ドクターヘリパイロット(元)奮闘記

老いぼれドクターヘリパイロット(元)の繰り言

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 50時間点検後の確認飛行に飛び立った目達原駐屯地所属のAH64が操縦不能と思われるような状態で墜落してしまいました。

 パイロット2名の内一名は死亡、残る一名は未だに行方不明で大変心配されます。

 最近欧米で連発していたヘリ事故がついに日本にも連鎖したようです。

 断片的に報道される目撃者などの情報で、ほぼ原因が推定できましたので、私の分析を書いてみます。

 決め手になる目撃談をタクシー運転手の方が証言していましたが、ローター一枚が空中で飛び、ひらひらと落ちてくるのを見たと言っていました。

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 4枚のロータの角度を最終的にコントロールするピッチリンクと言うロッドを止めているナットが外れて、一枚だけ角度がフリーになってしまって回転中に暴れて、テールブームに激突して破断して飛んでしまい、操縦不能になって墜落したようです。

 この機体は50時間点検後の確認飛行であるとの情報も流れていますので、50時間点検でこの部分を触るのかどうかも、大きな調査ポイントです。

 50時間点検で触る部分はオイルのフィルター類やチップデテクターの清掃、あとはオイルの補給程度であまり重要な部分の取り外しはしないものですので50時間点検直後に墜落することは普通あまりありえないでしょう。

 普通ベルのヘリなどではたしか、50時間点検程度では振動調整はしないと記憶していますが、点検に入る前にパイロットが振動が多いというようなコメントを出していたら、振動計をつけて計測し、振動計の指示により、錘を追加したり、減らしたり、このピッチリンクの長さを調整したります。

 ピッチリンクを調整したらロックナットを規定トルクをかけて締め付けて、安全線で緩まないようなロックをかけます。

 この手順にミスがあれば、ちょうど墜落したようなタイミングで、またちょうど目撃されたような状態で墜落に到る可能性があり、詳細な調査が必要でしょう。

 もちろん他にも原因がありえますが、可能性の高いほうからつぶしていくことが事故調査の大原則ですから、尊い犠牲に報いるためにも、早急に原因を特定し、飛行再開となるように願っています。

 

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https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180206-00000083-fnn-soci
この動画も参考になりますか??
無念です。。

2018/2/6(火) 午前 3:02 [ gcap188 ] 返信する

過去にアパッチのメインローターが突如脱落し墜落した事故が報告されており、機体の欠陥の可能性も考えられますね
Deadly 2015 Fort Campbell helicopter crash: What we now know
http://www.theleafchronicle.com/story/news/2017/09/21/fort-campbell-army-apache-guardian-helicopter-crash/637941001/
ASN Wikibase Occurrence # 192395
https://aviation-safety.net/wikibase/wiki.php?id=192395

2018/2/6(火) 午前 5:09 [ Eaglelake ] 返信する

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180206-00000025-mai-soci
振動調整で触ったのではなく、ピッチリンクを時間交換したようです。

2018/2/6(火) 午前 11:21 [ bel**14b*989 ] 返信する

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180206-00000524-san-cn
台湾でもヘリ墜落か?連鎖が止まらないようです。

2018/2/6(火) 午前 11:29 [ bel**14b*989 ] 返信する

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JG-4502、機体番号74502のようですので、2006年くらいからで1750時間の飛行時間を軽過して、メインローター・ヘッド関連の交換後の飛行だったようですね。
まさかの、整備ミスではないことを祈ります。 削除

2018/2/6(火) 午後 0:39 [ RJCO ] 返信する

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詳しいことはわかりませんが、ローターヘッドの交換ならアライメントの調整、重量バランスなど交換から地上運転での計測、ホバリングでのデータ取りと調整などを経て、その後やっと整備員と振動計を載せてフライトデータを取ると思います。50時間点検とピッチリンクの交換なら気安くP2名の確認飛行ですね。ヘッドの交換後の確認飛行ではないでしょう。

2018/2/6(火) 午後 0:54 [ bel**14b*989 ] 返信する

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ローターヘッドのハブとメインローターをつなげるボルトの交換作業後に起きた事から上空でブレードが吹っ飛んで操縦不能になったのは確かみたい。 AH64は富士重が面倒見ているのかな。神戸製鋼が関与している部品なのか AS-332の事故と変わらない今回の事故、何かリンクしている気がする。残骸を回収すれば、原因究明は早そうだ。取り替えたボルトの破断、ハブの破断、ブレードの付け根の破断、ピッチリンクの破断、取り付け時にハブに曲げ応力を掛けてしまったとか、ボルトのトルク値を間違えたか、外部点検時には異常なくても、配備して10年は経過しているから交換作業に問題があったかも。それにしてもロッドエンドベアリングのピッチチェンジリンクがあんなに細くてよく持っていると思う。 今回は、ピッチリンクは、整備していない報道です。リンクのガタや振動、トラッキングが合わなければ整備に1日かかって当日の試験飛行は無理でしょう。上空飛行する前に最低30分ほどホバーで様子を見ないと危ないな…。

2018/2/6(火) 午後 10:01 [ クロネコ ] 返信する

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昨日午後、山岳遭難に対応中の道警のヘリ、JA01HP bell412-EPが、右エンジンの出力低下により、丘珠に緊急着陸したようです。
幸い、無事に戻ったようですが、続きますね.... 削除

2018/2/7(水) 午後 0:36 [ RJCO ] 返信する

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