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初優勝の思い出

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現在のF1ドライバーのほとんどは最初はレーシングカートから始めている。

カートでドライビングの基礎を学び、その後フォーミュラーにステップアップしているのが現状である。

そのため、カートは

モータースポーツの登竜門


という位置付けになっている。

私も94年からカートを始め、95年と96年はヤマハの長崎シリーズに参戦していた。

初優勝は2年目の96年7月14日に行われた長崎シリーズ第3戦であったが、何クラスかに分かれて行われていたが、私はFP-4という83タイヤのクラスに出場した。

前年に引き続き、このクラスに参戦し、優勝争いできる自信があったが、開幕戦はトップを追い回しながらも途中でアクセルワイヤーが切れるというアクシデントにより2位

第2戦は得意のウエットコンディションになるも、エンジントラブルでリアイアと、なぜかツイていなかった

第3戦を迎えるにあたり、エンジンをオーバーホールしたが、これが当たり、タイムトライアルで今季の初のポールポジションを獲得

緊張のまま予選第1ヒートを迎えることになった

カートのレースの場合、各シリーズによって形式は若干違うが、まずタイムトライアルは10分間全体で走行し、最後の3分間でタイムを計測し、予選ヒートのグリッド順位を決める。

その後、予選ヒート、つまりレースを2ヒート(各10周)やり、決勝ヒート(20周)の最終グリッドを決め、決勝ヒートで最終決着をつける

予選第1ヒートは慣れないポールからのスタートだったため、後者のプレッシャーにまいり、極端のブロックラインを取りながらの走行だったが、途中で1台に抜かれ、2位で第1ヒートを終えた

このときすぐ後ろに迫っていたチームAGOの選手をブロックしたとして、AGOのオーナーから猛烈なクレームを受ける始末で、やや精神的に動揺していた。

ところが第2ヒート前に雨が降り出してきたため、全車レインタイヤを装着し、ウエット仕様にセッティングを変更していたが、私は動揺していたのか、レインタイヤを装着しただけで、スプロケもトレッドもドライ仕様のままレースに出てしまった

2位からのスタートだったがmスタートで前に出て、トップ走行となったが、なんせドライ仕様のままだったので、車が

曲がらない


スプロケはドライ仕様の直線重視だったので、ストレートはべらぼうに速いのだが、コーナーでの立ち上がりは鈍い上、アンダーステアーがひどいため、厳しいレースとなったが、得意の雨ということもあり、体を使って、カートを曲げていくドライビングでトップのままチェッカーを受け、第2ヒートは終了した。

そして午後からが決勝ヒートであったため、昼休みに休息を取ったが、緊張感からか、飯が入らず、バナナ2本食っただけであった。

そして午後からは灼熱の夏の晴天となったため、再びドライタイヤを装着

決勝を待った

気温はグングン上がり、暑さはひどくなってきたため、タイヤの空気圧を下げ、レース中盤から発熱してグリップを上げるセッティングにかけた。

路面温度が高くなってくるため、最初から空気圧を高めしていると、途中から高くなりすぎて、タイヤがへたるため、最初低めにしておけば途中からいい感じで発熱し、いいグリップが得られるとの判断である。

空気圧を下げると最初の2〜3周はグリップが得られないため、スピンしやすくなるが、マシンコントロールには自信があったため、このセットに賭けた

カートのスタートはF1の様なスタンディングスタートではなく、インディの様な

ローリングスタート


で最も緊張感が高い瞬間でもある。

こうしてスタートがきらえたが、少しスタートに失敗し、後続車に並ばれたが、なんとか抑えきり、トップを堅持した。

序盤は予想通り、グリップが不足し、マシンバランスが悪かったが、中盤からグリップし出したのと、オーバーホールしたエンジンのアタリがつきはじめ、中盤以降は2位以下を引き離し、独走状態となっていた

ところがカートの場合、バックミラーがないため、後続との距離感は振り向くか、エンジン音などで計るが、初優勝のプレッシャーから振り向くことが出来ず、そして自分のエンジン音を後続車のものと勘違いしていたため、ファイナルラップまでテールトゥーノーズの接近戦と思っていた。

そしてチェッカー寸前に後ろを見ると

誰もいない


この瞬間、優勝を確信し、そしてチェッカーを受けた瞬間、

号泣した


まさにセナが91年に母国ブラジルで初めて勝って、嗚咽したように・・

たかがレース!されどレース!


カートをやっていて、良かったと思った瞬間であった

そしてチェッカーの際、クレームをつけてきたAGOのオーナーも拍手してくれたのも、とても嬉しかった

ちなみに2位に入った箕野由大選手はこのとき、高校生であったが、その後、全日本カート選手権までステップアップし、現在は北九州のKENSHO モータースポーツというカートショップの店長をやっている

なお、緊張のあまり水分補給をしていなかったため、私は脱水症状を起こし、仕事を2日間休むはめになった・・

閉じる コメント(14)

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優勝のあとにこんな落ちがあるとは(^o^) カートはサスが無く、お尻で車の挙動を感じる勉強になりますよね。レースでは一番大事な事です(^-^)

2007/1/13(土) 午後 2:22 ドアラチックな勝利

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この脱水症状事件以来、夏場のカート走行に際してはスポードリンク持参で、水分補給に気を配るようになりました♪

2007/1/13(土) 午後 3:54 タニー

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何でもそうだと思うけど、優勝するってことは大変なこと。タニーさんはすごい経験をしたんだなーと思いました。

2007/1/14(日) 午前 7:39 すぴいどろっくたうん

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観るのが好きなもの(F1、格闘技)は実際やってみることで理解できるものですね!でも野球(阪神ファンですが・・)だけは駄目でしたが・・でもカートレースはいい経験となり、今はレースに出てませんが、たまに走行はしています♪

2007/1/14(日) 午前 9:15 タニー

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こんにちは、初コメです。輝かしい戦績をお持ちですね。カーレースの過酷さを思い知らされます。

2007/1/14(日) 午前 11:54 mcl*r*n_*ilve*_f*

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みひゃえるさん!最初で最後の優勝でしたが、準優勝のオンパレードだったんで、優勝したときはやっと勝てたかと涙が止まりませんでした!いい思い出です♪

2007/1/14(日) 午後 6:50 タニー

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シンプルに見えるカートでも実は色んなセッティングが必要なんですねー。そこで速さを発揮して優勝できるなんて凄いですね!僕なんかレース見るのは好きだけど、モテギのカートでは安全運転です(笑)

2007/1/15(月) 午後 4:04 しんのすけ

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RRTさん!シンプルですが、奥の深いのがカートで、特にセッティングはすぐにマシンの挙動に変化が現れるんで、いい勉強になります。もてぎで走られてるんですね♪

2007/1/15(月) 午後 8:27 タニー

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もてぎで走ってるというより、乗った事がある。って感じですね(笑)。もてぎまで2時間弱なので、イベントがある度に行ってますよ。CART〜INDYも皆勤賞です

2007/1/16(火) 午後 4:27 しんのすけ

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年に1度のインディを観れるとは羨ましいです!最近は観てませんが、カストロ・ネベスやトーマス・シェクターなんかが頑張ってるんですかね

2007/1/16(火) 午後 8:17 タニー

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はじめまして。初優勝の嬉しさは私にも良くわかります。

2007/2/15(木) 午後 11:16 [ Chikebyon ]

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これからもドンドン頑張ってください(^.^)

2007/2/17(土) 午後 6:49 [ - ]

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はじめまして!イガグリさん!優勝できるレースを数戦、トラブルで棒にふってきただけに、あの優勝は格別なものがありました!

2007/2/18(日) 午後 3:42 タニー

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はじめまして!eichiさん!またレースにいずれ出ようと思っているので、頑張ります♪

2007/2/18(日) 午後 3:44 タニー

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