身辺雑記そして…

新しい職場にも慣れ、そろそろ自分のカラーを出したいなと思う今日この頃。

美術館・博物館めぐり

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大原美術館

先日の旅では、高校の修学旅行以来の大原美術館にも訪れる。

倉敷に到着したのが夕方だったので、すでに大原美術館は閉館。
だが、「天領のあかり」と称して、美観地区のライトアップが行われている。
宿に荷物を下ろした後、さっそく歩いてみた。

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懐かしいというか、初めて遭遇するというか…。
だが、夜景を見るのに一番いい時間帯は、日没後まもなくであることに気づく。
とっぷりと日が暮れてしまうと、背景は真っ黒だから、ちょっと味気ない。
能書き通りの写真になってしまった。

で、翌日、改めて大原美術館に訪れる。

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これまでにも、あちこちの美術館や美術展を訪れて、ある程度わかったような気になっていたのだが、久しぶりに美術作品をみてワクワクする感じを覚えた。
なんというのだろうか、入門期の教科書をみたような感じ。
美術作品の面白さが迫ってくるような、何だかずっと浸っていたいような気がした。
高校時代にそんなことがわかっていたら…。
今更ながらに、「修学旅行」などで出かけた場所の偉大さを感じる。

全部みおわった後、改めて振り返ってみる。

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大原孫三郎が、そして児島虎次郎が、精魂注いで造りあげたこの美術館。
そして、その遺志を受け継ぎ、支えてきた人々。
そのすべてに感謝したい気持ちになった。

芸術って、こんなに面白いものだったんだなと。






中国が世界に誇る至宝、ついに国外へ!

ということで、東京国立博物館に出かけてきた。
門外不出とされてきた「清明上河図」が、中国国外で初めて公開される。
北京故宮でも公開されることはまれで、上海で公開された時は、夜中まで行列が続くほどの熱狂的ブームを起こしたと言われている。
そう聞いたら出かけないわけにはいかない。
ましてや、展覧会自体は2月19日までなのに、途中入れ替えがあって「清明上河図」は1月24日までしか公開されない。
今を逃したら、一生みることができないかも…、と出かけたのだが、開館時間に会場に着いたら、もうこんな状態。

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なんと、平成館前の広場に行くことすらできない。
この後、延々と行列に並び、入館した時には、「清明上河図」の前は210分待ち!
つまり、僕の前に入った人たちは皆、これを見るために並んでいる状態、ということ。
他にも予定があるので、やむを得ず、列には並ばずに自由に見て回ることにした。
だが、他の陳列物も、さすが中国の国宝。
「一般文物」などと書かれていても、見事な名品ばかり。
こんなのばかり見ていたら、きっと目が肥えていくのだろうと想像する。
くだんの「清明上河図」の前も通ったのだが、普通のケースに収められていて、上からのぞき込まないとわからないような状態。
思い切り背伸びして、わずかな隙間からのぞいたのだが、何とも様子がわからなかった。
雰囲気に触れることができただけでもよしとすべきか。
こうなると、中国まで見に行きたくなってしまうが、そんなことも簡単にはいかないわけだし…。
人生ままならない。

でも、得したことが一つ。
入場口でプレゼントの引換券を配っていた。
毎日先着1500名様、ということだったのだが、ゲットしたのがこれ。

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「遮光器土偶ストラップ」。
裏面には「東京国立博物館140周年記念フィギュアプロジェクト」と書いてある。
早くに行った甲斐があった。
いいお年玉になったと思う。



今日はちょっと欲張ってしまった。
朝から上野に出かけ、美術展をはしご。
お盆も峠を越えたし、そろそろ空いてきたかなと思い、開館時間に合わせて行ったのに、国立博物館はすでにこの人混み。

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これは、9時35分です(9時半が開館)。
だが、中に入ってみて、やはり人が集まるだけあるということを実感した。
ここに展示されているものは、98.9%が国宝か重文。
これだけのものをよく集めたと思う。
「密教」のなんたるかを知らなくても、これだけのものを一度に見られるのは、もうないかもしれない。
特に、「仏像曼荼羅」と銘打った諸仏像の配置により曼荼羅を表現した展示。
広いスペースに仏像が拝され、荘厳な雰囲気を醸し出している。
もしこれを一人だけで見ることができたら…、ものの考え方が少し変わってくるかもしれない。
それくらいすごい展示だった。
これらのほとんどが平安時代に作られたことを思うと、また感動してしまう。
実際の写真は載せられないので、ぜひ足を運んでいただきたい。
絶対に損はしません。

続いて、国立西洋美術館へ。
世界遺産への登録は難しくなってきたようだが、この建物結構好きです。
ここでは、「大英博物館 古代ギリシャ展」を開催中。

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ここも先に通ったときにはすごい人だかりがしていたのだが、昼前になったらずいぶんはけてきた感じがした。
全体的に、小品の展示が多かったが、「ギリシャ時代の人と暮らし」といったイメージが強かった。
「THE BODY」(究極の身体、完全なる美」などと書かれているし、メインの展示が「円盤投げ」なので、彫刻が多いのかと思っていたのだが、ギリシャ陶器の文様などから当時の身体表現を探ったりという、ちょっと間接的(僕の感想だが)な展示が多かった。
だが、大理石による彫刻はさすがだと思う。
「円盤投げ」にしても、ブロンズ像からのローマンコピーだという。
オリジナルはどんなものだったのか、可能ならば見てみたい気がするが、ブロンズは溶かしてリサイクルできるので、おそらく武器にされてしまったのではないかということ。
現代にも通じる、美術品保護の必要性を感じさせられた。

ここに寄ったときには、美術館内のカフェで一息つくことにしている。
今日はおすすめのケーキセットを注文。

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カフェだけの時間帯だと、空いていて入りやすい。
だが、隣に座った同年配の女性の一人客は、瓶ビールだけを注文していたが。
隣でケーキを食べているなんて、ちょっと軟弱だったか。



とびとびの休みで遠くに出かけられる余裕もなし。
近場の美術館を訪れることにした。
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さいたま市に昨年オープンしたときは、やれ準備不足やらPR不足やら、肝心の盆栽を枯らしてしまったなど問題も多く耳にしたが、行ってみたら結構落ち着く味のある施設だった。
周辺には、世界的にも有名な盆栽村が広がる。
僕自身は、盆栽に深く興味を持っているわけではないのだが、やはり人間が丹精込めて作り上げた「自然の造形」かつ「小宇宙」という意味では、すばらしいものだと思っている。
館内は写真撮影が許可されていないため、息をのむようなものを紹介できないのが残念。
だが、1カ所だけ「今日の一枚」が撮影できるコーナーがあり、そこで撮ったのがこれ。
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堂々とした「黒松」の造形。
根張りといい、立ち上がりといい、枝振りも申し分ない。
他にも、いわゆる「銘」がついているものが多く展示されている。
炎天下でなければ、もう少しゆっくり堪能したいものだった。

もう一つ、最近盆栽村でブームになっているのが、このご当地サイダー。
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その名も「盆栽だー!!」。
ふざけたネーミングではあるが、人気なのだそうだ。
僕も1本買ってしまった。

ところで、盆栽。
「完成されていない芸術作品」とでも言ったらいいのだろうか。
人間が何代にもわたって手を加え、世話をし、今なお生き続けている。
後を受け継ぐ人が、もし誤ってしまったら…、と考えると、その責任と芸術性の重みに押しつぶされるような重圧ではないだろうか。
鋏一つ入れるにしても、その思いが強いだろう。
すごいものだと思う。
日本人の感性、ここに極まれり、ということだろうか。



思えば2ヶ月以上も書き込みをしていない。
個人的な忙しさもあったが、東日本大震災で心が折れてしまって、なかなかこちらまでは手が回らなかった。
僕が被災したわけではないのだが。
もちろん日常の生活は、周囲と励まし合いながらしっかりと送ってきたのだが、それ以外のことに手を出すのは少し気が引けていた。
でも、自分の目の前にあることをしっかりとやること、そしてできるだけ早く以前の生活を取り戻すことを考え、記事ネタを探して少し出かけてきた。

できるだけ美しいものがみたいなと思い、向かったのは信州。
雪をかぶった北アルプスと、その麓に広がる安曇野の、早春の景色が見たかった。
ところが、あいにくと天気は雨模様で強風注意報ときている。
そこで、久しぶりに碌山美術館に足を向けた。
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ここに来るのは何度目だろう。
でも、しばらく来ていないような気がする。
キリスト教に傾倒した碌山を象徴する、教会風建築。
この中に碌山(荻原守衛)の作品が収められている。
じっくり眺めてみて、今回は「文覚」が一番印象的に感じた。
筋骨たくましい腕を組み、ぐっと遠くをにらみつけるような力強さ。
今の僕に必要なのは、こういう強さなのではないかと思った。

小雨がぱらついているにもかかわらず、碌山館をスケッチしている人たちがいる。
アングルはこんな感じで。
イメージ 2

桜の花を前景に、すてきな作品に仕上がることだろう。

続いて、諏訪市の原田泰治美術館に向かう。
ここは今回が初めて。
一度訪れたいと思っていたのだが、この辺を走るのがいつも混んでいる時期で、諏訪湖畔に降りたら何時間かかるかわからないので敬遠していた。
でも、このタイミングなら空いてそう。
で、ほぼ思惑通り到着することができた。
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個人美術館はほかにもいくつも訪れたが、ここは建物といい駐車場といいかなり立派なものだ。
湖畔にあるものって、そういうものなのだろうか、と思ってしまう。
やっていたのは「日本列島ふるさとの旅」という、いわば原田泰治の原風景のようなもの。
思わず見入ってしまった。
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原田泰治の絵は何というのだろうか、広角レンズで切り取ったような、湾曲した画面の中に細かい筆致で情感が描き込まれている。
描写でありながら情景。
経験したことがあるとはいえないが、とても懐かしい風景。
日本の風景はこれだよ、といえるようなテーマ。
どれを取り上げてもずーっと見続けていたいような、そんな一枚一枚だった。
そんな気持ちがあって、ミュージアムショップで本を買ってしまった。

ゆっくりと絵を堪能した後は、喫茶室で一休み。
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強風のせいで、諏訪湖が白波立ち、向こう岸がかすんでいたが、それでも空は青く澄んでいた。

久しぶりのドライブと美術館巡り。
走行距離450km。
ちょっと疲れたが、すがすがしい気持ちになった。
日本中がまた、早く普通の生活に戻れることを願いつつ。



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