ドクターヘリパイロット(元)奮闘記

老いぼれドクターヘリパイロット(元)の繰り言

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 エンブラエルE195-E2が売り込みのアジアツアーで羽田に着陸したというニュースが入っています。

 MRJが低燃費で売り込むプラットのエンジンをすでに積んだライバル機のようで、TCは既にとって、日本、三菱の前に大きく立ちはだかる強敵です。

 エンブラエルと言う名もブラジルが飛行機を作っているなど知らない30年も前、朝日航洋が固定翼、コミュータに乗り出すことになり、しかも私が中国電力さんのパトロールで飛んでいた広島を基地として、西瀬戸エアーラインと言うしゃれた名で飛ぶことになりました。

 この時に当時の上司が買ってきたのが写真のエンブラエルE110バンデランテと言う低翼でスタイルはよかったのですが与圧がないお買い得の中古機2機でした。

 結局、客が乗らずに2.3年で破綻し、JALが国内線の準幹線に入ることを条件に運輸省から頼まれて引き継ぎ継いだのがJ-AIRのはじまりで、機体をすぐに与圧の着いた機体に変え、あちこちへと路線を広げたのですが、19人乗りではとても採算が合わずに、ついにジェットの50人乗りを導入し、それがエンブラエルでした。

 その一番機が当時JーAIRの広島本社のあった広島西飛行場へ初めて着陸する様子を、自社の格納庫から眺めていました。

 思えば耕運機を作っていたボンバルデアと南米のエンブラエルがまさか小型ジェット旅客機のシェアーを独占してしまうなどとても想像が出来ませんでした。

 世界の三菱はそれを見ていて、あの程度の国、会社が作れるなら多くの実績がある自分たちなら、簡単に作って世界へ売れると踏んだのでしょうか。

 目論見は見事に外れ、この先どうなるかは予断を許さない大変厳しい状況になってしまうなか、エンブラエルは日本に殴り込んできたのでしょうか。

 JAL,ANA本体はなんといっても国策会社のようなものですから三菱を買わないでエンブレルやボンバルデアを買うことは難しいでしょうけれども、子会社や資本関係のない会社はフリーハンドで条件の良い、また性能、維持管理が確実な機種を自由に選択できるでしょうから、安全パイでぜひとも買っておくべきでしょう。

 三菱と心中することの無いように、、、、、
 
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 ドクターヘリに乗り出した2006年ころ ブログを始めたのはドクターヘリの現状などを皆さんに紹介することとヘリパイロットとしての自分史を何らかの形で書いてみたいと思ったということでした。

 さてその時にハンドルネームを何にしようかと考えた末、数多い自分の乗って来たヘリや固定翼機の中で一番印象の強い機種名をと言うことでベル214Bと言うのを選びました。

 このことはブログを始めた当時記事にしていますので繰り返しにはなりますが、ブログを引っ越したこともあるので再掲します。

 214Bは小型のヘリばかり作っていたベル社では当時最大のもので、2950馬力のT55を1200馬力クラスのベル205の機体に乗せた化け物のようなヘリでした。

 1974年の入間の航空ショーでは神様と言われた神田パイロットが2,5トンのトラックを吊り下げてデモフライトをしたのが日本でのデビューでした。

 私が指名されて乗ることになったのはハンドルネームにあるように1989年で、15年もの間に30機程度日本に入り、半分が墜落し、死者続出と言う惨憺たるものでしたが、業績は日本の原子力につながる大送電線の山岳地帯はほとんど作ったという輝かしいものでした。

 15年も過ぎると華奢な胴体に化け物エンジンで。機体各部はガタガタ、仕事の減少に従ってヘリ会社各社はほとんど手放す中、わが社だけが頑張って飛ばしていましたが、主力は330,332にすでに移行し、空飛ぶ棺桶はみな乗りたがらず、新米にお鉢が回ってきたという事情でした。

 特に214に乗らなくても204Bで腐るほど飛んでいましたので、断るつもりでしたが、同僚が乗りましょうということで、上五島で訓練を受けて半年後位から仕事を始めた矢先、一緒に訓練した同僚が墜落して殉職してしまいました。

 この事故で会社は214をあきらめ、4機か5機残っていたのをまとめてアメリカへ売ってしまいました。

 と言うことで自分は訓練を含めて40時間しか飛ぶ機会がなく、あっという間の別れとなりましたが、信頼性はいまいちでしたがヘリとして、航空機としての性能は抜群で、ジェット機と同じような安定性でどっしりと飛ぶさまはヘリコプターとしては異次元のものでした。

 重いものを吊ってあたふた飛び回ると、あちこちに亀裂が入ったり、エンジンは何回も止まるは、さんざんなヘリで多くのパイロット整備士が犠牲になった機種でした。

 1989年1月から上五島空港で訓練をはじめ、9月に独り立ちして三重県でゴルフ場の電柱の建て込みをやった後すぐに同期が小浜湾へ墜落して乗ることはなくなり、330、332に乗ることになり、あっという間のお付き合いでしたが印象は強烈でした。
 
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 長野県防災ヘリが2017年3月訓練飛行中に墜落し、9名全員が死亡してからすでに早いもので2年半も過ぎ、その間群馬県防災ヘリが墜落するなど波乱万丈の防災ヘリです。

 先日は群馬県防災ヘリ事故の犠牲者の慰霊祭のニュースが流れていましたが、相変わらず慰霊されるのは派遣されていて犠牲になった消防隊員だけで、東邦航空から派遣されていたパイロット整備士はいまだに加害者であると思われているようです。

 さて長野県防災ヘリはその後、他県で防災ヘリを受託している民間会社からヘリとパイロット整備士を派遣する契約で比較的難易度の低い内容のフライトから徐々に活動範囲を広げていくという方針で飛んでいたようです。

 その後自衛隊OBの安全管理者と航空従事者試験官出身の機長要員が採用されて運航を続けているようです。

 今回のニュースでは墜落したヘリの代替機として同じベル412を導入し、来年10月に納入されること、ヘリの名前とカラーリングは事故機と同じものを踏襲するということだそうです。

 さてニュースの最後にさらっと書き加えてある情報なのですが、県の発表でもさらっと流していたのでしょうか、現在民間会社から派遣されているヘリが車の車検に当たる整備に7月9日から入っているということだそうです。つまり今は飛ぶヘリガない状態なのですがなんとこれから5か月間もかけて整備検査をする予定だそうです。

 つまり5か月間パイロットは飛行することが出来ず、派遣されている消防隊員もホイストなどの訓練が出来ず、もちろん災害救助の出動もできない状態が続くそうです。

 車検にたたる点検整備検査は耐空検査と言い、日本国内では通常はひと月から2月かかるようですが、1980年当時私が飛んでいたインドネシアでは1日で終わります。

 耐空検査は毎年ありますからまさか毎年5か月間も飛べない状態が続くなら、初めから2機買う必要がありそうですが整備点検で運休することは気にならないのか、あるいは点検整備する整備要員がいないのかどういう理由なのか大変気になります。

 このような常識外れの整備点検検査をするならば、全国の防災ヘリの耐空検査時の代替専用機を10機以上準備しておいて、順繰りに回すことが絶対必要でしょうけれどもそのような動きがないのはどうしたことなのでしょう。

 各県が好き勝手にバラバラの機種を導入しているので、代替機の準備も大変でしょうけれども、整備点検検査時の運休を避ける何らかの対応はぜひとも必要でしょう。

 何か月もパイロットや隊員が飛べないでぼさっとしているのは余りに醜いと言えるでしょう。

 長野県防災ヘリの近況のニュースで雑感を書いてみました。
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 日本が韓国に対して半導体材料の輸出規制を強化する処置を取ったことが徴用工問題の報復処置だと騒がれています。

 日本が輸出する物品は、安全保障の問題からココム規制や武器輸出の制限などで、制限される輸出国や品目が決まっていて、意外のものまでその対象となっていて、時々不正輸出で新聞ネタになったりしています。

 要は日本の友好国以外の国や敵対国の軍事に直接転用されるようなものを輸出すれば、日本の安全保障上大変に危険性があるので、規制することは当然なので、今回のような半導体材料とは言え、サリンや軍用機の製造に直接使用される希少品は厳格に管理されるべきでしょう。

 過去にこのブログでも取り上げましたが、北朝鮮の軍事パレードで編隊を組んで飛んでいたOH6 ヒューズ500は自衛隊で使用されていたものが、用途廃棄でスクラップとして業者に販売されたものが、ニュージーランドへ輸出され、北朝鮮へと転売されたものではないかと言われたことがありました。

 412が日本に導入されだしたころ、朝日へりは204Bをすべて引退させ、シンガポールへ売ろうとしましたが、民間用ヘリであるにもかかわらず、銃座を付ければすぐに軍用に転用可能と言うことで、通産の言う武器に該当するということで輸出することが出来ませんでした。

 もっと極端でひどい例では、ヤマハが無線操縦の農薬散布用のヘリを中国へ輸出したと言うことで、ココム違反容疑で実際に逮捕者まで出しています。

 実際には逮捕者も出さず、違反を問われることなく、水面下で日本の半導体や電子部品、液晶ディスプレイなどが共産国などで軍用に使用されたり、トヨタや日産の車に銃座を付けて使っている例などは数多くありそうです。

 今回の規制は全輸出量の3割以上が行方不明と言う情報もあり、韓国と言う国家が国ぐるみで友好国をうらぎりの不正を働き、濡れ手に泡の暴利を得ている可能性があるので厳正に対処してほしいものです。

 あるいは日本国内の事業者や関係者もグルになっていた可能性もあり、家電崩壊のパターンと同じような構図があるかもしれません。

 真相を解明して、敵に塩を送って暴利をむさぼる裏切り者がいないか、もしいるのなら極刑に処してほしいものです。

選挙とヘリコプター

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 国政選挙があるたびに選挙にまつわるヘリコプターの記事を取り上げてきましたが、どんどん選挙にヘリが使われることが減ってきているようです。

 最盛期は与党の党首だけではなく、派閥の親分や野党党首もヘリで分単位で全国を飛び回って、有権者の支持を訴えていたのですが、近年は不景気のせいか、国民の目を気にするのか、野党がだらしなさ過ぎて、ヘリを使う意味が減ってしまったのでしょうか。

 今回の参院選挙で唯一ヘリの登場するニュースは和歌山で出馬している自民党の世耕経済産業相が和歌山市で出陣式を行った後、県最南端の新宮市までAS350 で飛んだことを見ただけです。

 写真のアントニオ猪木は前回の選挙の時のものらしく、ロビンソン44のようで、すでに6年前のようです。

 350とロビンソンとは情けない話で、最盛期はAS332、バートル 412 S76 と最新鋭機、大型機が飛び回っていたことを思えば大変懐かしく思います。

 ヘリでの移動は分単位で予定を組み、地元候補者の集会に多数の支持者を集めておいて、時間通りにヘリで党首や総理が登場すると、当落線上の候補者にとっては大変な集票力となるようです。

 ですから、選挙期間中のヘリのスケジュールは最終段階に至ると、情勢を判断して当落線上の候補者のもとへ行くことを優先して変更されることは普通だったようです。

 懐かしい思い出では、朝一番に204Bで離陸する直前の、福田総理が汚い私たちの事務所のトイレで遭遇し、並んで用を足しながら目礼したことが印象強く、昨日のように思い出します。

 歴史上では社会党の党首の乗機が不時着したことで、選挙中に落ちるとは縁起が悪いとか、福田総理が吹雪の津軽海峡を突っ切って飛んだとか、安倍総理の父親の安倍晋太郎氏が申請許可地から離れたところへ着陸して新聞記者に嵌められたとかいろいろとエピソードがあったようです。

 大型機を中心に10機以上も飛び回ったバブル事故の選挙から30年も過ぎて大いに発展するべき日本社会が、ヘリの運航でははるかに退化してしまっている状況は情けないと言うしかないようです。


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