ドクターヘリパイロット(元)奮闘記

老いぼれドクターヘリパイロット(元)の繰り言

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 SA341さんが航空自衛隊F86と全日空B727の衝突事故に関して持っておられる情報でF86がぶつけられたという表現は妥当では無いという書き込みをされました。

 事故当初の報道やその後の報道を情報として持っているだけではいかに航空関係者とそのように思うのはごく自然なのかも知れません。

 しかし当時事故のまじかで報道に接したり、一部裁判の内容をじかに本人から聞いたり、本当に少ない自衛隊擁護の出版物を見聞きしたりした立場からは ぶつけられたという表現が本当に自然と出たものです。

 一番の理由でこれは事実なのですが数値は正確ではありませんが、B727は400ノット程度 F86Fは350ノット程度だったと思いますが、普通に考えればF86がB2にぶつけることは相当に困難です。

 事故後の機体の残骸から水平直線飛行中のB2の水平尾翼が左へ60度バンク中のF86の右主翼の付け根から1メートル付近を後方からぶつかって切ったようなあたり方をしたことが証明されています。

 また当てられた同期のIは約3マイル離れた教官機からボギープルアップとの無線を受けて周りを見渡したときに右後方から接近するB2のノーズをまじかに確認し左へ避けようとして60度バンクくらいで後ろからぶつけられています。

 この証言は機体の残骸の調査とも整合性があります。

 またB2ぶつかるまで全く回避操作をした形跡が無いことはフライトレコーダーの解析から証明されています。

 またB2が衝突前にF86を視認していたかどうかは衝突前後に発信されたACCの周波数の無言送信が衝突前か後かで争われたりもしていますが、回避操作の無いことははっきりしています。

 この全日空機はお昼頃千歳に降りて昼ごはんも取れない時間で羽田へUターンしていますので衝突する飛行中に食べていたのではないかということも疑われていました。

 しかし当時の反自衛隊のきわめて強い風潮の中、左かかったマスコミは全く事故の原因などをまともに考察することもなく、自衛隊機が一方的に悪いとわめき散らしていました。

 このような情報しか知らないSa341さんがぶつけられたという表現がおかしいということはある意味仕方の無いことなのですが、その後の国と全日空の民事裁判においては明らかに自衛隊側の一方的な過失で無いというような判断が出て損害賠償額をお互いに相殺しあっています。

 当時の事故調が正しい報告を出したかどうかのひとつの判断の参考になる事実が残っています。

 事故調の調査発表の記者会見で事故調査委員長が発表した内容では全日空機のパイロットにも一部責任があるとも取れる内容になっていて、そのような内容はおかしいのでは無いかとある記者から突っ込まれました。そこで委員長はその場で各委員に連絡を取って了承えて、記者会見の場で事故調査報告書の文言を訂正するという、全くばかげたことをしでかしています。

 記者に突っ込まれてその場で内容を訂正するようなばかげた事故調査報告を信じてしまうことは後世の人にとってはある程度はいたし方の無いことですが、そのようなものを裁判の証拠にされて有罪無罪を決めれる者にとっては我慢できないことでしょう。

 すでに有罪で執行猶予期間が過ぎた教官機のパイロットの名誉のために、再審請求をしようという動きも起こっているようです。

 50ノットも遅い飛行機が優速の相手機にどのようにぶつけるのか、出来たらやって見せてほしいものです。

 ジェットルートの幅や有視界飛行と計器飛行方式の問題、当時は無かった訓練空域の問題など事故に至る法体系や、そして最終的に空域のどこでぶつかったのかというような様々な双方の言い分や過失責任の割合などなど、少なくとも自衛隊機が全日空機を標的にして飛んでいたのではないかというような中傷にいたるまで相当に深い問題が出ています。

 F86Fは完全にぶつけられています。少なくとも前を見ていれば回避操作はしないということは無かったでしょう。

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bellさんからは、おそらく初めてのレスだったのではないでしょうか? ありがとうございました。 いくつものコメントには、悔しさと言うよりもある意味怒りのように感じます。

報道の一部しか抓んでいなかった自分が恥ずかしいです。
失礼しました。 削除

2009/12/19(土) 午前 9:28 [ SA341 ] 返信する

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こんにちはたまに拝見させていただいています。空中衝突興味深いコメントですね、少し前に静岡か名古屋上空でJAL機同士のニアミスがありました今の時代ですからT-CASが作動して回避の指示等が出たと思いますがOJT中の管制官が処分されました。雫石の事故ではCABまたは自衛隊の管制官は処分されたのでしょうか?衝突事故はいつも優先権のことが言われますがANA機は計器飛行方式、また自衛隊機はVFRで飛んでいたのでしょうか?ご存じなら教えて下さい。 削除

2009/12/19(土) 午前 10:05 [ k22 ] 返信する

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何時になく管理人様のお怒りの気持ちが強く出ている事、理解いたします。根拠もなく組織全体が悪とみなされてしまうこのやり口は、どうやっても容認できない物があるでしょう。
しかし、この事故を切欠として事故調が設置された訳であり、今後の為に生かされていると願いたいです。

どちらが悪いという話ではなく、人は時に間違いを起こします。それが些細な物であるか、他人を巻きこみ命すら奪ってしまう事になるか、ある意味時の運ではないかとも感じます。

このような中この事故における本当の被害者は、自衛隊でも全日空でもなく、たまたま乗り合わせた乗客ではないかと感じます。

技術的黎明期の事故ゆえにある意味真相は未だ闇の中、それぞれがそれぞれの言い分を持ったまま今に至っております。巻きこまれて亡くなられた方々の事を思えば、罪の所在を明らかにすることよりも不幸を起こさない為の努力にいそしむべきではないか、と考えます。

特に、管理人様の様に 救 命 というフライトをする方においてはと考えますが。 削除

2009/12/19(土) 午前 11:30 [ 恥の戸市民 ] 返信する

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K22様
当時は現在のようなレーダーを用いた航空路管制が行われておらず、レシプロ時代と同様の管制システムがとられていました。そのため、最近のニアミスのように管制官の誤指示が直接的な原因になったものではありません。
書物から得た情報でしかありませんが・・・
‥時の管制システムは、管制官が航空機間の間隔をレーダーで監視するタイプでは無かった。
⊆衛隊の訓練空域の設定と航空路の設定自体が、ニアミスを発生させ得るような設定であった。(防衛庁と運輸省のある意味ミス)
ある意味、「サッカー場の中央に自動車道が通っていて、通る人同士で気をつけあって使う」ような状況であったと推察します。

2009/12/19(土) 午前 11:41 [ mikiowing ] 返信する

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自衛隊機は編隊飛行の訓練中、そしてANA機は計器飛行です。

裁判の判決の度に、国(自衛隊)とANAの過失割合は変化していますが、少なくとも、当時のマスコミが報道していたような自衛隊側が全面的に過失があるような事故ではないです。(判決内容が判決がそれを表しています。)

事故の教訓から、レーダー航空交通管制システムが導入され、より安全なシステムへと変化しました。また、航空路や訓練空域の設定が見直されました。
「事故で人命が失われてから、本格的な対策が行われる」日本の行政システムは問題ではあると思います。

2009/12/19(土) 午前 11:42 [ mikiowing ] 返信する

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私の家内が先日自動車事故を起こし、ぶつけられましたが過失割合8対2で家内が悪いことになりました(泣)ちょうど雫石の様な感じで.....
対面2車線の道路から、車が1台通れるくらいの道路に右折しようと、ウインカーをあげ対向車をやり過ごした直後動き出した所に追い越してきた車と接触.....
これでなんで.....

保険会社の言い分は進路妨害だそうです!、でも2車線でっせ(笑)

追突されて、なんで8割の過失......
現在専門の事故調査会社が調査中、1月には結果が出るそうな....

何か事実誤認があるとこんな結果になると言う良い見本かも!。

雫石事故当時、まさに反自衛隊野荒らしが吹き荒れていたように感じます、その事が事実をねじ曲げた報道に繋がったのだと思います。
私の大好きだったB727とF86、あの当時も何故遅いF86が優速な旅客機にぶつかって行けるか、考えても結論が出なくて同僚と喧嘩になったこともあります。

ANAのパイロットのイージーミス以外考えつきませんでしたから!。

2009/12/19(土) 午後 4:06 [ ぶんた ] 返信する

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八犬伝さん 災難でしたね
大事故にならないでほんと幸いだと思います
世間には(保険会社の担当者にも)保険会社の言うことがすべてであり 保険会社は法の専門家などと思っている方が実に多いものです
保険会社のアジャスターは単なる事務屋であって法律家ではありません 人にもよると思いますが 判例タイムズなどの過去例や自社のマニュアルなどの算定基準より言っているだけに過ぎないのがほとんどでしょう 過去例とは言いますが、その事故と参考にした事故例が同じという事はありません 勝手な自己解釈による発言の場合も多くあります って 八犬伝さんはそんなこと百も承知でしょうけど(笑)

2009/12/19(土) 午後 5:31 [ punpun0461 ] 返信する

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私は、雫石町の住人で当時この事故を見ました。
はじめ、大きな音がして晴天の空がキラキラ光って「花火だ!」と思っていましたが、その後パラシュートが開いて人が降りてきて、上空をもう1機の自衛隊機が旋回しているのを見て初めて何かが起こったと思いました。
たまたま墜落直後のパイロットと話をした友人が言うには、彼が最初に言った言葉は「どこかに電話はないか?」だったそうです。
墜落直後の田んぼにのめり込んでいる自衛隊機や自衛隊機の破片で壊された小屋(私のいた所から10数メートほどにありました)など
も見ました。破片は自衛隊機の前輪だったと思います。
今にして思えば、空からあれだけ破片が落ちて来たにもかかわらず下にいた住民に人的被害がなかったのは本当に不幸中の幸いであったと思います。
さらに消防団などで全日空機の墜落現場に行った人達から事故現場の悲惨な状況を聞き、いかに航空機事故が恐ろしいものであるかを知りました
このような事故を二度と起こさないためにも、どっちが悪い良い等ということより原因を客観的に検証して真実から安全を求めていって欲しいですね 削除

2009/12/19(土) 午後 8:03 [ 山賊 ] 返信する

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mik*ow*n* 様 貴重なご意見ありがとうございました。 削除

2009/12/19(土) 午後 11:32 [ k22 ] 返信する

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今日は多くの書き込みありがとうございました。あまり準備をしていなかったので断片的なことしかかけなかったようです。この事故のことはまだまだ書き残したいことがありますが、また次の機会ということにしたいと思います。

2009/12/19(土) 午後 11:59 [ bel**14b*989 ] 返信する

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私も最初はSA341さんと同じこと感じたんですが
色々検索掛けて調べた所ベルさんが言われている点、納得出来ました。
特にウィキペディアの「全日空機雫石衝突事故」は解り易かったですね。
ここに書かれた事が事実かどうかは当事者にしか解らない事なんですが、ベルさんのいわれている事と合致する部分が多いのでかなり正しいのではないかと思います。
「事故のその後」は事実なら加害者にさせられた人や周りの人の気持ちさっします。 削除

2009/12/20(日) 午前 2:55 [ クラフトハンガー ] 返信する

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最初にコメント入れたpapaです。
実は私の叔父が雫石事故で亡くなったので、つい感情的に書き込みしてしまいました。
一歩離れて見れば、皆さんのおっしゃるとおりだと思います。
ウエブマスター様申し訳ありません。お許し下さい。 削除

2009/12/20(日) 午前 8:17 [ papa ] 返信する

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全日空は日本航空とはことなり創業以来ただの一度として
墜落事故も追突事件も一切起こしていません。
件の雫石も日本航空だったはずです。 削除

2010/8/25(水) 午後 3:00 [ 全日空は無事故 ] 返信する

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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E6%97%A5%E7%A9%BA%E7%BE%BD%E7%94%B0%E6%B2%96%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85
全日空は雫石の前にも当時としては世界最悪の死亡事故を起こしています。この事故も事故調査にはかなりの疑問点があったいわくつきの事故でした

2010/8/25(水) 午後 3:24 [ bel**14b*989 ] 返信する

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雫石も含めて、その事故は日航が起こした事故を、全日空が起こした様に改竄捏造されたものですよ。

日本ヘリコプターや藤田航空は確かに事故を起こしましたが、全日空は創業以来無事故で唯の一つとして犠牲者も事故機も発生していません。

よく記事写真を見てください。
明らかに全日空のマーキングに修正が施されています。 削除

2010/9/5(日) 午前 2:08 [ ANAは無事故 ] 返信する

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ANAは無事故 さん。

合点がいかないのは、事故当時も含めて全日空からの申し立てもまた自社の機材での事故ではないというコメントなどは一切出ていないと言うこと!。何処かに出ていましたら、ここにリンクを張っていただけないでしょうか?。
また表記の写真などもありましたらリンクして見せていただけると、皆さんも検証できるのではないのでしょうか?。
何も出せないのであれば、記録は変えられず、全日空の事故という事実として何時までも残ります。

事実は一つ!、いかがでしょうか?

2010/9/19(日) 午後 7:02 [ ぶんた ] 返信する

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ANAは無事故さん

私は自身が元航空自衛官、親友がANAの元整備員ですが、実際に雫石の残骸を見せてもらいました。
そして、ちゃんと全日空の古いマークを確認しています。
他にも下田沖や66年の羽田沖や松山沖などで墜落して、人命が失われています。
どうも、思想が偏っているように感じます。

2010/10/30(土) 午後 11:53 [ kaw*na*eita ] 返信する

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横からなら速度の遅い自衛隊機がより優位にぶつけられますよ
空中分解にも説明が付きます 削除

2011/10/16(日) 午後 9:12 [ なか ] 返信する

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たしかに結果的に横から割り込んだような形になったのでしようね。訓練に集中していたために直前まで気がつかなかったのが原因でしょう。ただ、訓練生は訓練をしている限り、気がつくのは難しかったといわれており(裁判でも無罪になっている)、責任は問えません。

そもそも、民間機のルートに訓練空域を設定した自衛隊という組織が悪いわけです。(全日空機はルートの中心からはずれていましたが、当時の航空法規で認められていた範囲内でした)

いずれにせよ、大型機が直前で急な機動をして避けることは難しいですね。

例えば、バイクがバスの前に割り込んできたら、バスは避けきれないこともあります。地上であれば大きいほうはそれほどダメージを受けませんが、空中では大型機も小型機との衝突で墜落してしまうので、取り返しのつかない結果につながったわけです。 削除

2013/1/16(水) 午前 3:38 [ とおりがかり ] 返信する

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しかし、刑事裁判でも自衛隊のうち訓練生には過失はないとされています。むしろ、問題視されているのは自衛隊の上層部ですね。起訴されていないので、教官の罪を高裁より軽くする理由の中で述べられているだけですが、そうではあっても、裁判所が自衛隊幹部の責任が大きいと認定したのは事実です。

また、民事裁判でも国の過失が大きいと認定されています。

右翼だ左翼だいう前に、事実を認めるべきです。

もっとも、本当に悪いのは憲法に違反して自衛隊をつくったことです。もし、自衛隊がなければ、あの人たちは死ななくて済んだのです。憲法を守っていれば、あれほどの人命が失われることはなかったのです。

軍隊という組織は、人命軽視の傾向があります。早く世界から軍隊がなくなる日が来ることを祈っています。軍隊をなくすべきであることは憲法にも書いてありますので、私は左翼ではありません。憲法を守ろうといっているだけです。 削除

2013/1/16(水) 午前 3:39 [ とおりがかり ] 返信する

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