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<Wikipediaより引用>

(C)異人たちとの夏
異人たちとの夏(いじん-なつ)
山田太一の小説、及びそれを基にした映画・演劇。
妻子と別れた人気シナリオライターが体験した、既に亡くなった筈の彼の家族、
そして妖しげな年若い恋人との奇妙なふれあいを描く。
新潮社によって設立された山本周五郎賞の記念すべき第1回受賞作品。
同作品は昭和63年に映画化され、松竹系で公開された。
妻とも別れ、孤独な毎日を送っていた風間杜夫扮する主人公が、
死んだ両親(現在の自分とほぼ同年輩の姿)と再会する。
同時にある女性と親しくなるが、両親との邂逅を繰り返すたび、
主人公の身体はなぜか衰弱していく。
人間と幽霊の間の愛と情念とを情感豊かに描き込んだ佳作。
派手な特撮ではないが、幽霊のシーンに効果的に合成が使用されている。
■監督:大林宣彦
■原作:山田太一
■脚本:市川森一
■撮影:阪本善尚
■音楽:篠崎正嗣
■監督助手:松原信吾
■製作・配給:松竹
■原田英雄:風間杜夫、中山吉浩(少年期)
■原田英吉:片岡鶴太郎
■原田房子:秋吉久美子
■藤野桂:名取裕子
■間宮一郎:永島敏行
■今村綾子:入江若葉
■原田重樹:林泰文
■川田淳子:川田あつ子
■管理人:奥村公延
■仲居:角替和枝
■下足番:原一平
■地下鉄公団職員:栩野幸知
■落語家:桂米丸、柳家さん吉
■歯科医:笹野高史
■タクシー運転手:ベンガル
■マネージャー:明日香尚
≪あらすじ≫
原田英雄(風間杜夫)は40歳のシナリオ・ライター。
妻子と別れ、今はマンションに一人暮らしをしていた。
ある日、原田は幼い頃に住んでいた浅草に出かけ、偶然、死んだはずの両親に会ってしまう。
二人は原田が12歳の時に交通事故で死亡したが、なぜかその時の年齢のまま、浅草に住んでいた。
原田は懐かしさのあまり、浅草の両親の家へたびたび通うようになる。
一方で、原田は同じマンションに住む桂(名取裕子)という女性と、愛し合うようになっていた。
彼女は、もう両親には会うなという。
異人(幽霊)と近づくと、それだけ自分の体は衰弱し、死に近づくのだ。
原田はようやく両親と別れる決心をし、浅草にあるすき焼き屋で親子水いらず別れの宴を開いた。
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〜お夾メッセ〜
この「異人たちとの夏」は、私の中でホラー映画としては、印象に残っていません。
むしろ…お盆の期間だけ、出会うことのできた、今は亡き両親との邂逅に
ひとり息子が懐かしい我が家に帰るように短い時間を費やしてゆこうとするその姿に
何か、言い知れない「愛情」の深さに触れたような気がしました。
この世のものではない、自分たちのもとへ通い詰める息子の
命までも削られていこうとする姿に、ひどく胸を痛め…これ以上会ってはならぬと、
夫婦で話し合う複雑な親心を映し出した場面には、胸が熱くなりました。
また、息子もそんな両親の思いとは裏腹に、一時でも両親に甘えていたいという
幼少期に戻った自分自身を否定することなく、そのまま命を吸い取られようとも
「異人たち」との日々に浸り続け、人とゴーストの間を行き来する様は、
日本三大怪談話の「牡丹灯籠」にも匹敵するほどの「怖さ」が表現されています。
もっとも胸を熱くさせたのは、夕暮れ時の親と子の別れのシーン。
料理店の片隅で「鍋」を囲む親と子の何気ない外食風景なのですが、
秋吉久美子さんと片岡鶴太郎さん演じる息子を思う父親、母親の
言葉や仕草、そして表情の中に、私自身のノスタルジックな部分が
一気に噴き出してしまった…と言ってもいいのでしょうか。
優しくも、切ない親と子の再会に、生前、合いまみえることさえできなかった
母の姿と重ね合わせている…いつしか、そんな自分がいました───。
もしも、自分と母親があんな風な再会ができたとしたら…。
一回きりでもう十分だな…と思います。(笑) ε('-'*)з
ゾォ〜〜〜!っとするシーンがいくつもありますが、そこはサラッと流して頂いて。
ただ恐ろしいだけの怪談映画ではなく、ちょっと怖い。けれど最後は泣ける、
そんな大林宣彦 監督の逸品、真夏の夜の感動の怪談映画
「異人たちとの夏」にそっと浸ってみませんか?(o^-')b
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