ドクターヘリパイロット(元)奮闘記

老いぼれドクターヘリパイロット(元)の繰り言

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 すでに日付けが変わって11日になっていますがこの時点で2名の方の死亡が確認されているほか、自衛隊の救難隊員が山中に取り残されているとの情報も入っています。

 この時点では事故にあった乗組員の生存は厳しい状態ですが、何とか生き残ってほしいものです。

 ではいつものようにヘリ事故が起きた直後に事故原因に迫る記事を書くことにします。

 昨日の事故直後の記事ではCFIT(コントロールド フライト インツー とライン)の可能性を書きましたが、その後の目撃情報や墜落現場の様子、機体の壊れ方などから見るとどうやら、CFITのCの前にUNを着けないといけない様な原因と考えられます。

 つまり アンコントロールド フライト インツー トレインと言えそうです。

 まず墜落現場の状況の空中撮影がテレビニュースで流れましたが、いずれも機体があまりにもバラバラになっているのに現場が大変狭いと言えるでしょう。

 またローターと見られるものがすぐそばに落ちていたり、なぎ倒した木があまりにも少ないようですから、真逆様に頭から激しく落ちたと考えられます。

 さらに近くのホテルでの目撃者が、低空で通過した後、ローターの音が変わってから、静かになったというような証言をしています。

 人が耳で聞いてわかるほど、ローターの音が変わるのは、相当なオーバー回転か低回転かオーバーフラッピングと言って、急激にローターの
回転の軌跡が変化して、大きくパタパタとかブーンブーンと異音がした可能性が高いようです。

 その直後に山にぶつかる衝撃音が聞こえたと想像できます。

 このような状況になる可能性があるのは、UCFIT アンコントロールド フライト インツー トレイン つまり何らかの理由で過度の急激な姿勢の変化や異常姿勢に入って、回復できないまま 真っ逆さまに山に激突したととすると、墜落現場の状況が合うことになります。

 ある程度、軽く雲に入ることを想定して、水平飛行に近い姿勢で濃い雲に入ってしまったCFITなら、もっと多くの木をなぎ倒し、墜落場所はある程度開けた状況となるでしょう。

 今回のような状況で墜落するのは、予期しないで不意に雲に近づいたため、かなり大きな操作と姿勢の変化をしながら雲を避けようとして、まともに雲に入ってしまい、そのまま異常姿勢に入ってしまって回復できないまま真っ逆さまに山に激突と言ような状況が一番考えられます。

 操縦系統の異常のために異常姿勢に入ったと言う可能性も否定できませんが、私が過去に経験した操縦系統の異常で大きく姿勢が変化する故障では、ローター音が変わるほどのオーバー回転やフラッピングは起きませんでしたので、目撃者の聞いた音がありえないと言うことになります。

 原因に迫る証拠はまだ何も出ていませんので、原因は特定できないのですが今わかっている情報で、原因に迫ってみました。

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180811-00000012-asahi-soci

2018/8/11(土) 午前 10:58 [ bel**14b*989 ]

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http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000133808.html

2018/8/11(土) 午前 11:06 [ bel**14b*989 ]

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http://www.risktaisaku.com/articles/-/4362

2018/8/11(土) 午後 0:09 [ ゆう ]

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180811-00000004-jij-soci

2018/8/11(土) 午後 0:18 [ bel**14b*989 ]

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全員死亡だそうですね。いろいろ問題でそう。そもそも無理してその日にやることでしょうか。救助ならまだしも、などなど。あだ花防災ヘリの闇がポロポロ出てきた結果でしょう(以前のも含め)。
ちなみに視界0でのGPSを用いての回避航法ですが、霧の海の上で船を想像してもらえば理解できるとおもいますが可能です。しかし多くの航空人が利用してるGPSは画面が小さくヘリのスピードに必要な地形情報が不足しています。その前に完璧な計器飛行(IFRじゃありません)能力が必要です。その前に外が見えるように必死になってますから画面をみる余裕は微塵も無いでしょう。私は試したことがありますが画面上で機体を任意のコース・位置へコンロール可能です。しかし、アクチャルではかなり度胸がいりそうです。CPがナビしてMPに速度、バンク、ヘディング、高度を指示するのが現実的でしょう。玩具ほどひどくはありません。使いよう、見ようしだいです。

2018/8/11(土) 午後 1:31 [ ham**yuri ]

私は群馬県の隣の、埼玉県北部に住んでいます。
はるなの姿は、群馬ヘリポートでのイベントや、山岳地域での実際の救助活動のどで何度も見てきましたので、今回の事故は本当に胸が痛みます。
埼玉県のAW139などと比べると、素人目にもわかるほど古い機体ではありましたが、バババババッという大きなローター音を響かせながら、赤城山の上空でホバリングする勇姿が今でも目に浮かびます。
数年前のイベントでは、要救助者役の親子(消防関係者のご家族?)をホイストで吊り上げて救助するデモンストレーションを披露していました。生身の子供でやっちゃうのか!と驚きましたが、それも日頃の訓練による絶対的な自信があってこそなのでしょう。
亡くなられた乗組員の皆さんのご冥福をお祈りしています。

2018/8/11(土) 午後 2:50 [ bok*tam** ]

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ローターがそのまんま機体から分離して落ちていますね。ブレードがハブから外れていない。墜落時、ブレードが大きな運動をしていなかったのでは。急激にエンジンパワーをロストして落ちたのでは。

2018/8/11(土) 午後 7:05 [ maegashi ]

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「山の日」を前にはるな登山道の上空視察のための飛行だったとか。山の稜線は雲が低く登山道が見えない時に飛んでも無意味。 登山道の危険箇所などの確認なら天気の良い時でないと山岳経験者でさえ上空からみても分かりにくいのに...もっと早く事前に天気の良い時に視察して危険個所は開通前に把握しておくべきでしょう群馬県の関係者さん。

Pは渋峠の少し北東でUターンして雲を避けながら南下すれば抜けられると思い込んだのだろう。高度下げずにレベル飛行しながら山のない方に退避すべきだった。さらにガスに囲まれて水平姿勢が保てなかったのだろう。

こんな状況で計器飛行の能力もないなら、こんな時は、樹木が見えるうちに対気速度0で潔く水平にゆっくり木々をクッションにしながら垂直オートローテーションで不時着すれば生き残れたかも知れない。

私の師匠は同様な気象条件で潔く山中に不時着。 機体は大破したが、無傷で生還しているそれも計器飛行能力なしで...。

GPSでの回避航法は雲中では見えないので役に立たない。むしろレベルを保って雲に出るまで無線航法している方が安全。

2018/8/12(日) 午前 1:06 [ クロネコ ]

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雲中飛行では人工水平儀というのは役に立たないのでしょうか。
空間識失調(バーディゴ)に陥ると自分の感覚を最優先してしまうなどと聞きますが。計器飛行の訓練をしていないと飛行時間があっても事故を起こしてしまうということですか?

2018/8/13(月) 午後 5:39 [ のぶちん ]

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山岳地で突然雲に入った場合、障害物のすぐ近くなら人口水平義など見ている余裕はまったくないでしょう。バーチゴは計器飛行の経験度合いは関係なく入りますが、リカバリーに置いては計器飛行能力が高いほど有利ですね。まして有視界飛行中新のヘリパイロットは飛行経験時間は関係ないですね。1000時間程度の駆け出し以外の話ですが。> のぶちんさん

2018/8/14(火) 午前 1:46 [ bel**14b*989 ]

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機体が垂直に落ちればローターが飛散する暇なく、繋がったまま、地面に激突しますね。> maegashiさん

2018/8/14(火) 午前 1:49 [ bel**14b*989 ]

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こんな記事がありました。運航管理を担当した者として????

群馬・防災ヘリ墜落、飛行計画と異なるフライト293回 不適切な運航体制が常態化 (2018.9.25 20:43 産経ニュース)
搭乗員9人が全員死亡した群馬県の防災ヘリコプター墜落事故で、県は25日、昨年4月から事故直前まで、ヘリが国に提出した飛行計画と異なるフライトを293回行っていたと明らかにした。県が業務委託していた東邦航空(東京都)社員らへの聴取などから判明。県は同日、国土交通省に報告した。

県によると、不適切な飛行計画の提出は、同期間のフライトの約76%で行われていた。計画の作成、提出やヘリの到着通知などの運航管理業務は主に東邦航空社員3人が行っていた。
(続く)

2018/9/25(火) 午後 10:29 [ cro*ky2**t ]

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群馬・防災ヘリ墜落、飛行計画と異なるフライト293回 不適切な運航体制が常態化 (2018.9.25 20:43 産経ニュース)続き

このうち60代の男性社員は県防災航空隊が発足した平成9年から、「(ヘリが)途中経路上の離着陸場所でエンジンを停止しない場合は、当該場所を飛行計画に記入する必要はない」と誤認し続けていた。

社員は事故当日の8月10日、ヘリが実際には群馬ヘリポート(前橋市)に到着していないのに、独断で国交省に対して到着通知を行っていた。

県は、不適切な運航体制が常態化していたと認め、今後の防災航空体制のあり方を検討する委員会を設置。安全管理について全面的に検証する方針だ。

2018/9/25(火) 午後 10:31 [ cro*ky2**t ]

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県の事故調査委員で「天候は誰が見ても問題なく飛べる状態だった」とかふざけたことをいっている人がいるので、気分が悪くなった。吐きそうだ

2018/10/21(日) 午後 10:47 [ hik***** ]


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