ドクターヘリパイロット(元)奮闘記

老いぼれドクターヘリパイロット(元)の繰り言

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

イメージ 1





 航空機に搭載されているGPSのうち認可されているものは、航空機の現在の位置を表示するもので、GPS電波が常時正確に受信できる保証がないため、正確に作動しているかどうかがわからない点があり、航法に使用してはならないと制限が着いていました。

 つまり補助データと使用して良いが、そのデータのみに依存して飛行する事は禁止されていて、雲の中に入ってしまって、GPSに依存して飛ぶ事は法的には許されない大変危険なことと思います。

 今回、群馬県の防災ヘリの管理部門が公表している情報や、事故調査委員会が墜落直前の飛行データを動態管理システムのから得た飛行経路と高度、速度のデータをまったく疑いもなく正確なデータとして公表しているようです。

 これらは航空機搭載機器としての認可はもちろんない可能性が高く、、そのようなものを搭載して運航要員が使用、操作する事がはたして妥当なのかと言うことすら考えもしないようです。

 航空機用として装備されたGPSの機器さえ有視界飛行のみでさらに航法に使用するべきではなく、参考データとしてのみの使用に制限されている。

 まさか地上のタクシーなどに使用する動態管理機器を機内に持ち込んで、あたかも最新の運航援助機器として使用していたのでしょうか、あるいはフリーソフトでもある航空機の追跡ソフトでも使っていたのでしょうか。。

 しかも事故の後も運航管理組織がそのデータを事故調査や運航の実態の把握に全面的に依存し、墜落直前の位置、高度、速度などをあたかもまったく誤差のない、誤りのないデータとして使用するなどまるで認可された、あるいは全面的にそのような機器のみに依存して運航や運航管理をするとこが正当であるというような姿勢が見られます。

 そのような違法性のある機器を、便利であるからと言うだけの理由で、全面的に依存し、常に飛行していたら、雲に入って山にぶつかることには、なるほどと合点がいきます。

 あまりに正確なGPSのデータにだけ依存して飛ぶパイロットは、雲が近くなっても視線は常に機内へ向いていて、しかも副操縦士席に座って、そのような機器を操作し、パイロットを補助する整備士たちも、殆ど外を見ることなく、気が着いたら雲の中だったのでしょうか。

 事故調査部門も、運航管理部門も、機長も、同乗の整備士もすべての関係者がGPSばかりに依存して、外を見て飛ぶ基本を忘れているような気がしますが、便利なものには落とし穴があると言うことになるのでしょうか。

 少なくとも事故調査関係者は動態管理機器のデータでの事故の調査に没頭していないで、これらの機器類の使用における運航上の問題を忘れることなく調べるべきでしょう。

 2パイロット制もそうですが、あまりに便利な機器も両刃の剣であることを少なくともパイロットは常に忘れてはなりません。

全1ページ

[1]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事