ミステリ読書録

池江選手、頑張って下さい。

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名取佐和子「ペンギン鉄道なくしもの係リターンズ」/藤崎翔「時間を止めてみたんだが」

こんばんはー。今日は春のような陽気でしたね。今週は暖かい日が多いそうで、
寒がりの私にはちょっと嬉しい。春ももうすぐですかねー(気が早い?w)。


今日も二冊ご紹介〜。


名取佐和子「ペンギン鉄道なくしもの係リターンズ」(幻冬舎文庫)
『金曜日の本屋さん』が気に入ったので、新着図書案内で見かけて予約して
みました。タイトルも可愛らしいですしね。ただ、その時タイトルの最後の『リターンズ』
の部分をすっかり見落としておりまして・・・借りてみたら、案の定続編だったという
・・・。とりあえず連作短編形式っぽかったので、まぁいいやって感じで読んじゃいました。
出来れば一巻から読みたかったところでしたが、これ一冊でもさほど問題はなさそうでした。
ペンギン鉄道って何なのかな?と思っていたら、その名の通り、本物のペンギンが出没する鉄道
って意味でした(笑)。ひょこひょことペンギンが電車に乗りにやってくる映像を想像すると、
もう可笑しいやら微笑ましいやら。ほのぼのしちゃいました。そのペンギン鉄道のペンギンの
お世話をしつつ、忘れ物保管係――通称『なくしもの係』を任されているのが、守保。
彼の元には、日々様々な忘れ物が届けられます。ある日、守保の元に名字の違う高校生の
姉弟が落とし物をしたと訪ねて来ます。彼らの落とし物はなんと、両親の離婚届けだという
――。
4つの短編が収められていますが、それぞれに『きょうだい』の物語でしたね。血が
繋がっている、いない、姉と弟、兄と妹、姉妹、兄弟、とそれぞれに立場は違ったり
していますが。どのきょうだいの物語も良かったです。でも、やっぱり一番最後の
お話が印象に残ったかな。守保本人の物語でもありますし。ハルカムの正体(?)は
途中から想像がついてしまったけれど。一話目から怪しげに登場していて、一体
こいつは何なんだろう、と思っていたのだけれど、すべてがラストの一作で明らかに
なり、溜飲が下がりました。前に出て来た細かい伏線がすべて繋がって、こういう
からくりだったのか〜!とすっきりしました。構成が絶妙でしたね。ペンギンが
行方不明になってしまった理由にはほろり。なんて健気なんだ。ペンギンも人に
懐くものなんですかねぇ。
四話目に関しては、ちょうど池江選手のニュースを目にしたばかりの時だったので、
あまりのタイムリーさに驚きました。ハルカムが二度目に拒否したのは仕方がない
ことだと思う。あんな辛い体験を小さな身体で経験したのだから。負い目に思って
しまうのも仕方がないとは思うけれど・・・。でも、その想いは十分兄に届いて
いて良かったです。ラストの抱擁シーンにじーんとしてしまいました。これからは
兄弟仲良く交流できそうですね。
作中にちらっと『金曜日の本屋さん』のことが出て来るのも嬉しかったです。
リンクしているんですね〜。
とても心に沁みる素敵な物語でした。早速一作目も予約しちゃいました。守保と
ペンギンの出会いが読めるのかな。そういえば、ペンギンに名前はあるのだろうか。
早く読みたいです。


藤崎翔「時間を止めてみたんだが」(講談社文庫)
いじられキャラの高校生が、ひょんなことから、自分の『時間停止能力』に気づいた
ことで、いろんな騒動に巻き込まれるお話。まぁ、ツッコミ所満載過ぎて、どこを
ツッコんだらいいのかわからないくらいでしたが・・・。まず、主人公が時間停止能力
(正確には、『左目を閉じて右目を開けて、鼻で上唇を吸い寄せて、両方の鼻の穴を完全に
塞いだ状態をキープしたまま、呼吸とまばたきを止めている間だけ、時間が止められるという
能力』)を発動させる為に、変顔をするってところからしてね。何じゃそりゃ、でしょ(苦笑)。
止められる時間も、息を止めて変顔をしている間だけだから、せいぜい30秒〜1分が
限度っていう。
何の役に立ちそうもないこの能力ですが、使い方次第によって、主人公を救ってくれる
ことも。この能力があったからこそ、いじられを通り越していじめられ寸前だった自らの立場も
好転させることが出来たし、学校で起きるいくつかの事件を解決して、親友と呼べる友達も
出来ましたしね。そして極めつけは、最後のアレ。そんなに全部が上手く行くかー!と
ツッコミたくもなりましたけど。
時間停止能力を使って、主人公が一番やりたがったのが、『女子生徒の胸を揉む』という
ところには、しょーもないなーと呆れましたが(苦笑)。最後まで成功しなくて良かったです。
校長を殺そうとした犯人の動機には呆れました。完全に逆恨みなだけのような。直接の原因は
全然校長じゃないし。校長自身は自分のしたことを後悔もして反省しているし。でも、主人公の
陽太の機転で最悪の事態だけは避けられてほっとしました。
作者が元お笑い芸人さんということで、ちょこちょこお笑いネタが挟まっているところは
楽しめました。ま、笑えないのもいっぱいあったけど(苦笑)。
特に残るものはないけど(おい)、気軽に読める青春ミステリって感じで、面白かったです。

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