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また嫌なことが起きてしまいました。
チベットで起きた騒乱により、80人もの人が死亡したとのこと。
中国で80人ということであれば、実際はその十倍以上になっているのでしょう。
相変わらず、中国政府は情報規制を敷き、悪いのは全て相手側で、何事もなかったかのように言っており、日本をはじめ外国メディアは中国叩きを必死に煽っています。
私が嫌なのは、こういう騒乱が起きることではなく、この不毛なメディア合戦です。
騒乱は、起こるべくして起きており、暴力で抑えつけている以上、いつかは起こるものです。中国的な言い方をすればこれこそ「造反有理」です。
中国政府の言う「解放」は、旧日本軍が言っていた「大東亜共栄圏」「五族協和」と何ら変わりません。遅れているから解放してやったというのなら、先進国は何をやったっていいということになります。
要は「政府の敵か?」というだけです。敵がダライラマであれば、そこへの侵攻は解放となり、民衆は喜んで正義の味方の中国政府を受け入れているというストーリーが、政治的な宣伝上必要だというだけです。アメリカ軍をイラクの民が歓迎したというやらせ報道と同じです。
本当は、毛沢東の時代にインドとの国境に位置するチベットが軍事戦略上必要であり、毛沢東以外を崇めるチベット族の思想が不都合だったということでしょう。
独裁国家として安定統治をしようとしただけで、それが人権的にどうかとか、なんてことは考えてもいないでしょうし、いつもどおり情報コントロールしておけばいい、という程度の認識でいたのかもしれません。
最近は、青蔵鉄道の開通で、金を稼げる地域としての価値も中国政府としては高まっていたと思いますが、逆にチベット人と漢族の軋轢は強まっていることと思います。
私がチベットに旅行した時も、旅行会社は全て漢族が経営しており、チベット族と日本人だけの場合は和気あいあいと話もできていたのですが、漢族がいる場では、微妙な緊張感がありました。
一方、外国メディアの中国たたきも、正義の味方ぶっていますが、ただ面白がっているようで、むかつきます。中国政府のように都合の悪い情報を隠すのは問題外ですが、対立を煽っても、何も解決しないでしょう。
ただ、私がチベットで会ったやさしいチベットの人々が、平和に暮らしていけるようにして欲しいと思います。(T)
(写真は、外国人を珍しそうに見てたチベット族の子供。ザッパという蕎麦掻をうまく作れないでいたチベット族の若いガイドと、それを見て冷やかしてた近所のおじさん。)
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