ドクターヘリパイロット(元)奮闘記

老いぼれドクターヘリパイロット(元)の繰り言

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スイス空軍アクロバットチーム「パトルイユ・スイス」が演技する場所を間違え6キロ離れたヨーデル祭りの上空で行ってしまい、ヨーデル祭りの参加者は予期せぬアクロバット飛行を楽しんだということだそうです。

 パイロットが着陸する場所を間違えたり、地点で標定を間違うことはあまり褒められた話ではありませんが、普通によくある話で大事故にならなければ許せる話です。

 今の航空機は航法計器類や地上誘導のレーダー網が発達していて間違いようがありませんが、それでも滑走路に着陸しないで誘導路へ着陸する事例があるほどですから油断が出来ません。

 今回のスイス空軍の機体はF-5Eタイガー2で半世紀前のものですから、良くても 航空無線標識からの方位と距離を示すTACANが着いている程度ですから、現地からの距離と方位を正確に示すものはなく、目視で確認するしかなく、1分間に10キロ程度飛ぶ機体で30秒しか離れていない場所に似たようなテントがあれば間違ってもあまり責めることが出来ないかもしれません。

 近くのわかりやすい明確な目標物を調べておいて、その地点を正確にヒットして侵入するような方法を取ればよかったのですが、慣れている地域ならそのような準備を怠ったかもしれませんが大失敗でした。

 ドクターヘリの着陸地の判定はGPS標定で地点名と登録番号で確認しますが、実際に着陸する場合、救急車や散水する支援車両が到着していれば間違うことはありません。

 ただし 救急車や支援車両の到着よりもヘリ先に着いたりする場合は、到着まで待てば問題がないのですが、時間短縮のためヘリ単独で着陸する場合は誤認着陸の恐れがあり注意が必要です。

 また、事案が大事故などで救急車や支援車両が事故現場へ集中して、ヘリの支援に手が回らないことなどが起こり、マニュアルの地上支援のもと着陸すると言うことが必ずしも守れない場合などが出てきます。

 日本の戦後の航空歴史上、場所を間違って起きた事例で有名なものは、JALがインドで空港を間違ってDC8が小型機専用空港へ誤着陸しオーバーランで機体を大破しています。

 また空自のF104Jの4基編隊が横田基地と間違えて入間基地へ着陸してしまい、離陸できなくなって主翼を外してトラックで陸送した例があったようです。

 私はヘリで山の中の場外へ離着陸を繰り返していましたので、間違って違う場所へ着陸したことは10回程度ではきかなかったと思います。(泣)


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