが間違っていたということを認めることにし、中盤のサイドに選手を置く通常の4−4−2に戻すことにした。クレイジーな頭がようやく冷えたかと思いきや今度は中盤の選手の配置に疑問符がつく。イニエスタを入れずにアングロを入れるだと?しかもアングロを選んだ理由は戦術云々ではなくただバレンシアで他の選手とプレーしてるからってだけなんだろ、結局。ふざけたことしてんじゃねぇ!で、やっぱりこの布陣でもダメだから試しにイングランド戦でイニエスタ投入してみると決勝ゴールを奪いクビをつなぐ大活躍。その後もイニエスタの国内での活躍は凄まじくようやく耳の遠いおじいちゃんにでもイニエスタの評判が伝え聞こえるようになったのだろう。右サイドにイニエスタを置いた上記のフォーメーションではイニエスタ等の活躍で見事勝利した、というわけだ。数々の敗戦から学び成長出来ている点はまあ評価してもいいのだけれど、よく考えたら普通のことだから手放しに褒めていいかは疑わしい。


アラゴネスが幾度もの失敗を積み重ねたどり着いた4−4−2は従来のスペインのそれとはいささか趣が違っている。これまでのスペインといえばサイドハーフに縦の突破に強いウイングを入れていたものだけれど、アラゴネススペインではイニエスタとシルバがサイドハーフに位置していることからも分かるようにゲームメーカータイプの選手がサイドアタックの鍵を握っている。これにはサラゴサが影響しているのは間違いない。ビクトル・フェルナンデスが生み出したアイマールとダレという10番型の選手を両サイドに配置することで共存せしめたフォーメーションとよく似ている。アラゴネスがサラゴサ戦を見ている時にインスパイアされたのだろう。まあフォーメーションに著作権などないわけだし、強くなれるならいくらでもインスパイアしてオッケー。ただ気になるのがルイス・ガルシアが復帰した際どこでプレーするのか、ということだ。普通にそのままベンチ行き?ガルシアほどの特別なオーラを持った選手をベンチに置くのはmottainaiので、普段どおり右サイドに置いてイニエスタをメディアプンタに置くのはどうだろう。その際背番号を16から10に変えてあげて。ヤバイ、考えただけでゾクゾクしてきた。これならマジでワールドカップも夢じゃありませんぜよ。


スペイン復調の裏にはモリエンテスの復活ももちろんあるだろう。あの切り返しはホントにキレイだった。モリエンテスってこんなこと出来る選手だったっけ?どんな選手だったかももう忘れるほど第一線から離れていたモリエンテスだけれど、バレンシアに来てからはなじみのリーガということもあり気持ちよくプレー出来ているようだ。ゴール以外のプレーもポストの際のポジショニングや裏への抜け出し等練達していて同じチームのビジャやシルバ等とのコンビネーションはもちろんシャビやイニエスタともスムーズにボールが繋がる。これはビジャやトーレスにはない美点だなぁ。ベルナベウでのゴールというのもまた趣深い。モリエンテスのゴールに歓喜するベルナベウの観客。こういうことをメレンゲフロントは忘れちまってるんだよ。


ゴールに沸く観客といえばスペイン国旗を振り回して応援する姿も印象的だった。スペインのフットボール協会が気を利かして配ったのだと思うけれど、こういうことが意外と大事なのかもしれない。個人的にはスペインが大舞台で結果を残せないのはスペイン国民が代表にあまり興味を持っていないから、という説には否定的だけれど、でも代表により強い興味を持ってもらうためにスペインという国に対する愛国心を喚起するのは悪いようには働かないだろう。時と場合を考える必要はあるけれど、ベルナベウだったらオーケーだわ。


バレンシアの選手を多く起用するというのもいい方向に働いている。左サイドのビジャとシルバがボールを交換する際はやっぱり他の選手と比べ、1テンポ速いしシルバがクロスをあげた際のビジャとモリエンテスのポジショニングも息が合っている。マルチェナのフィードにビジャが抜け出したプレーもビックリした。こういうことも出来るようになるんだなぁ。連携を考えて選手起用するというのも単純なようでいて意外と大事な要素なのかもしれない。アラゴネスのようなおじいちゃんにも出来る手軽な作戦だし。もちろんこれにはスペイン人の選手を重視するという戦略に打って出たバレンシアというクラブの功績もあるということを忘れてはいけない。今スペイン代表はメレンゲではなくバレンシアを中心に回っている。じいちゃん、感謝しなくちゃいけないよ。


ただだからといってこれからスペイン代表が上手くいくか、と聞かれればうーんと言葉に詰まることになる。今回は勝利できたけど、それには前半早々にニコラス・イェンセンが退場したのがラッキーに働いたことは否定できないし、後半デンマークがフォーメーションを整えてからは効果的な攻撃が出来なかった。そんな状況を打開するためにアラゴネスが切ったカードもシャビに代えてシャビ・アロンソ、モリエンテスに代えてトーレスを入れ、同じポジションの選手をただ入れ替えるだけという良いのか悪いのかよく分からんなんの味気もない采配だし、最後にはビジャに代えてアングロ投入と守りにはいった姿勢もつまらないし。唯一評価できた采配はイニエスタを下げなかったということだけだ。






まあそういうことでデンマークには勝てたスペインだけれど、それだけで楽観視は到底出来ない。なんてったって監督はワールドカップの決勝トーナメント1回戦で親善試合でたった1回しか採用したことのなかったフォーメーションを使い、さらにはその要のポジションには誕生日だからといってリーガでボロボロだったラウールを置くという暴挙に出るような男だからねぇ。長い目でアラゴネス率いるスペン代表を観察することが必要。そしてそうしてスペイン代表を見てるとまだまだまだまだまだまだまだ安心出来ない。唯一その不安を吹き飛ばせそうな選手が一人代表にいるということだけが希望の光だ。

起これよ、奇跡

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                           あのゴラッソをもう一度





さてさて。


今週末はプレミアもリーガも無い。しかしフットボールのない週末は味気ない。仕方ないので代表でも見て楽しむか。ということで今回はユーロ予選について取り上げよう。


今回のこの計画にあたり思いもよらないところから援護射撃があった。これまでユーロ予選はスカパーしか放送してくれてなかった。でもスカパーはスカパーであんまりユーロ予選には重点を置かずほとんど試合を放送してくれないでやんの。唯一コンスタントに放送してくれるのはイングランド戦のみ。ただそれもベッカムを独占したかったフジテレビ739がそのときの名残としてズルズルと未だに放送してくれてるだけだってんだから情けない。


こんな状況じゃユーロ予選を楽しみたくても楽しめない。そこで立ち上がったのがなんとWOWOWだった。チェコ対ドイツ、イングランド対イスラエル、セルビア対ポルトガルしか放送しないスカパーに対し、WOWOWはスペイン対デンマーク、オランダ対ルーマニア、スペイン対アイスランド、イタリア対スコットランドの4試合を放送してくれるという太っ腹ぶり。WOWOWはリーガだけじゃありません!と最後のあがきに力を振り絞ってくれたのかどうかは分からないけど、まあとにかくありがたいことに変わりはない。欲言やナスリのフランスなんかも見たかかったなぁとは思うけれど、まあとにかくありがたいことに変わりはない。


自分が見たいと思うのはやっぱりイングランドとスペイン。当初はベッカム見たさに応援していただけなので、彼なき今もう縁は切れるだろうなというなんだか漠然とした気持ちを持っていたけれど、やっぱり心のどこかにスリーライオンズを想う欠片が残っているのが分かる。これは慣れか、はたまた本当のイングランドファンになっちゃったというか。キャリックという新しいお目当ても出来ちゃったことだしねぇ。まあ答えを急ぐ必要はない。追々分かっていくことだろう。


スペインはもうろく爺ちゃんのおかげで日に日にムカムカヤキモキが募っていくばかりだけれど、そこでプレーする選手たちには何の罪もない。イニエスタ、セスク、シルバ、今は怪我でいないけどルイス・ガルシアなどなどシンプルに自分が好きな選手が多いのが好んでいる理由だろう。でもただ彼らを好きっていうだけじゃない。スペイン積年の夢を託しうる選手だと確信しているからこそ彼らの未来が気になるのだ。特にイニエスタ。使いどころさえ間違えなければマラドーナ、ジダン、ジーニョと比肩する選手になり得るだろう。いちマンチェゴが世界を戴くというシンデレラ・ストーリー。なんとも夢にあふれているじゃあございませんか。ただ神様も随分と残酷なお方でイニエスタと並びうる才能を彼の時代にもう一人作ってくださった。しかもイニエスタと同じチームに作っちゃうんだからフットボールの神様はさぞかしイタズラ好きなんだろう。今から3年後のことを予想するのもなんですが、2010年大会の結晶はスペイン対アルゼンチンで間違いない。






ということで。まずは気になるイングランドとスペインの召集メンバーから。


イングランド

GK:ロビンソン、フォスター、カーソン
DF;リオ、キャラガー、弟さん、ウッドゲート、ミカ、ヤング、コール、テリー、バリー
MF:ハーブリーブス、キャリック、レノン、ダウニング、パーカー、ダイアー、ランパード、ジェラード
FW:ルーニー、デフォー、AJ、ニュージェント


スペイン

GK;カシージャス、レイナ
DF:アントニオ・ロペス、マルチェナ、ファニート、プジョル、カプテビジャ、ラモス、ハビ・ナバーロ、アンヘル
MF:セスク、イニエスタ、シャビ、アロンソ、アングロ、シルバ、アルベルダ
FW:ビジャ、トーレス、モリエンテス




まずはイングランド。前にも見たはずだけれどやっぱりリストの中にウッドゲートの名が入っていることに違和感というか驚きというか、また元のエリート路線に戻れて良かったねぇと母心のようなものを感じてしまう。別に好きな選手じゃないんだけれど。っていうかどっちかってぇと嫌いな部類に入る選手だけれども、なんていうかかの伏魔殿を抜け出して再び幸せをつかみ取れたそのことに同情を覚えてしまうのだろう。イングランドで一番気になるのが中盤の並び。7はキャリックとハーグリーブスどちらがつけるのか、また彼らのどちらがスタメンなのか(どうせ何にも出来ないくせにまたランパードはセンターに居座るんだろうから)。ジェラードはちゃんと右サイドにいってくれるのか(適正は全然ないと思うけどキャリックかハーグリーブスがセンターハーフに位置どるためにゃぶっちゃけジェラードは右で消えてくれたって構わない)。左はまあレノンか。フォワードも大事。ベストコンビはルーニー&AJと考える。ルーニーは鉄板として相棒にはデフォーよりもよりイングランドっぽいAJの方が輝けると思うわけだ。実際にデフォーよりもゴール決めちゃってくれてるし、狡い部分は確かにあるけれどスピードやガタイじゃなくて、ポジショニング等ストライカーとしての天性のものでトントンとゴールを奪う姿勢がシアラーに通じるものを感じるからだ。


自分としての見所はルーニー、キャリック、そして個人的に好きなレノンこの3人。将来ユナイテッドがお世話するだろうハーグリーブスも気になる存在だけれども、ランパードが分不相応に居座ってる代表じゃキャリックとのコンビは望めないから、どっちかっていうとやっぱりキャリックが見たい。というかキャリック最高。ルーニーとのユナイテッドラインで目にもの見せちゃってちょうだい。対戦相手はイスラエルとアンドラ。イスラエル戦は厳しい戦いにだろう、との見方が強いみたいだけどイスラエルなんぞに苦戦してて何がイングランドか。もし苦戦するようならそれだけでマクラーレン更迭しちゃえ。それよりもやっぱり彼らの安全が一番心配だわ。




スペインは案の定特に特筆する必要がないぐらい目新しさのない布陣。一体なにに触れりゃあいいのよ。噂されてたグイサやアレクシス等も完全無視。もうホントに出来ることといえば変なことをしないこと、バレンシアびいきをしないこと、ただそれだけを祈るしかないってのがもどかしい。間違ってもイニエスタよりアングロなんか使うなよ。アルベルダは使ってもいいけどその相方はセスクだぞ。間違ってもアロンソなんか使っちゃくれるな。そんなアラゴネスにはモリエンテスが違和感を覚えるっていうバチが当たったそう。これでビジャとモリエンテスのまんまバレンシアコンビFWを流用するなんて手は使えなくなった。代わりはトーレスだろう。そのトーレスは未完の大器だと感じている。まだまだ糊代がある。きっかけ次第ではスペインを背負うに足る選手に変身し、エル・ニーニョの名を捨てることが出来るだろう。ただそのきっかけがアトレティコに居たままで得られるかどうかは微妙だけれども、まあこればっかりはもっと成長してくれることを祈るばかりだ。


対戦相手はデンマークとアイスランド。デンマークは今のスペインには荷が勝ちすぎる相手に思うなぁ。アイスランドにさえ普通に前回の対決では逆転負けしてるし。しかもデンマーク戦では累積警告でプジョルとあと誰かひとり欠いたはず。マジで満身創痍だ。






のんきに書いてはきましたが、良く考えれば両チームともこの2戦で一度でも負けるようなことがあればそれはもう99%予選敗退を意味する。ユーロでもルーニー、キャリック、レノン、イニエスタ、セスク、ルイス・ガルシアがハツラツとプレーする姿を見たい。マジで見たい。っていうか見れないと思ってない。でもその可能性は確実に目の前に存在してる。ったくだからアラゴネスはワールドカップで負けたとき早めに辞めさせときゃよかったのに。もうこうなりゃルーニー&イニエスタの持つ特別な力に期待するほかない。

パッとしない王決定

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                            もうコメントすることもなし    





結局なんだかんだ言ってイングランド対スペインを見ることに。ただ案の定内容はやっぱりつまらなかったのだけれど、期待はせずにマクラーレンとアラゴネスが一体どういうヘタレッぷりを見せるかという斜め目線で見ればまあそれなりに楽しめる試合だったと言える。


マクラーレンは相も変わらずランパードびいき。さらには一度機能しないと結論付けたはずのランパードとジェラードのセンターハーフ併用策を用いてきた。が、やっぱりイマイチパッとしない。そりゃそうだ。もう何度も何度もこの並びが失敗しているところを目にしてるのになぜそうと分かって同じ過ちを繰り返すのだろう。いい加減ランパードを見限る勇気を身につけろ。解説の清水さんが言っていたがフットボールとはハーモニー。クソ吉の作り出すどす汚いチーム作りにはランパードはフィットするかもしれないが、イングランドには決定的に馴染めない。その姿はもうイヤというほど見てきたというのに。右サイドにライト・フィリップスを置いたのもよく分からない。なんでスパーズで爆発中のレノンを起用せずにクソ吉の下で冷遇されているSWPを使ったのか。案の定右サイドでよくフリーでボールをもらうもののそこからこれといったアクションを起こせない。SWPに割り当てられていた役割はクラウチにクロスを供給することだ。クラウチの1トップにボールを当ててこぼれ球をランパードやジェラード等で活かすのがマクラーレンの描いた作戦だった。でもその鍵となるクロスがどうやったって右から入ってこない。次第に内容はグダグダと。前半の不調をSWPに押し付けることも可能だが、コンディションが良くないだろうと易々と予測できたSWPを右サイドに置いたのはマクラーレン自身だ。


アラゴネスは今はもうハッちゃけている。幾許の恥じらいもなくバレンシアのフォーメーションをそのままパクってみせる。もしビセンテが怪我をしていなければ中盤から前は全員バレンシアの選手になっていただろう。バレンシアと違うところといえば申し訳程度にシャビをボランチに入れているだけだ。クラブで絶好調のイニエスタもセスクもアラゴネスにとっては何の意味も持たない。バレンシアで絶好調のメンツと違う選手を入れてもしコケてしまったらどうしよう、アラゴネスの頭にはこんな考え方しかないのだ。イニエスタをメディアプンタに、などという淡い幻想をアラゴネスに抱いたこと自体が間違いだった。まあ間違いだろうな、ということは重々承知していたがなぜか今もアラゴネスが代表監督の座に居続ける以上期待をかけるべきところはそこにしかないんだもん。内容はというともちろん今好調のバレンシアのスタイルをパクっているのでそれなりには上手くいく。モリエンテスが奪うべきゴールを奪っていればもっと楽に試合を運べてはいただろう。


だがそういう監督の体たらくを抜きにしてみれば見るべきところもあることはあった。やはりスペイン代表で違いを見せたのはイニエスタだった。リオがクリアミスしたボールをトラップし浮いたボールを直接叩いてここしかないというコースへ見事蹴りこみ先制点。おいおいおい、上手く行きすぎてなんか怖いな。でも自分はスペイン代表の次世代エル・サルバドールはイニエスタだと本気で確信している。そしてその期待通り結果を残してくれるイニエスタ。ただでさえ田舎くさいラ・マンチャのそのまた田舎のアルバセテ出身の色白坊やがスペインに念願のW杯をもたらしてくれるのも夢ではない。ただその使い方さえ間違えなければ。恐らくアラゴネスの中ではイニエスタのイメージはまだはるか昔のスーパーサブ時代のものだろう。頭が固いからこびりついたイメージが変わるのもまた時間がかかるのだ。ということは結局ダメだということ。あぁ、憂鬱だ。


イングランドではユナイテッド期待の星ベン・フォスターが代表でいち早くオールド・トラッフォードデビュー。ハイライトでしかそのプレーを見たことはないのだけれど本当にフォスターのポテンシャルは高いと感じている。今ユナイテッドとは対照的に最下位を独走しているワトフォードのキーパーということで甘く見がちだが、実はワトフォードは失点数は下から5番目と最下位のチームにしてはなかなかの成績を残している。しかも諸事情で出られなかったユナイテッドで代役のキーパーが4失点もしているんだから同情の余地もある。なんかこうそわそわしているカンジが抜けないクシュチャクよりは物になるだろう。兄ちゃんの代役として入ったミカ・リチャーズはなるほどチェルスキーが欲しがるのも無理はないと思わせるプレーをしていた。守備力はあまりチェックできなかったがボールを持って堂々と上がっていくあの度胸は個人的に好きなものがある。






などなど。まあでもホント予想通り監督同士の闘いはまさにパッとしない王決定戦の名にふさわしいものとなった。そしてその決定戦に勝利したマクラーレンの試合後のコメントが激戦に花を添える。「ハーブリーブス、ルーニー、テリーがいないんなら負けたって仕方ない」。そんな苦境をどう乗り越えるかが監督の腕の見せ所、監督としての真の価値が問われるのだということを全くもって理解できずに、ここぞとばかりに言い訳に利用するマクラーレン。まさにパッとしない王にふさわしいコメントでした。

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