前回記事にした スリランカのお客さん。
うちは小さな会社なので 一度に2台も三台も中古車を買えません。(大体1台が100万円から200万円) でもお客さんはその状況がわかってくれたようで、三日タイに滞在していた最終日にまた呼び出されました。
「とにかく信頼をおける人に車の手配を頼みたいんだ、お宅の会社は資金力がないけれど、仕事に対する信用が置けそうなので何とか今後仕事をしていきたい。来週中に1台手配しておいてくれたら、すぐに送金を手配をする。なるべくお金の苦労をかけないようにするから、その後もう一台手配して欲しい。」
直接会って私たちのことを信頼していただけたのだと、資金繰りは厳しいものの購入に踏み切りました。 スリランカは他の国と違って、簡単に海外送金ができずに銀行を通してLCを使って支払いをします。LCの支払条件が、船積みの書類(要するに後は船に乗せて送り出す段階)の提出ですから、車購入後 10日から2.3週間はお金が入ってきません。
そして1台を購入しました。
お客さんがスリランカに戻って メールをくれました。
6月2日に政府の税制が変わったんだ、先週頼んだ車じゃなくて4ドアのピックアップ車輌が買える様になったから、変更し手欲しい。
やられた!という感じですね。
税制が変わったのは嘘ではないようです。でもお客さん側としたら、税制が緩和されてすぐのオーダーはチャンスなのでしょう。
「私どももあなたを信頼してデポジットなしで 車を購入しました。 約束を守っていただきたい。」
そのメールを送ってから 向うからの返事がなくなりました。
お客さんは意欲のあるビジネスマンでした。 税制の変更がなければ そのまま上手く仕事が行っていたと思われます。 でもお客さん自身の口から 何度も「信用」「信頼」ということばを聞いたので、ショックでしたね。
スリランカ人における[信頼]と日本人の考える「信頼」には 根本的に違いがあると思いました。彼にしてみれば政府の決まりは誰にもどうする事もできない状況なので、信頼を欠くことにはならないのかもしれません。
そして、会社の通帳には 20万円しか残っていません。
踏ん張りどころかな? これからも何度も底を見ながら 度胸を付けていくものと思われます。
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