FCB Match Review

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]

レコンキスタ開始

さてさて。


チャンピオンズの予選リーグ第2戦。相手は昨シーズンドイツ王者シュトゥットガルト。えぇえぇ、バルサはどうせリーガ2位でしたよ。今シーズンは調子が悪いとのことだが、それでも王者、なめてはならんと気合を入れて臨んだこの試合。さすがは王者、バルサは久々の苦戦を強いられるが、それでもアウェーで2−0で競り勝ち勝負アリ。
いや、ホント今のバルサは強いんじゃないだろうか。あのアウェーでとことん弱いバルサがレバンテはともかくドイツ王者相手にキッチリ勝った。少なくとも昨シーズンとは変わってきているとみていいだろう。いいなぁ、いいなぁ。
貴重な貴重な勝ち点3。早めに決T突破を決めれればそれだけ選手も休めれるし、若手選手も起用できる。


この試合はなんといってもジーニョの復帰。レコンキスタに向けてやる気あふれるプレーを見せるか、またやる気のないプレーでファンをガッカリさせるのか。割合的には4:6!と思っていたのだが、良い方に期待を裏切ってくれた。全盛期には程遠いが、なんとかして現状を打開したい!バルサのために何かをしたい!という気持ちは感じられた。ジーニョお得意のオシャレなプレーも忘れない。開始としては「まずまず」の結果を残したジーニョ。
懸念されたアンリとのコンビネーションはお互いがうまい具合に左サイドを譲り合うことでなんとか解決。調子の悪い時のジーニョは左サイドに居座り、そこでボールを保持し何かしようとして失敗するか、バックパスするか、二つに一つだが、アンリと柔軟にポジションチェンジしてたことからもそこそこジーニョの調子がいいことが分かる。中央にポジショニングした時も質の良いプレーを見せていた。メッシーとアンリに通した2本のキラーパスは絶品。
自分はアンリとの兼ね合いからすればジーニョは中央の方が適していると考える。縦のスペースがないと基本何も出来ないアンリに対し、ジーニョにはスペースが無くても「何か」を出来るテクニックとアイデア、判断力がある。左サイドよりゴールにも近いからファンタジーを見せたプレーがゴールに繋がりやすい利点もある。それにジーニョを左サイドにおいた場合は変にスペースがあるせいで色々と考えてしまい、結果流れが止まり選択肢も狭まれてしまう傾向にあったが、プレッシャーの厳しい中央にジーニョを置けば、短い時間で判断せねばならなくなり、結果ジーニョも鋭くなるとみる。もともとジーニョにはそれを出来る力があるんだから。
そういった細々したところを今後ピッチの上で徐々に調整していけばよろし。


もひとつ注目すべき点は中盤の並び。あまり良い思い出がないちびっこ3人組の中盤だ。ジャジャが怪我をしてしまい、念のためプジョルを休ませたのでマルケスをセンターバックに起用しなければならなかった末の措置だが。むむむむむ。ライカールトには声を大にして言いたい。このちびっこ3人組を使う際は「シャビを4番に縛る覚悟を持て」。
今回もこれまでどおり3人がバランスとりながら攻撃と守備を担当していたが、昨季も言ったけどイニエスタに守備をあまりさせてやるな。それじゃイニエスタが活かせない。イニエスタは上手い。すんごく上手い。だから4番に据えても難なくこなせてしまうが、しかしイニエスタはペップじゃない。どちらかといえばラウドルップに近い存在だ。それを底の方にポジショニングさせてしまうのは宝の持ち腐れ。
器用なのも一長一短。器用貧乏という言葉を考えた人は天才。今のイニエスタの状況を表すのにこれ以上ピッタシの表現もあるまいて。ラウールもそうだった。シュスターはラウールの真の価値を知っている人みたいだけど。ライカールトもイニエスタをちゃんと理解してやれよ。


だがそのイニエスタの不遇もあと1ヶ月は続くことになるだろう。マルケス、1ヶ月の離脱。イタタタタ。イタタタタ。なぜこうも守備的ボランチの選手がことごとく怪我をする。エジミウソン、ジャジャ、マルケス。もうこれでガチの守備的ボランチがいなくなってしまった。ちびっこ3人組を使うしか道がない。なんならミリートのポジションを上げてみたら。最近のついてない状況下ならこんな采配してもライカールトに同情しよう。
マルケスが怪我をし、プジョルが投入されるも、そのプジョルも足を痛め(軽症らしいので安心)、入ってきたのはシウビーニョ。オレゲールセンターバックでシウビーニョかアビダルがセンターバックかと思いきや、アビダルセンターバック。そういやアビダルセンターバックできたっけ。エブラみたいなタイプだと勝手に思ってたよ。実際プレーぶりに不安なところはなかった。こんなときにユーティリティのありがたさが身に染みる。




ザンブ、ジャジャ、マルケスが3試合連続でみな1ヶ月の離脱という不運。しかもプジョル、ミリートも調子は万全ではない。ここ2年は攻撃陣の怪我に悩まされたが(これから今季も悩まされない保証はないけれど)、今年は守備陣の怪我。地味だが痛い。じわじわ来るからなぁ。まあでもやるっきゃない。幸いみな1ヶ月の離脱。代表ウィークも挟まれる。アトレティコ、ビジャレアル戦さえ切り抜けれれば、下位チームが続き、アンリがいるので難なく乗り切れるだろう。バモス、バルサ。

開く トラックバック(27)

アンリのやり方

さてさて。


まずは先週末のレバンテ戦。この試合の目玉といえばなんといってもアンリのハットトリック。自分もこのハットトリックには舌を巻いた。さすがはアンリ。弱い相手はとことんとっちめる。


正直な話レバンテはひどかった。プレーもそうだし、ピッチもそうだったし、スタジアムがチームを支えようという気概がなければ、チームにも試合見にきた観客を楽しませようという気合が見られない。ひどい。これはひどい。
このひどさに真っ先に目をつけたのはアンリだったろう。「来たぞ、俺のカモだ」といち早く察したに違いない。勢いが違った。最初っから飛ばして左に流れたがる。序盤はツキがなくゴールを逃し続けたが、メッシーのシュートのこぼれ球が運良くアンリの前に来てまず1点目。その後もメッシーのロングスルーに抜け出し軽く2点目を奪えば、後半立ち上がりペースが遅い相手のスキをつき、ポンポンポンとハットトリック。
でも自分が一番驚いたのが試合後のメディアの盛り上がり方。メディアは溜まってたものが爆発するかのようなアンリ賛美。アンリ覚醒!アンリ爆発!アンリ復活!アンリの本領発揮!などなど、スーパースターが光臨したかのような盛り上がりっぷり。
しかし冷静にアンリのしたことを振り返れば上にも書いたように稀に見るほど隙だらけの相手から3点を奪っただけ。ガッチガチに引いてきた守備の厚いチームからスーパーテクニックで3ゴールを奪ったわけではない。あのレバンテ相手で、しかもチームメイトにメッシー、イニエスタ、デコ、シャビといったスーパーパサーが揃っていりゃ、んなもんリーガでフォワードやってるうち半分ぐらいはハットトリックぐらいやってのけたろう。
そういう些細なことをまるで自分にしか出来ないような難題を成し遂げたかのように見せかけ、みるみるうちに評価を取り戻したアンリ。これぞアンリマジック。


だが実際メディアの言うようにアンリは復活したのだろう。といってもメディアが想像するようなグレート・アンリではなく、相手を自分より格下だと見極めたなら、牙をキッとむき出しにして容赦なく襲い掛かるアンリが。
実際この能力は重要。トーナメントを優勝するとは並々ならぬ敵をバッサバッサと倒していくことだが、リーグを優勝するとは弱者の息の根を確実に止めていくことだ。どれだけ弱者相手に勝ち点を失わずに済むか。その上でアンリの弱いものいじめの能力は非常に役に立つ。これからもこの調子で、下位チームにはガンガンゴールを奪っていってほしい。上位チーム相手の時はメッシー、エトー、イニエスタ等がゴールを奪うから。


他は特にポジティブな要素はなかった。なにせレバンテが弱かったので良いプレーをしてもなんだか当然のことのような気がしてしまう。
ネガティブな面の筆頭はジャジャの怪我だろう。1ヶ月の離脱となってしまった。エジミウソンも長期離脱をしてるので守備的ピボーテはマルケスしかいなくなってしまった。
あとはジョバニのやる気のなさ。あのレバンテ相手。ジョバニが早い段階で投入されたあたりでジョバニリーガ初ゴールを確信したのだけれど。正直覇気が感じられない。アイデアも足りないし。手抜いてる場合じゃないんだけどなぁ。ジョバニの気持ちは分からなくもない。もっと切迫した状況でプレーしたいんだとは思う。ジョバニ、ボージャンはこれまで勝ちがほぼ確定した状況じゃないと投入されてない。そこに不満も感じているだろう。でもそんな甘えたこと言ってる場合じゃない、実際。勝ちが確定した状況で追加点を奪えないようでは監督も安心して起用できるわけはない。来月にはエトーも帰ってくる。そうなるとジョバニ、ボージャンを使うチャンスも減る。今は絶好のチャンスなのだ。




というわけで。レバンテ相手になんとなしに5連勝を決めたバルサ。正直面白くなかった。ジャジャも怪我しちゃったし。レバンテ嫌い。まあでも勝ってんだから深いことは考えずに喜んでおこうかな。次はアトレティコ。バルサの天敵。昨シーズンは嫌なジンクスを振りきったが。今季もコテンパンに叩きのめし、嫌なイメージを完全に払拭してしまおう。アトレティコは現在5位。強敵と見なしてよかろう。ということは期待すべきはアンリではなくメッシー&イニエスタ。

ありがとう、メッシー

さてさて


まずはカンプノウ3連戦の最終戦、対サラゴサ。さんざバルサは変わった、もう大丈夫と大々的に宣伝を打って迎えたリーガの開幕3試合を1勝2分けの体たらくで終え、内容にも改善が見られず。「このままじゃ首も危ないかもよ」とラポルタからも焼きを入れられ、成績次第では首の挿げ替えもありえた3連戦。蓋を開けてみりゃなんてことない3連勝。特に今回のサラゴサ戦では全盛期のバルサを髣髴とさせる見事なフットボール。中心人物になってくれたのはエトーでもジーニョでもアンリでもなく、メッシー。
マジメッシーいなかったらやばかった。メッシーいてホントに良かった。ありがとうメッシー。本当にありがとう。
ただこのメッセージを心の底からメッシーに伝えたいのは自分ではなくライカールトだろう。


サラゴサ戦はひいき目なしにバルサは凄かった。こんなにバルサらしさ、バルサの力強さを感じたのは久しぶり。こんなフットボールを何試合も続けれるとバルサ完全復活の看板を掲げても誰も文句を言わないだろう。キーマンとなったのはメッシーと他にもう一人、ジーニョの代わりに左ウイングに入ったイニエスタ。右ウイングにメッシー、左ウイングにイニエスタを据えた今回の布陣。もしかしたらこれこそがバルサの現時点での最強の布陣なのかもしれない。
クライフはかつて「ウイングは最もフットボールが上手い選手が務めるべきだ」といった。だからそれまでウイングをしたことなかったリネカーやストイチコフ、ラウドルップらもためらいなくウイングに配置した。そのクライフの言葉に従えば。テクニックが一番上手いとかではなく。最も「フットボール」が上手い選手という言葉に従えば。今バルサで最もウイングを務めるべきはアンリでもジーニョでもなく、メッシー&イニエスタ。
スピードや1対1で抜く技術だけではない。それだけじゃ今のバルサではやってけない。チーム全体のバランスを考え無茶すべきとこは無茶し、引くべきところは引く頭の良さや、前線からの献身的な守備も必要。特に後者の点でメッシーとイニエスタは群を抜く。
サラゴサ戦では全盛期のような「攻撃的な守備」が帰ってきた。前線からキッチキチにプレスをかける。だから高い位置でボールが取れる。ゴールにつながりやすい。敵も全然攻められない。キタ。マジでキタ。これでもしもエトーが帰ってきたのなら。


もちろんイニエスタとメッシーが前線からプレスをかけただけでこれほどまでにチームが劇的に変わるわけではない。中盤のお3人方がしっかり仕事をしてくれたおかげでもある。特にデコがホントにキラキラしてる。不遜や不安がなくなるとこんなに変わるものか、選手って。


ただこんなに良いバルサの中でも唯一批判の対象に挙げられるのはアンリなのだろう。面白いぐらいにシュートを外してた。ただ裏を返せばそれほどシュートを撃てるようになったということ。だから自分は全然心配してない。アンリは順調にバルサにフィットしてる。ポジショニングが柔軟になってきた。これまではなぜか頑なに中央に固執していたけれど、ここ最近はメッシーやイニエスタとの連携が良くなってきて右にも左にも顔を出すようになった。特に左。やっぱり左サイドでボールを持つとアンリは怖い。
ただこの流れをライカールトは良く思ってないだろうけど。やっぱりライカールトはアンリに中央でプレーして欲しいはず。左にはジーニョがいるから。でも中央に縛ればアンリはただの凡選手。うーむ、歯がゆい。
話を元に戻して。この試合ではガンガンシュート外してたけど、んなもんある拍子をきっかけにすぐに改善するもんだ。そしてアンリのシュートがゴールに入るようになったなら。中小クラブ限定ではあるが、アンリお得意の固め打ちを拝めるようになるだろう。そう予感させる試合だった。


歯がゆかったのがライカールトの采配。ただでさえミッドウィーク。その上で前半だけで3点リードしたなら何人か選手休ませてあげようよ。特にジョバニ、ボージャン使う良いチャンスだったじゃないか。それを後半25分過ぎてからようやく選手を変えたライカールト。ここ最近のバルサのフットボールで見直しかけてたのにこういう小さいところで点数下げっちゃもったいない。




ということで。開幕時はどうなるかと思われたが。ワウワウがバルサの放送開始してからはいいバルサを拝ませてもらっている。こうなると痛いバルサを見ずに済んだということで放映権でもめてたスペインのテレビ会社に感謝しなくちゃいけないのかも。ザンブは残念。1ヶ月の離脱だとか。痛いけどここはオレゲールの奮起に期待しようか、それとも久々のラテラル・プジョル復活か。それはつまりスーペル・プジョルの復活か。





少し話は逸れてジーニョのお話。ジーニョに関しては環境は徐々に改善されてるようで。ここ最近のチェルスキー移籍だとかなんだとかのジーニョ騒動。原因はラポルタだろう。ジーニョはラポルタにとってそんなに大切な存在ではない。ジーニョはラポルタの仇のロセイの手垢がついた選手。ホントなら出ていってもらいたい。でも出さないのはジーニョの存在があまりにも大きすぎるから。スポーツ面でもビジネス面でも。だからジーニョがバルサに貢献してくれる間はラポルタはジーニョの面倒も見よう。しかし懸命に囲っておくほどの存在ではなくなったと判断すれば急に態度を翻し、ジーニョ追放に動くのでは、と考えられてきた。そして態度を翻したきっかけがリヨン戦での交代とセビージャ戦前日の怪我。開幕戦のバルサの調子が悪かったことも重なり、ラポルタがここぞとばかりにジーニョのネガティブ・キャンペーンに打って出た。これが一時期のチェルスキー騒動の真相だと自分は考えてる。
でもそれは時期尚早だった。確かにバルセロニスタの中にはジーニョに反対的な考えを持っている人は少なくないだろう。ブーイングがそれを証明している。しかしそれが全てではなかった。ラポルタの予想以上にまだジーニョに期待してるバルセロニスタ、ジーニョを信頼してるバルセロニスタが多かった。
ラポルタは頭がいい。ここでネガティブ・キャンペーンを強硬に推し進めるより、ジーニョ早く戻ってきてキャンペーンをした方がメリットが大きいと即座に判断した。その後は新聞に「誰もジーニョに出ていって欲しいとは思ってない」とか「ライカールトはジーニョを放出しようとは微塵も思ってない」などの見出しの記事が躍りはじめ、そしてこのサラゴサ戦ではカンプ・ノウがロナウジーニョの大合唱。晴れてロナウジーニョ危機は去った。今バルセロニスタは手を広げてロナウジーニョを迎えようとしている。
あとはジーニョがその胸に飛び込んでいくだけ。とびっきりのスペクタクルを引っさげて。色々と不安もあるんだけれど。イニエスタがあまりにも上手くいきすぎてるから。ジーニョが戻った途端また悪かったバルサに戻るってのが普通にありそうだから怖い。





またまた話は逸れて。この試合を観戦する際もひとつ期待してたのがハーフタイムの前節のリーガゴールハイライト。ロッシが後半出場ながら2ゴールを決めたというのでどんなのか期待してたのだ。感想は「速い」。ロッシってこんなに速かったっけってぐらい速かった。ってロッシのプレーじっくり見たのなんて数えるほどしかないけれど。ただもっと凄いのはそんなトップスピードでもボールをコントロールできるテク。うんうん、いいよいいよ。ただ一つ残念なのは今のユナイテッドにはそんな選手が少なくとも2人いるということ。ルーニーとテベス。ルーニーは別格としてテベスは最低でも超えなくちゃいけないだろうなぁ。
フォルランの場合はむざむざ手放してしまったけれど、当時の教訓を活かし今回はロッシに首輪をつけるのに成功した御大。ただ今回は引き戻そうとする際に大きな壁がにょっきり生えてきた。ただそんな壁ぐらい越えてもらわないとユナイテッドのレギュラーでは使えないということ。気張れロッシ。

さてさて。


リヨン戦失意の交代から2日、ジーニョのリアクションを楽しみにしたセビージャ戦だったが、ジーニョの出した答えはとっても淡白。ふくらはぎ痛による欠場。素直に怪我だと受け取るか、それとも踏み込んで邪推するのかは各々の自由だが、しかし事実は単純。ジーニョはいない。それでもバルサは回る。バルサが変化している証拠だ。
正直がっかりだ。期待していたから。ジーニョが戦ってくれることを。ジーニョが戦ってくれるなら、全力で応援しようと思っていたから。でも戦えない男をどう応援しろというのか。
時間のかかる問題でもあるのだろう。こればかりはジーニョが決意する以外ない。ファンはジーニョが立ち上がるのを待つしか出来ない。ただあまり心配する必要もないのかもしれない。ジーニョにとってフットボールがいかなる存在が、誰以上にジーニョが理解しているだろうから。


リヨン戦、セビージャ戦ともに驚かされたのがデコの気合だ。リヨン戦のパフォーマンスは気まぐれではなかったよう。広い視野でピッチを見渡し、時には遊び心のあるスルーパスで魅せたかと思えば、守備でもピンチの際にはきっちりファールで攻撃の芽を潰す。圧巻はポールセンを後ろから押しときながら知らん顔。相手は怒ってイエローカード。んなもんチンピラ以外の何モンでもない。しかしそれでこそデコ。美しくいやらしいデコが帰ってきた。明らかに昨季とは気合が違う。夏に生まれた4人目の子供がいい刺激となっているのか。変化が激しいバルサだが、ここだけ何か懐かしいにおいがしている。


アンリに関しては敵が強豪のセビージャなのであまり期待はしていなかったし、実際ほとんど何も出来なかったが、ジョバニが投入されてからは徐々にらしさが出始める。ジョバニを左サイドに固定させず柔軟にプレーさせたライカールトに天晴れ。これを機にアンリが変身した。
やはりアンリはセンターフォワードという柄じゃない。中央でボール待ってるだけじゃ良さは出ない。アンリは“左ウイングとセンターフォワードの中間ぐらい”という固有のポジションでしかその力を存分に発揮できない。だから代表でもイマイチなのだろう。ジョバニがあやふやなポジションを任されたおかげで、アンリのポジションもあやふやになり、結果アンリの望むポジションでプレーできるようになった。ライカーが今回のことでそれを学んでくれていれば良いのだけれど。なんなら今晩ベンゲルにでも電話してアンリの使い方を教えてもらおう。セスクにフランをタダ同然でやってんだから、それぐらいのことしてもらって当然だ。
アンリはどんな環境にもフレキシブルに対応して活躍するタイプの選手じゃない。数多くの条件が揃ってはじめて力が爆発するタイプの選手。今はその条件を手探りで探し、整えている段階。今季中に揃えれるといいんだけれど。


メッシーは当然のごとく活躍し、当然のごとくゴールを決めて、当然のごとくバルサを勝利に導く。まだ20歳。マラドーナもこんなだったんだろうか。だとしたら宇宙人と評された理由がよく分かる。
メッシーは今季リーガ初ゴールをジーニョに捧げた。ジーニョにはこの想いを素直に受け取る余裕があるか。


ジョバニは順調に成長を続けている。試合を決めることになったPKもジョバニが獲得したもの。ずるがしこさはさすがラティーノ。若々しくも懸命に立ち向かう姿はやっぱり見てて気持ちの良いもんだ。
ジュリーには悪いがジュリーの放出は確実にバルサにプラスになった。もしジュリーがいればあの状況では間違いなくジュリーが投入されていただろう。その分ジョバニの成長は遅れる。ファンタスティック4がダメなら後ろにはジョバニしかいない。この状況がジョバニを成長させている。
ボージャンも同じ。ボージャンの場合はグディもいるんだけど、グディはいずこへ?もう忘れられてしまったか。ジョバニよりは必然的にプレー時間は少なくなるけれど、チャンスがあることに変わりない。残り3分のところで出場するが、一つのチャンスを求め走りまくった。ジョバニのクロスに飛び込んだ気合をファンはちゃんと見ている。それにしてもこのコンビが数ヶ月前までは実質3部リーグにいたことを思うと感慨深い。


イニエスタのユーティリティには感謝しっぱなし。時には司令塔。時にはドリブラー。イニエスタは何にでもなれる。ジーニョの不在もイニエスタがいたからこそ難なく埋めることが出来た。
シャビは今回はポジショニングが悪かった。もっとメッシーに近い位置の方が活きるだろうに。シャビもメッシーも。
ジャジャはドンドン良くなっていっている。周りも徐々にジャジャを理解し始めている。特にロングシュートの威力を。あとはロッチェンバックのようにならぬことを祈るばかりだ。話は逸れるけどワウワウはジャジャのことをトゥーレ・ヤヤとジャジャの望む呼び方で呼んでいる。その姿勢に少し感心した。







リヨンとセビージャ、明らかな強豪相手に2連勝し、調子を上げつつあるのは間違いない。しかしどの勝利も後半に入ってから奪ったゴールでの勝利。客観的に見れば危なっかしい勝利と判断せざるを得ない。メッシーがいたから勝てた。メッシーがいなければ勝てなかった。まあ現にメッシーはいるわけで、それはそれでいいんだけれど、いつもいつもメッシーがいるとは限らないので、やはりこの状況は改善しなくちゃいけない。
でも見た感じバルサはいい調子。デコも復活し、シャビもイニエスタも好調。調子がおかしな歯車はやはりアンリ、というかセンターフォワード。ゴールを奪うための歯車がガッチリはまってないので効率が悪い。やっぱりエトーの離脱はメチャクチャ痛かった。上にも書いたとおりアンリはセンターフォワードという柄じゃない。左ウイングに置いたほうが輝きやすいだろう。でもじゃあ真ん中には誰を置けばいいのか・・・。だからこそこの問題は根が深い。アンリが見た目はセンターフォワードでありつつも上手い具合に左にポジショニング調整してくれればいいんだけれど。


ということで。色々と問題を抱えるバルサだが、容赦なくハードスケジュールが襲ってくる。しかしバルサの抱える問題を改善する術はピッチ上にしかないからこれは好都合。ジーニョは立ち上がるのか。アンリはどうチームにフィットしていくのか。ジョバニ、ボージャンの可能性。ジャジャの成長などなど、今季は色々と変化があったので、見所も多い。サラゴサ、レバンテ、シュツットガルト、アトレティコといい具合の中堅相手に徐々に調整していくべし。

レコンキスタ

バルサ対リヨン。色々あって今季バルサ初鑑賞。昨シーズンと全然変わってないと批判されてるが、見れないんじゃどうしようもなかったけれど。このリヨン戦では良い面を見せてくれたようで。今のベクトルで進んでいけばまた強いバルサを見ることが出来るとは思う。修正点ももちろんあるが。


今のバルサはさながらメッシー政権。バルサ王国の国民であるサポーターが満場一致で承認しているから間違いない。昨季までは連立政権の一角だったメッシーが今季は第一党となりバルサを率いている。要因はメッシーの台頭もそうだが、ジーニョの凋落が一番大きい。就任当初はその高いカリスマでバルサを名実共に牽引したジーニョが、今では当時の輝きなぞ見る影もなく、凡々の一閣僚に落ちている。象徴的だったのは交代を告げられたときの国民の拍手。健闘を称えのではない。堕ちたジーニョの背中に同情して拍手したのだ。ジーニョも理解できているのだろう。退場する際の顔がそれを物語っていた。だがあの顔の奥には諦めではなく、決意があったと信じたい。メッシーに奪われた権力を取り戻す決意が。


ジーニョの今シーズンはレコンキスタ(国土回復運動)のシーズンだ。2シーズン前までは確かにバルサにはジーニョの領地がたっぷりあったのに。今ではメッシーに大半を奪われ、今季は他所の国からアンリもやって来た。さらにはジョバニ、ボージャンといった若い王子も成長して勢力を伸ばそうとしている。これら強力な敵から領地を取り戻す戦いだ。
キーポイントはエトー。今は怪我で戦線から離脱しているエトーだが、ジーニョを勝手知ったるエトーが復帰すれば、ジーニョもよりプレーしやすくなる。その意味ではジーニョも不運だった。でも今さらそんなこといっても仕方ない。アンリとの仲を深めるのも手ではあるが、何より今の孤立した状況を改善するのがレコンキスタの鍵となる。
この戦いが成功に終われば今後もバルサ王国で大手を振って生活出来るようになる。しかしもし失敗すれば国から追い出されることになるだろう。国のために戦わない大臣を看過するほど国民の懐も大きくない。全盛期のジーニョの功績を称え後に語り継ぎこそすれ、役に立たないと分かったら容赦なくポイする。しかしそれが勝負の世界というものだ。
だが国を去るのも一つの手なのだろう。バルサを率い勝利を手に入れた頃の評判は今も失われていない。他国からの誘いは引く手数多だ。特にイタリアから強烈なお誘いがあるそうで。「こんな国にもう用はない!」とジーニョが進んで国を去るようなことがありそうだからなおさらだ。ジーニョは典型的なブラジル人なのだし。
だが国民は輝きに輝きまくっていた頃のジーニョを知っている。だからこそ願う。ジーニョがレコンキスタに乗り出してくれることを。戦え。戦ってくれ、ジーニョ。デコは戦っている。


そう。デコが戦っている。これが何より嬉しかった。正直デコはもう立ち上がってくれないだろうな、と思っていた。2年前は戦ってくれていたのに。スペインだけではなくヨーロッパの頂点に立ったおかげでデコは座ってしまった。目指すべきものがなくなってしまったかのように戦う意志を失った。二冠に貢献した自分の地位は不動のものだと勘違いしてしまった。勘違いしたツケが昨季の結果。信頼を失ってしまっただけでなく、イニエスタの台頭で地位も失った。でもそれが良かった。椅子から蹴っ飛ばされたせいでまた戦わなければならなくなった。バルサのでの地位に興味を失われるのが心配だったが、それも杞憂。リヨン戦でデコは再び立派に戦ってくれていた。こんなに心強いことはない。


新大臣のアンリはまだ国に馴染めていないようで。前半はよく孤立していた。まだ周りがアンリが何をどうしたいのかが理解できておらず、またアンリ自身も周りが自分に何をどうして欲しいと思っているか理解できておらず、文字通り前線に陸の孤島が一つポツンと。しかし試合に慣れてきた後半はシャビ、デコらがアンリを理解し始める。常に孤立気味だったジーニョが去り、八方美人で各人とのコミュニケーションをとるのが上手いイニエスタが入ってからはさらに状況は改善された。もともと一人の力でどうにかできるタイプの選手ではアンリはない。まずはみんなに自分を理解してもらうこと。リヨン戦は重要なステップとなった。初ゴールも決めたし。この調子だと思う。おめでとう。


シャビもかなり調子はいいようで。メッシーを支える名参謀。
ジャジャはそこそこ。ユナイテッドの新戦力ハーグリーブスと比べてしまうのか、イマイチ迫力がなく感じるけど。ブラック・アフリカンの血を思う存分活かさねば。突っ込んで突っ込んで突っ込んで、そして突っ込め。
ジョバニはアンリがゴールを決めたシーン、思いっきり手を上げてボールを欲しがるアンリを無視して無理から自分でシュートに持っていった姿勢が好感触。そうだそうだ。下克上を狙う身。他人に手柄を分けてやる必要なぞない。






前半のバルサは昨季の悪いバルサそのままだったが、後半はジーニョが去りみながアンリを理解し始めバルサらしいフットボールが出来たところを見ると、不調の原因はやっぱりジーニョ。でももちろん諸所の事情でジーニョをベンチに置いておくことも出来ない。今回交代させたところ見るとアンタッチャブルでなくなってるのは確かなようだが、それでもやっぱりジーニョは今季ずっとバルサでプレーし続ける。戦わなくちゃいけない。戦わなくちゃいけない。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]


.
beckhamaster
beckhamaster
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

過去の記事一覧

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事