ドクターヘリパイロット(元)奮闘記

老いぼれドクターヘリパイロット(元)の繰り言

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   先日世界遺産に指定された大阪府の百舌鳥、古市古墳群を上空から見る、ヘリコプター遊覧が始まったというニュースが入っています。

 とりあえず週末だけで、7キロほど離れた堺市の沿岸部から古墳地帯を一周して6分間で5000円程度らしいので妥当な値段でしょうか。

 古墳だけ6分で5000円は高いと思う人も多いのでしょうか。いずれにしてもヘリの料金は結構高いのですが、ヘリ会社としては3,4人乗せて遊覧飛行を1時間飛んでも15万円程度しかなりませんので全然儲けにはならない金額です。

 7.8キロ離れたところにある八尾空港からなら軽飛行機が飛べますので、飛行料金はヘリの半額程度にできますが離着陸に時間がかかる上、着陸料金がかかり、これも小型機会社は儲けになりそうもありません。

 熱気球のようなものがよさそうですが、これの事業認可は日本ではあまり例がなく、どのようになるのでしょうか。

 私はヘリ生活35年のうち15年程度は八尾空港を拠点として飛んでいましたので、古墳群は常に見ていて何の珍しさもなく見過ごしていましたが、引退後は今もボランティアの歴史ガイドをしていますので、古墳の上空を飛ぶという貴重な体験を無駄にしたのが悔やまれます。

 良い写真を撮るとかしておけばよかったのですが、そんなことをすれば、どこかの石頭がパイロットが飛行中に業務外の写真を撮るとは何事だと騒ぐのが見えそうです。

 上の写真は大阪なら県境の私が住む町王寺町の明神山と言う264メートルの低い山ですが、この展望台から大阪奈良の5つの世界遺産をすべて見渡すことが出来ます。

 ただし、すべて古墳はただの杜のように見え、よほど詳しくないとどの古墳かはわからないでしょう。

 手を差し伸べて説明されている方は先日亡くなられた、元橿原考古学研究所所長の菅谷先生なのですが、私が高校で教えを受けた地学博士の西宮先生とともに山野を調べて回ったという意外な結びつきを語られたので、親しく教えを受けていたのですが残念な逝去でした。

 最後の古墳の意外な話を一つ書いておきます。

 上空から見るとよくわかるのですが、平野部に作られている古墳は結構規模が大きいのですが、それは天皇などが庶民を奴隷のようにこき使って、自らの権威を示したのではなく、国として水田を開墾したときに出た大量の残土を集積したのが古墳であるという説があるそうです。

 上空からの見え方に、仁徳天皇が「民のかまどはにぎわいにけり」と言ったという話が加わると奴隷をこき使って巨大古墳を作ったのではなく、民のために水田を開墾した残土を利用しただけと言う話に信ぴょう性が増します。

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