孤蝶庵・・・こちょう☆の夢物語

今日も今日とて、夢幻の街を彷徨う一匹の蝶々よ・・・・。今何処・・・・

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風がびゅうびゅうなっていた
僕の心は空白で
僕の胸に開いた穴を
風はびろんびろろんと音を立て
チェロの音色を奏でて
吹き抜ける

その音はどこまでも悲しくて
その音はどこまでも切なくて
僕の胸の穴を埋めることもできなくて
涙色に染まったチェロの音色を残して
吹き抜けていく

風が吹いていた
どこか遠くの涙をのせて
ただただ風が吹いていた
多くの涙をのせて
風が吹いていた

涙を流せぬ風の音を
大地の果てに
杖持ち立てし老人が
風の運びし涙の音色
風の運びし悲しき音色
どこにも届かぬ涙の音色
涙を流せぬ風の音色を
風に代わって杖持ちたてる老人が
涙を流し聞いていた

僕の心の空白に
一瞬あたたかい風が吹き抜けた
僕はしばし風に身を任せ
風のぬくもりを心に感じ
そして再び歩き出すのだった
どこまでも
どこまでも
希望を背負い
歩き続けるのだった
あたかい風に押されて・・・・



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