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アディオス

セビージャのプエルタが8月28日亡くなったらしい。詳しいことが知りたかったので、以下エル・パイスの記事訳。


セビージャのアントニオ・プエルタ選手が22歳の若さで亡くなりました。開幕戦のヘタフェ戦でサンチェス・ピスファンスタジアムで倒れ、その後セビージャ市のビルヘン・デ・ロシオ病院の集中治療室で治療を続けていましたが、所属クラブのセビージャはプエルタ選手が死亡したと8月28日16:30分に発表しました。


先週の土曜日開幕戦で前半30分頃プエルタ選手は倒れました。セルビア人のドラグティノビッチ選手が最初に異変に気づきましたが、この時はプエルタ選手はすぐに意識を取り戻し自分の脚でピッチから出ました。数分後ロッカールームで心臓が停止しましたが、除細動器を使った医師の懸命な努力で命を取り留め、前述の病院へ運ばれましたが、心臓停止状態は続き、病状は悪化していきました。昨日(8月27日)医師が発表したプエルタ選手の病状は「危機的なもので、脳に損傷をきたす恐れがある」という芳しくないものでした。今日の正午の医師の発表ではプエルタ選手の病状は「脳に酸素が行き渡らない状態が続き、依然心臓停止状態で多機能不全も起こっており非常に危険な状態である」というものでした。その数分後プエルタ選手の死去が発表されました。


数ヵ月後に父親になるはずだったプエルタ選手は、以前にも倒れたことがありました。その時は冠状脈に異変は見つかりませんでした。プエルタ選手の死はチャンピオンズリーグ予備予選3回戦セカンドレグを戦うためアテネに滞在しているセビージャの全選手に衝撃を与えました。試合は延期され、今晩にもセビージャの選手は帰国します。明日(8月29日)プエルタ選手の遺体仮安置所がセビージャFCのスタジアムに置かれ、その後葬儀が営まれます。

最後のパラグラフを見て絶句。神様は時にシャレにならないことを引き起こす。冗談じゃない。色々な意味で。こういうニュースを聞くといつも言いようのない感情に苛まれる。今後はもっともっと感謝してフットボールを楽しみます。

カチン

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                                que pobre...





1ヶ月前ベッカムはギャラクシーなんとかいうチームに移籍することが決まった。メレンゲのニュースなんてほとんどすっ飛ばすので当時の詳細を知らなかったが、前節カペッロが1ヶ月ぶりにベッカムを召集したことがきっかけで再び当時何が起きていたのかが報じられるようになり、そこで自分ははじめてカペッロがベッカム未招集についてどんな言い訳をしていたのかを知る。まずはそのコメントからだ。



「練習はするが、もう試合には出さない」

「ベッカムの決めたFKゴールはせいぜい2,3本」

「彼がいた3年半を見れば、チームにいい結果をもたらしたとは言えない」



・・・・・・。そりゃ今季それまでにベッカムが決めていたFKは2,3本だったかもしれないし、ベッカムが来てからというものメレンゲはタイトルに見放されはじめたさ。でもさ、こんなセリフメレンゲファンが吐くならいくら吐いても構わないけど、監督ともあろうものがそんな抽象的なイメージで一人の選手を冷遇すんなよ。冷遇するなら「戦術にあわないから」とか、「シーズン途中で他のクラブへの移籍を発表して規律を犯すような馬鹿者はチームには入れん」とか、そういう冷遇の仕方をしてくれよ。なのに上のセリフはろくにプレーも見てないくせにいかにもベッカムを知った風なクチを聞きたがるにわかフットボールファンが吐きそうなセリフだ。自分はそういうのを聞き飽きてるからよく分かる。


で、結局ベッカム抜きでのチームでは勝てないからって前言を撤回しベッカムを呼び戻したわけだ。そのときの言い訳も失笑もの。



「誤りを正すのは賢人のやることだ」



・・・・・・。カペッロってこんなキャラだったっけなぁ。そんなカペッロには「そもそも賢人とは誤りを犯さない」というベタなツッコミだけ残して、放っておこう。





当時、ベッカムに対する冷たい行動をとった人間と暖かい行動をとった人間がハッキリ2つに分かれていて面白い。まずベッカムに対し冷たい行動をとったのはカペッロとミヤトビッチ、そして会長のカルデロンだ。



ミヤトビッチ「来季はもうヨソに行く選手だし、それならカンテラーノにプレー時間を与える方がいい」

カルデロン「ベッカムは半分、役者になるためにハリウッドに行く」



言ってることはイチイチ正しいが、そもそも上記のようなセリフ、ファンならまだしも会長職につくようなえらい人間が発するべき言葉ではない。そして彼らもベッカムをイメージだけでしかとらえておらず、プロのフットボーラーとして見てはいない。一方ベッカムに対して暖かい行動をとった人物とは。



ラウール「今は試合に出して貰えない選手たちの状況は、そのうち変わるような気がする。ウチにいる間、きっとチームのために力を尽くしてくれるだろう」

サルガド「ベッカムはまだR・マドリードの選手。シーズンが半分も残っているのに試合に出さないなんて、目標のタイトル奪取も危うくなる」

グティ「一緒に練習するだけでなく、試合にもいて欲しい。自分たちの願いは全員が参加できること、それがベッカムのような大事な選手だったら尚更だ」



3年間ベッカムと共にプレーをしたチームメートはベッカムがれっきとしたプロフットボーラーだ、ということが理解出来ているのだ。高いところからふんぞり返ってたまにしかチームのことを見ようとはしない人間には分からない。ベッカムの人気に心のどこかで嫉妬しイメージだけで想像膨らませる人間には分かりはしなかった。ベッカムは本当に不運な選手だ。だけどminaco.さんの言うとおりそれも含めてベッカムという選手だったのかもしれない。






そんなベッカムは前節フリーキックを決めるものの今節は奮わず、しかも終了間際で一発レッドをもらってしまう始末。あぁ、もうつくづくついていないわ。ただカペッロは「あれはレッドになるようなプレーじゃなかった」と今のところ擁護してくれているからその態度が今後も続くよう期待しよう。それに加えベルナベウのファンもそんなベッカムに対しブーイングを浴びせることはなく拍手を送ってあげてくれたらしい。そうだよな、そうだよな。ちゃんとメレンゲを応援ししっかりプレーを見ていれさえすれば分かってんだよ、ベッカムの良さは。彼を冷遇するのはろくにプレーも見ずにイメージだけで語りたがるイタリア人や旧ユーゴ人、そして屁理屈ばかり並び立てるのが上手いどこぞの会長さんだけだ。


そんなメレンゲはいい試合はしたようだがルートだけではゴールにたどり着けずスコアレスドローとなった模様。これでベルナベウでは1ヶ月ほど勝利してない様子。カペッロやカルデロンに対する白いハンカチも止まることはない。そのほか「僕のマドリー人生は不幸そのものだ」と述べたロビーニョにもブーイングが起きたようだし、エメルソンにも対しても吹かれたようで。そんなエメルソンを「選手みんなが声援を必要としているわけだし、彼へのブーイングは理解できない」なんて擁護するカペッロだが、エメルソンにブーイングが吹かれている原因の一つに自分自身が関わっているということは気づいているのだろうか。


そんなカペッロがシエナ戦で2ゴールを決めたホナウドンに対しコメントを求められた際にした発言はもはや目に手を当てて見ずにはいられない。「彼のゴールはうれしいね。彼は偉大な選手だと私は常々言っていた。繰り返すがR・マドリーから出て行くことは彼が選んだこと。現在、最も厳しいリーグはプレミアとリーガだ。フットボール界で最も高いレベルにあるリーグだ」。自分の行動を合理化するために、ロナウドンがチームを辞めたがっていたと嘘をつくばかりか、これまで自分がキャリアを築いてきたセリエすら卑下してしまうカペッロ。ホントお前はどうしてしまったんだよ・・・。メレンゲ色に染まるというのはこのことか。ちなみに正しいホナウドン批判は「見とけって。どうせ膝壊したとかいいだして試合出なくなるから」だ。


そんなカペッロがベルナベウで勝てなかった理由はスタメンを見れば一目瞭然。トップにラウールを入れずホビーニョを入れてやんの。これじゃどうやっても勝てないし、例え勝てたとしてもベルナベウのファンはその勝利を心の底から喜べない。アウェーではどうでもいいよ。でもホームでは絶対にラウールを起用して、そしてゴールを入れさせてあげなくちゃ。ホームでのマドリー・ダービーで決勝点奪ったのもホームのクラシコで先制点を奪ったのもラウールだ。そのたびラウールはお決まりの左手薬指にキスをするポーズでベルナベウの観客を沸かしてきた。これこそがラウールであって、このシーンこそがマドリーの象徴。いくらルートがゴールを決めようと、いくらイグアインがゴールを決めようと、それじゃあ本当のメレンゲは帰ってこない。メレンゲファンは「年でもうダメなのかな」と諦めつつも心のどこかではラウールが復活するのを祈ってる。そんな気持ちを理解してあげれないようではカペッロの未来はマドリーにはない。

合戦

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                         "Dios, dame huevos grandes! "





エトーがさらなる爆弾発言をして問題をややこしくしてくれたのでそれを記事にしようと思ったけれども、なんか見ていて吐き気しかしないのでここは軽くスルー。早く謝れエトー。


ということで気分を変えてデルビ・アンダルスを観戦することに。スコアレスドローという結果は知っていたけれども一応見るだけ見てみるか、なんて思ってたら面白いのなんのって。いや、面白いと言うより、熱い。熱すぎる。マヌエル・ルイス・デ・ロペラがもう見ていて熱苦しい。その熱気がむんむんテレビカメラから伝わってくる。日本語で言うのはあれだけどなんていうかhuevosとhuevosとが自らの信念であるrojo y blancoとverdiblancoを守るために死合う、という分からない人はごめんなさいだけど、まあ早い話男と男がたかがフットボールなんかに全てをかけて本気になってぶつかりののしりあう姿がある人にはバカバカしく見えるかもしれないけど、でもしかしある一部の人にはその姿が妙に愛しく思え、ある種「萌え」すらもカンジさせるスンゴイ熱い戦いだったということ。


アンダルシア・ダービーは合戦だ。「勝つ」ではなく「倒す」。死んでも折られたくない旗を守るために己の全てを出し尽くす。その旗は目には見えないけれど確かにそこにある。普段はそんな旗どこにもないんだけど、スタジアムにある集団がやってきた時だけニョキッと現れる。「たかが3ポイントでしょ?」なんていう人間にはこの旗が見えていないのだ。なぜこの2チームがこれほどまでに争いあうことになったのか。昔を詳しくたどっていけばその理由は見つかるかもしれない。でも今となってはそんなものどうでもいい。「あいつらにだけは負けたくない」この気持ちだけで十分だ。分かりづらい人はワンピースの13〜15巻を読んでいただければよく分かります。


その2つの集団を代表した11人と11人が107m×64mのピッチの上で闘いあう。もうそこで繰り広げられているのはスポーツじゃあない。敵が体当たりをかましてくればこちらもすかさず体当たり。足をかけられればまたかけ返し。抜かれそうになるとひょいと膝を出して相手をひっかける。エリア内ではPK取ろうと騙しあい。シミュレーションなんて知ったことか。普段の試合ではどうあれ、この死合いでは敗北は絶対に許されない。敵をぶっ潰すためならもう何でもアリだ。それを両者とも理解しているからいくらラフプレーをされようとも抗議の声を上げることはない。これはスポーツじゃないんだから。やられたらやり返せばいいだけだ。ありがたかったのはこのことを審判もちゃんと理解できていたこと。こういう死合いで無理に秩序を保とうと笛を吹いたりカードを与えてはいけない。両者ともいい大人なんだから超えてはいけない一線ぐらい分かっているさ(多分・・・)。だからよほど汚いファールがない限りファールはとらずにやりたいようにやらせていた。今回のダービーの影の功労者は審判だった。カルロス・メヒア・ダビラさんというらしい。名前をよく覚えておこう。


11人と11人が誇りをかけて闘いあう。だがこれだけ人数がいると中には争いが苦手な気弱な人間もいるものだ。ベティスの一番の不運はその気弱な人間がフォワードだったということ。しかも1トップの。敵の玉を取る最前線の人間は肝っ玉の強いカリスマあふれる人間じゃなきゃあダメだ。でもベティスの1トップ、ロベルチは違った。マヌエル・ルイス・デ・ロペラを囲んだ大勢のベティスファンの期待を背負い、1人最前線に立たされて、ロベルチの顔は明らかにこわばっていた。ビクビクしている。きっと虫も殺せないような優しい男に違いない。そんな選手はスポーツでは力を発揮できるかもしれないが、明らかにこんな死合いに向いてない。そんな選手にPKを蹴らせるのは非情というもの。案の定外してしまう。しかも見たことないぐらいの大フカシ。でもこれはロベルチを攻めるのはお門違い。そんな優しい選手に蹴らせた将軍ルイス・フェルナンデスの采配ミスだ。若くて鋭気あふれるソビスぐらいに蹴らせていれば難なく奪えていただろうに。


内容はというと前半は終始ベティスペース。勢い良く敵地に乗り込んできたのは良かったものの、やはり敵の本丸はそんなに甘くはない。駆けつけた5万人以上のファンとその応援を背に闘うベティス軍の前に得意のサイド突破戦術を防がれてしまう。そんな腰が引けたセビージャ相手にボールを回し戦局を支配するベティス。一番輝きを放っていた兵士はラファエル・ソビスだ。


自分は最前線の兵士だと聞いていたがベティスでは少し下がった左サイドを任されているようで。でもソビスの戦闘スタイルはサイドに良くはまる。ブラジル特有の足下でこちょこちょして敵を抜くのが得意の選手。だから4,5人に囲まれるような中央ではなく1対1、もしくは1対2のような“決闘”が出来るサイドこそ彼には似合っている。決闘をする選手には必要不可欠の「ぶっ倒す!」という意識もしっかり持っている。個人的にはアドリアーノ、ナバス、ダニエル・アウベス目当てで見始めたダービーだったが思いがけぬところで面白い人材を見つけてしまった。惜しむべきは1年来るのが遅かったこと。右ホアキン、左ソビスのコンビが実現していたらさぞかしベティスはワクワクもののフットボールを見せていてくれたことだろう。あ、でもベティスには今怪我してるけどオドンコールもいたっけな。ホアキンとデニウソンしかり。ウイングがしっかり揃ってのレアル・ベティス。来シーズンが楽しみだ。


少し話が逸れたけど、試合を支配しソビスが鋭いドリブルでチャンスを演出するものの最前線にロベルチがいるから決まらない。ゴールを入れることが敵の首をはねることと同義だということをピッチに立った時知ったろう。そんな重いゴール自分には決められないよ、とボールを持っても判断が鈍り敵ディフェンスに軽々とボールを奪われる。普通の試合なら軽々ゴールを決めれるのだろうけど(実際バルサにも一発かましてくれちゃったしね・・・)、つくづくダービーには向いていない選手だ。


後半からは徐々に戦場の空気に慣れてきたセビージャが勢いを増し始め敵大将の首に徐々に近づき始める。だがかといって大将もその取り巻きも黙っているわけはない。気合のディフェンスとはまさに今回ダービーでベティスが見せた守備のこと。体を張って命をかけてボールに喰らいつき喰らいつきかきだすかきだす。ベティスの意地とセビージャの意地がぶつかり合ってゴール前が熱苦しい。でもそんな光景にいつしか心引かれときめいてる自分。もしかしてこれが「萌え」というものなのだろうか。それぐらいにマヌエル・ルイス・デ・ロペラは燃えていた。






とそんなこんなでベティスが守りきりノーゴールで終わると思ったその時ベティスのロングボールをダニエル・アウベスがクリアし損ない、そのボールをロベルチがかっさらいキーパーと1対1に!これまでのミスを取り返せるか!と思いきやロベルチは最後の最後までロベルチでした。ということで試合終了。いや、ホントアンダルシア・ダービーってやっぱりヤバイ。

どす黒い雲が厚すぎて

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                 勘違いしちゃダメだがこいつらを選んだのはあんたらだからな





先日クソ吉をリーガにやって来させない、ただそれだけのために半年間だけメレンゲスを応援しようと決意した。そしてメレンゲを応援しだしてからこのチームのクソッぷりを痛いほど味わうことになる。応援し始めた当初は調子の良かったサラゴサに勝利し、その次の試合のマジョルカ戦もレジェスのゴールでなんとか勝利。カペッロらしい調子が悪いけどなぜか勝つフットボールで計画は順調に進んでいるかに思えた。しかしまあそれからがひどい。まずは国王杯でベティスにサクッと敗戦。次のビジャレアル戦でもノーゴールで負け。そして今週レバンテ相手にまたもやノーゴールで負けて見事に3連敗。目を覆わずにはいられないということはまさにこのことだ。そりゃあ白いハンカチも振りたくなる。


カペッロを監督に据えるという選択はベストとは言わないがそれなりにいい判断だと思えたのだけれども。カペッロは96−97シーズンメレンゲを率いそしてチームをリーガ優勝に導いている。でも1年でメレンゲを去ることになった。カペッロのフットボールがつまらなかったから。ゆえにカペッロはメレンゲで長期政権は築けない。決定的にスペインのフットボールには馴染めないということが以前の経験によって学べているから。もって2,3年の短命政権だろう。そういう予測は簡単についた。でもメレンゲはカペッロに頼らざるを得なかった。内容がどうのこうのとかは言っていられない。とにかく勝利すること。今のメレンゲスにはこれだけが求められていた。唯ひとつそういう目線から見るとカペッロをつれてくるという選択は間違っていない、正しい選択のように思えた。そしてカペッロはカンナバーロ、エメルソン、ディアッラ、レジェスというメレンゲには足りていなかったパーツを取り揃えた。これはもしかしたらやるんじゃないか、バルサ結構ヤバイんじゃないか、そう本気で思えた時期もあるにはあった。あの10月の日の嫌な思い出。


でもそれでもダメだった。カペッロでもダメだった。ルートの決定力をも、ロビーニョとレジェスの突破力をも、ディアッラの運動量をも何もかも濁らせてしまう今のメレンゲスのダメッぷり。ロナウドンという貧乏神の放つどす黒いオーラから解き放たれればちょっとは良くなるだろうと思えたのだけれど問題はそんなに単純なものではなかったようだ。


結果論で申し訳ないが、今冷静にカペッロの犯したミスを分析するとラウールの起用法にあったと考える。カペッロはメレンゲスにおけるラウールの重要性を理解できていた。それはラウールを出来る限り先発させていたことから分かる。ただそこで安心してしまったのがいけなかった。カペッロはラウールをメレンゲスに必要不可欠な核のパーツであることは重々認識できてはいたが、決してラウールをストライカーとして見ていなかったように思える。ゴールを奪うのはルートの役目。ラウールはそのサポートをすればいい、と。でもそれじゃダメなんだよ。瀕死というか既に死んでとてつもない腐臭を放っているメレンゲスを復活させるための一番の特効薬はラウールがいることではなくラウールがゴールを決めることなんだよ。ラウールのゴールなんだよ。ラウールが自らのゴールを奪って初めてメレンゲスというクラブは意味を持ち始める。ラウールがゴールを決める環境作りをしなければならなかった。でもカペッロはそうはしなかった。それがカペッロの犯した過ち。


ルートがラウールの相棒として選ばれたのも不運だったかもしれない。ルートは生粋のストライカーだ。ゴールを奪うことしか考えていない。ラウールに自分のゴールを少しでも分け与えてやるという考えを持つ余地など彼には微塵たりともない。ルートのゴールよりラウールのゴールの方が価値がある、こんなことをルートに聞かせても馬の耳に念仏だ。1ミリたりとも理解は出来ない。それはそれで正しいのだけれど、これも結果論となり申し訳ないがそういう天性のゴールゲッターであるルートよりも周りを活かせるタイプを獲った方が良かった。理想で言えばモリエンテスなのだろうけれど(実際バレンシアが獲得できたのだからメレンゲスも獲れたはず)、まあまだ大物依存症から抜け出せない今のメレンゲスにそんな選択など出来るはずもなかったか。






さて、カペッロが今季限りで終わりを迎えるだろう状況においてメレンゲスを応援する意味など微塵も無くなった。というかそもそもメレンゲを応援する必要などなかったらしい。現会長カルデロンはカペッロの後釜にクソ吉ではなくデル・ボスケ、もしくはシュスターを考えているみたいだから。シュスターがメレンゲスについてどんな考えを持っているか分からないから彼についてはコメントしようがないが、リーガで、しかもマドリードで監督経験のある人物を後釜に据えようとしているのはメレンゲスにしては珍しく堅実な判断といえるだろう。


一方デル・ボスケは今自分が考えうる中で最もベストな判断。輝いていた頃のメレンゲスを知る数少ない監督だ。しかもメレンゲがどういうクラブであるかというのもよく心得ているだろう。ラウールとグディの使い方を重々周知出来ているし(メレンゲ監督時代FWが足りなくなったときグティをFWにコンバートした判断は秀逸)、現在のラウール−グティ期以後のメレンゲス作りも任せることが出来る。たとえラウールを復活させることが出来たとしてもそのコンディションが5、6年も持つことは考えられない。ラウールが引退した後のことも考えなければならないが、その鍵となるのは大金を積んで連れてきた大型FWだけではダメで、その隣にちゃんとしたカンテラーノを据えなくてはならない。もちろんフォワードだけではなくチーム全体のバランスを考えカンテラと大物とを融合させたチームを数年先を見据えながら完成させなければならないのだが(そういう意味では今若手に多くのチャンスが与えられていることは長期的に見れば絶対にプラス)、そんな難題をこなせるのは自分はデル・ボスケ以外にいないと考える。


カルデロンが連れて来ようとしているのはデル・ボスケ、もしくはシュスター。クソ吉にリーガに来て欲しくない自分にとっては安心安心、といっていられないのが今のメレンゲスだからタチが悪い。そもそもこのカルデロンという会長の座は非常に不安定なものだった。会長選挙の際の郵便投票が有効か無効であるかの判決がまだ出ていなかったため、もし有効だという判決が下されれば結果は逆転するだろうというのが大方の見方だったから。しかしそれもつい先日裁判所が無効であるという最終的な判断を下し、カルデロンは晴れて正式なメレンゲ会長となったのだが、その次の試合ではメレンゲスがボロボロに破れ自分に向かって多くの白いハンカチーフが振られているのを目にしたのだからまだまだ会長の座は安定したとはいえない。ソシオ制をとっているメレンゲスにおいてはソシオが本気を出せば会長だって辞めさせることが出来るのだから。


といってもメレンゲサポーターがこのカルデロンに向かってハンカチを振りたくなる気持ちも良く分かるから事情は複雑。このカルデロン、選挙の際の公約に掲げたカカ、ロッベン、セスクの獲得をこれっぽっちも実現できてはいない。このツッコミに対しかました言い訳があまりにも凄すぎて一時空いた口がふさがらなかった。「自分の得票数は約30%だった。ということは約70%の人が私が会長になることを望んでいなかった、つまり約70%の人はカカ、ロッベン、セスクを必要としていなかったということだ」スペインきっての弁護士がこんなことをあけすけとほざいてるのだから世も末だ。裁判所が郵便投票を無効としたその日ソシオに向けたメッセージも今となっては趣がある。「これでシベーレス広場で優勝パレードを開くことが少なくても1回、多ければ2回可能になった」1ヶ月前は3回などをほざいていたのは言うまでもない。国王杯に破れ、チャンピオンズリーグにも破れ、そしてリーガでも破れ、その回数はこれから徐々に減っていくのだろう。そしてそれは自分の首へと無残にも落ちてくるギロチンのカウントダウンであるということをまだこの能天気男は理解できてはいないだろうな。ちなみにその3回の優勝パレードはシベーレス広場ではなくカタルーニャ広場で行われます。サラゴサ?んなもんセカンドレグではねのけてやるって!





とまあそんなこんなで今自分がメレンゲスに感じているいろんなことをザッと文章にして見た。早い話がもういろいろダメであるということ。クソ吉をリーガに連れて来たくないから応援しようにも、もういろんなところがグラついているので、自分の目的達成のために応援することがいいことなのか悪いことなのかさえ分からない。もうホントにダメダメだ。復活する見込みがないわけではない。遠い向こうにかすかな光が見えることは見えている。でもそこへたどり着く道のりがあまりにも複雑すぎてメレンゲスを知りに知り尽くしていないと、たどり着くどころかさらなる迷宮へさまようことになるだろう。カルデロンじゃ無理だろう。カペッロでも無理だろう。でもこの2人を選んだのはメレンゲソシオ。つまりはどうしようもないということだ。

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                             まさしくガチンコ




気まぐれでサラゴサ対セビージャを観戦する。するとなんとエキサイティングな試合だったことか。新年早々素晴らしい試合に出会えた。07年もはよからリーガが燃えに燃えている。


ホームのサラゴサのシステムは4−4−2。キーパーは懐かしのセザール・サンチェス。一時期はメレンゲでカシージャスからポジションを奪ってたっけなぁ。その彼が今でもリーガ5位のチームの守護神として頑張っている。ディフェンスラインは右からディオゴ、セルヒオ、ガブリエル・ミリート、ファンフラン。中盤はサパテルとピケのダブルボランチにアイマールとダレッサンド口のダブルゲームメーカー制を採用している。なんとあのレンタル修行中のピケがボランチで出ている。元々はセンターバックの選手だがこの試合では何の因果かボランチで出場中。セラーデスがあまり良くないようで急遽コンバートされたらしい。ユナイテッドでもボランチは幾度かやらされていたようで、そう慣れないポジションでもないようだが、なんにせよピケがどういう風に成長しているのかはユナイテッドファンとしては注目のしどころだ。ちなみにトップはストライカータイプのディエゴ・ミリートとスピードスタータイプのエベルトン。


対するセビージャのシステムも4−4−2。キーパーはパ口ップ。ディフェンスラインは右からアウベス、ハビ・ナバー口、エスクデ、ダビド・カステード。中盤はボランチのレナトと守備的ハードワーカーのポウルセンのコンビにサイドには右にヘスス・ナバス、左にアドリアーノ。トップはカヌーテと問題児のルイス・ファビアーノだ。後者はこの試合でもある問題を起こしてくれるがそれは最後のお楽しみ。


ということで現在首位のセビージャと5位サラゴサの実力者同士の対決。ファンデ・ラモスとビクトル・フェルナンデス、攻撃的な戦術を好む監督同士の闘いということもあって内容もまさにガチンコ。ダレッサンド口とアイマール、2人の10番タイプの選手の個人技をもってして相手ゴールに攻めたてるサラゴサとアウベス、アドリアーノの世界屈指のウインガー(アウベスはポジション的にはラテラルだけれどスタイルはどこからどうみてもウイングだ)の突破からサイドをこじ開けまくるセビージャが真っ向から相対す。こんな試合が面白くないわけがない。


開始直後ペースを握ったのはセビージャ。アウベスとアドリアーノが踊るようなドリブルでサイドを支配する。2人にボールを捌くレナトも両者のスタイルをよく理解しているのでボールの流れがスムーズだ。幾度かチャンスを作り出すもののカヌーテが序盤動きが悪くルイス・ファビアーノもチャンスを逸してゴールがなかなか入らない。その後ピケの好プレーなどで徐々にリズムを取り戻し始めたサラゴサが次第に試合の主導権を握りだす。


サラゴサの攻撃は単純明快だ。攻撃の際チーム全体のボールタッチの8割はアイマールとダレッサンド口。アイマールとダレッサンド口がサイドに開きそこでボールをもらうと攻撃開始。2人の超高レベルな個人技を武器にドリブルで突破したりミリート、エベルトンにスルーパスやセンタリング送ったりしてゴールを狙う。たまにディオゴの攻撃参加やエベルトンの超絶スピードドリブル等で変化はつけるが基本はもうこの2人に頼りっぱなし。でもこの個人技任せのシステムでも止められないんだからアイマールとダレッサンド口のスゴさには舌を巻く。特にアイマール。バレンシアを去り怪我などで試合にもコンスタントに出られなかったので「もう落ち気味なのかなぁ」と勝手に思っていたがこの試合を見る限りではそんなことなくほぼ完璧なコンディション。スルーパスの精度、ドリブルのキレ、シュートを狙いにいく姿勢も素晴らしければそれだけでなく、リケルメとは違いボールを受けやすいようスペースにも走る走る。このアイマールがいればリケルメ引退せしアルヘンティーナも安泰だろう。


この2人の活躍で流れをつかみかけたその時、セットプレーでポンとサラゴサがゴールを奪った。コーナーキックからのゴール。決めたのはディオゴ。このゴールを機にサラゴサがペースを完全に握った。アイマール、ダレッサンド口もいいがこの2人を支えているのがピケというのがやっぱり嬉しい。サパテルといい連携でプレスをかけてボールを奪えばそれを捌くことだって出来る。現在他クラブにレンタルで修行中にもかかわらず、出番に恵まれないバーズリー、ロッシに、出場機会に恵まれてもチーム状況がボロボロなスペクターらと比べると一番の出世株かもしれない。来シーズンが楽しみだなぁ。対するセビージャはお得意のサイド攻撃が思い通りに働かない。アドリアーノ側の左サイドは大丈夫だったのだが問題は右サイド。この試合しか見てないが右サイドのアウベスとナバスは相性が悪いとみた。我が我がドリブルのアウベス君とそんな彼を見て自分もドリブルをしたいけれど仕方なく自分を殺す心が広いナバス君という構図。サイドバックのはずなのにハーフの位置にしてアウベスが勝負したがるのでナバスが泣く泣く中央に絞るというちょっとかわいそうな展開が続いた。この右サイドの不和に続きサラゴサの守備も予想以上に固かった。アイマール、ダレッサンド口まで引いて守る磐石の体制。こうした膠着状態のまま前半が終わった。


後半アウベスは監督にお説教を喰らったか今度はアウベスが中に絞りナバス君がサイドを任せてもらえるようになる。おかげでバランスは戻ったが追加点を奪ったのはサラゴサだった。前半から良い上がりを見せていたディオゴがドリブル突破。ミリートがサイドに流れてボールを受け取りそれをダレッサンドロへ。その間にもディオゴは上がり続けいてエリア内でダレのパスを受ける。しかし折り返そうにもエリアの中にはエベルトン一人。こりゃダメかと思いきやサイドに流れていたミリートが猛烈にエリア内へ突入。それをディオゴが見逃さずふわっと浮かすボールでナイスパス。これをヘディングするもののDFにあたって、ダメか!と思いきやリバウンドがまたもミリートのところに来てそれをシュートして、でもこれもキーパーに止められて、ダメか!と思いきやキーパーがファンブルしてこのボールをちゃんと詰めてたミリートが3度目の正直でゴールゲット。首位のセビージャ相手に2点先取。サラゴサが勝利をグッと引き寄せた。


このあとセビージャが攻勢を仕掛けるかと思われたが、サイドを奪われすねたアウベスが今度はナバスいじめを始めたせいであまり上手くいかない。ナバスはアウベスとワンツーしようとパスを預け良いところに抜け出す。「リターン!リターン!」って顔をするけどアウベスは遠くのカヌーテに向けてフライングスルー。このパス自体は結構良かったのでアウベスのナイス判断かな?と思ったが2分後同じような状況になってもアウベスはまたもナバスにリターンを返さず狭いところに無理からスルー。結局失敗。ナバスは右サイドでフリーになっていた。「なんだよ、セビージャってこんなもんか」と思っていたらそんな状況を見るに見かねたファンデ・ラモスが勝負を仕掛ける。カステードとナバスに代えてマレスカとチェバントンを投入。右サイドはアウベスに任せてポジション上げさせポウルセンをバックに下げてまさかの3−4−3システムだ。


このシステムを見ただけでファンデ・ラモスが只者ではないことが分かる。そしてセビージャが現在1位の理由もラモスが尊敬に値する人物だということも。自分はサイド攻撃が大好きだ。ウイング、クロッサーに関わらずサイドを住人にしているタイプの選手はみんな好き。そして攻撃的フットボールの信奉者でもある。こういう負けられない状況で身を切り守備を捨ててまでゴールを狙いにいく監督なんてもう大好きにも程がある。


そしてこの采配でもう一つ分かることがある。監督の中でのアウベスとナバスの優先順位だ。ワガママアウベスとお人好しナバス。この2人を比べる時上に来るのがワガママアウベス。ここの勝負の世界の厳しさを見る。先日ニュースでイチローが「プ口なのにチームのためにと自分を犠牲にする選手は自分勝手」と発言しているのを見た。非常に深い発言だと思う。スポーツは団体競技でもあり個人競技でもある、なのにチームのためにと個人を捨てるのは自分勝手、と大雑把に説明すればそういうことらしい。そりゃそうだ。勝負の世界は目立ったもん勝ち。にもかかわらずチームのためだとか言って他人を立てるのは間違っているというのがイチローの考え方だろう。でもかといってチームの選手全員が我が我がでプレーしても話はややこしくなるわけで。そこのバランス取りが何よりも難しい。そして今回セビージャ戦ではバランスを取ったナバスよりも我が我がでプレーしたアウベスの方が評価された。いろんな意味でこの結果は注目に値するだろう。


話を元に戻して。3−4−3と大博打に打って出たファンデ・ラモス。何が何でも勝ち点をものにしてやるという強い意志。その勢いが徐々にサラゴサを飲み込み始める。両サイドともサイドアタッカーが1人になったのでシンプルになりドリブル突破がしやすくなる。突然のシステム変更についていられなくなったかそれまで良かったサラゴサディフェンスもバランスが悪くなり2人のウインガーをよくフリーにしてしまう。途中出場したマレスカのゲームメークも上手かった。ボールをもらいやすいところにポジショニングをとりフリーになった選手を的確に見抜いてそこへパスを供給する。マレスカが捌きアウベス、アドリアーノがサイドを突破してク口ス。そのボールをチェバントン、カヌーテ、ファビアーノが競り勝ってゴールを狙う。このシンプルな戦術を徹底して行ってくるセビージャ。こういうシンプルな攻撃が得てして止めにくい。ただでさえ混乱し始めているサラゴサディフェンスだ。案の定ゴールを奪われるサラゴサ。マレスカとアウベスのワンツーを止められずエリア内に侵入したアウベスがグラウンダーの強いパスで中に折り返しそれをファビアーノが決めて2−1。


さあ、これで試合は分からなくなった。逆転も十分ありえるぞ、と本来バルサの最大のライバルであるセビージャには負けてほしいはずなのになぜか応援し始めている自分。だってセビージャのフットボール、メチャクチャ面白いもん。バルサは良いライバルに出会えた。首都の守ってればええみたいなせこい考え方してる監督が率いるチームなんか目ではないわ。ファビアーノの1点でのりまくるセビージャ。飲まれまくるサラゴサ。もうこんな展開ではアイマールもダレッサンド口もない。サラゴサ全体が蛇ににらまれたカエル。ミスを連発。ああ、こりゃサラゴサやられるわと思いきや、なかなかどうしてサラゴサも最後の最後で踏ん張りとおす。セビージャも少し詰めが甘い。特にこの試合を見ただけだがアウベスはク口スがヘタクソだ。これはサイドアタッカーにとっては少し致命的だなぁ。


後半30分からの猛攻堅守。リーガを制覇するためにどうしても負けられないセビージャとチャンピオンズ出場権を獲得するためにはどうしても負けられないサラゴサ。このリーガ屈指のチームのぶつかり合い。試合を制したのはサラゴサだった。






ブログ初の文字制限に引っかかったので次に続きます。カタカナの「ロ」が時々変な感じになってるのはヤフーブログが登録できない文字列に引っかかるとか言うので漢字の「口」をあてているからです。

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