ドクターヘリパイロット(元)奮闘記

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 富山県のドクターヘリがゴルフ場に着陸する訓練を実施したことがニュースになっています。

 ゴルフ場では心臓疾患や脳疾患で心肺停止になるゴルフ客が結構発生していて、急死される場合も良くあるそうです。

 ゴルフは結構激しい運動で、真夏や炎天下では大変体に負荷がかかる上、昼食時などに少しアルコールを取って体に負担がかかるようです。

 またこれは冗談ですが、ニギリの額が大きいと精神的な負担も大きいようです。

 ゴルフ場は障害物が比較的少ないうえ広いコースや着陸に最適のグリーンや駐車場、クラブハウスの前のパット練習グリーンなどどこにでも着陸できます。

 またバブル時代にヘリポートを整備したゴルフ場も多くあり、ドクターヘリが着陸するには最適な場所で、5年間に10回以上着陸し、重症の心肺停止患者が救われたこともありました。

 患者はゴルフ客のみならず、近隣の地域のランデブーポイントとしても有効で、このような搬送も行いました。

 患者がコースやグリーンに倒れている時、離着陸に注意が必要なのは、着陸面が平らに見えても結構傾斜している場合があり、斜面角度の制限値を超過しないことと、リジットローターでマストモーメントの制限値がある機種は要注意です。

 私はゴルフができないというか経験がないのですが、ヘリの仕事では何回もゴルフ場で離着陸した経験があり、若い時にはゴルフ場の松くい虫の防除散布をしました。

 当初はなぜ松くい虫防除をするのかわからなかったのですが、コース設計でコースに障害物として大きな松の木が植えてあり、これが枯れるとコースとして大変困るということだそうでした。周辺地域を含めて早朝2時間程度で散布飛行を行い、朝開業時間ころにはクラブハウスで朝をごちそうになったものでした。

 バブルの時代には各地のゴルフ場に夜間照明を設置することが多くなり、各コースに5,6本の電柱を立てて照明灯を取り付けるのですが、重機が入ると芝生がダメになるので、ヘリで電柱を吊り下げて、あらかじめ掘った穴に立て込むという、なかなか面白い仕事でした。

 あとは晩年、某電話会社の社長をただひとり、都心から千葉のゴルフ場へ送っていったことがあったのも懐かしい思い出です。
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     パイロットも色々ですがこんな離陸方法はないと思いますが、、、


 ヘリコプターはまっすぐ直上に、またまっすぐ下へ下りていけますし、飛行機のように車輪やスキッドで滑走しながら離着陸する事が可能なので、パイロットははるか上空から垂直に、つまり90度から、あるいは超低空飛行で入ってくるのは、0度はありえないので3度か5度の進入離着陸が可能です。

 パイロットが選択するべきなのはまず安全確実性、次に最近は環境問題がうるさいのでなるべく周囲に騒音の迷惑をかけない離着陸方法と言うことになります。

 次にドクターヘリですから、離着陸にどれだけでも時間を掛けるわけには行きませんので、できれば早くと言うことになります。

 この3つの項目で優先順位は並べたとおりと言うことになります。

 そし騒音の被害苦情は廻りに与えるうるさい音が小さいということだけではなく、いかにうるさい音が早く遠ざかるかと言うことがありますので、通常は騒音の大きさ×時間と言うことになるでしょう。

 この中でなんと言っても安全である事が最優先で、ヘリポートの上やふきんに墜落する事は許されないという事は絶対的な条件で、少々故障しても、風が荒れたり非常に強かったりしても、落ちないというを最優先するべきでしょう。

 日本ではドクターヘリの機種はすべてエンジンが双発、2台ついていて、1台が停止しても一定の条件内では墜落することなく、飛行を続けて着陸できるような設計となっています。

 一方、ドクターヘリよりやや大型の多い、防災ヘリは飛行中のあらゆる条件したで、どこでエンジンが止まっても、墜落することなく着陸できるようになっていますのでより安全であるということになります。

 一般にドクターヘリに使用している機種が、飛行中エンジンが止まれば墜落する危険がある、あるいは必ず墜落するという状況は離陸上昇のごく一部分と着陸時の高い高度からの垂直降下の部分に限られていますので、パイロットは常識的にはこの領域を避けて飛行する事が全体的な安全性維持のために必要となります。

 秦野の着陸時の墜落事故はエンジンが片方停止したわけではありませんが、高い高度から垂直降下着陸を試みたため、必要な馬力が急激に大きくなりすぎて、パワーが足りなくなって墜落したようです。

 一般的に今の各地のドクターヘリが騒音防止のために行っているらしい、特に屋上へリポートが多いようですが、垂直上昇離陸、垂直降下着陸は大変危険な操縦操作で、誰があのような操縦方法を教えたのかわかりませんが普通に見られます。

 離陸時などは、さらに悪いのが良く見られますが、ホバリングターンをしながら上昇する操作です。普通ホバリングターン上昇は、ローターの反トルクが有利な方向へしかターンをしないのですが、エンジンをわざわざいじめるような方向へ回すパイロットが多くいるようで、どちらへ間沸いても同じだと思っているのか、考えたこともないのか、まったく信じられないような離陸をしているのを見かけます。

 特に真下の視野が限られて、位置がわかりにくい屋上ヘリポートで意味のないホバリング上昇離陸をして、位置が大きくずれて、周りの住宅地などの上へ上がっていくような離陸は見るに耐えません。

 屋上へリポートでは風上側へ必ず前進して、安全速度を獲得してから急上昇する事は基本中の基本で、垂直上昇離陸をしていると今に、片発故障で周囲に墜落と言う大惨事が起こりそうでヒヤヒヤ物です。

 密集地内の屋上へリポートはどう見ても騒音より安全でしょうし、いち早く、上昇しながら離れるようにすることでしょう。
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  同じような記事はずいぶんと前に書いたような記憶がありますが、今日、ツイッターに目撃記事と写真が出ていましたのでまた取上げてみます。

 記事によると朝の通勤時だそうですが、なんとBK117 のドクターヘリが陸送されていたようです。

 写真を見るとどうも関越道のようですが、となると新潟ドクターヘリか、高崎ドクターヘリが故障で飛べなくなって、修理のため川越へ陸送したのでしょうか。

 ヘリコプターを陸送する事は農薬散布全盛時代に多いに流行り、ベル47と206Bの小型機が中心で、機体は燃料を抜いて、ガムテープで目張りをし、後はローターとテールローターを固定しただけの状態でトレーラーに乗せ、農薬散布の現場へ主に夜間に日本国中を走り回って届けてくれたものです。

 なぜ陸送かというと、まずは安いということで、ヘリが飛ぶと1時間あたりの運航原価でも10万円程度はかかり、運航売価では30万円程度は取れるので、貴重な飛行可能時間を温存しようとしたようです。

 陸送だと一晩走行して50万円もしない輸送料金すから、一時期は国内で20台30台の専用トレーラーがあったのではないでしょうか。

 もうひとつの大きな理由は今の季節のような悪い天候が続く時でも、陸送は天候に関係なく確実にヘリの移動が可能で、特に峠を超えるルートには有効で、新潟方面から陸送されてくるヘリを田んぼの中で待って、到着してすぐに農薬散布した経験すらありました。

 今の時代は農薬散布はすべてラジコンに取って代わりましたので、ヘリの陸送は激減し、高速道路でほとんど見かけることはなくなりましたがツイッターの記事は大変珍しいということでしょう。

 ということで今の次代にヘリを陸送する目的の一番は飛べなくなるほど重大な故障で、現地では修理できないため基地へ運ぶということになります。

 故障以外の理由は殆ど考えられないので、ドクターヘリの塗装は有名すぎて目立つので、少しは隠したらと思いますが、いかがでしょう。

 この陸送で一番困るのが、屋上へリポートで重大な故障が見つかり、陸送したい場合で、重大な故障を承知で地上へリポートまで度胸のあるパイロットが飛ぶか、大型ヘリで吊り下げて降ろすかしかない点で、屋上へリポートの最大の欠陥と言うことになります。

 関越道なら新潟か高崎のドクターヘリで、両方とも屋上へリポートなのでずいぶんと困ったのではないかと、ネットで調べてみると、高崎は立派な地上へリポートが出来ていました。

 高崎は先見の明があったのでしょう。

 

 
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 少し時期が早い台風が沖縄から対馬を経て北海道方面へ通過中で、大雨や強風、竜巻などの被害が出ているのを見ると、ヘリ基地には格納庫が絶対に必要であると再認識します。

 立派な屋上ヘリポートがあちこちに完成すればするほど、台風や荒天時、夜間整備時などに必要な格納庫はどうなるのかと思ってしまいます。

 出動して患者さんを搬送してきたドクターヘリが、次の出動に備えて、いち早く、給油したり、使用した薬剤や医療器材、器具の補充をして、短時間のうちに出動態勢を取る事はごく当たり前のことですが、そのようなときにいちいち遠くまで給油に飛ぶような事はありえないと言えるでしょう。

 1週間に1回か2回しか出動しないなら特に給油に遠くへ飛ぶ事はほぼ支障はないと言えますが、一日に3回も4回も出動するようになったら、その都度給油に飛ぶなどもっての他となることでしょう。

 このような給油や格納庫と言うものはドクターヘリの必須アイテムで運航を始めるに当たって事前に整備するものであるということを当事者がどの程度理解しているか、理解していないなら、運航を請け負う会社が丁寧に説明して見通しをつけてから運航をはじめる必要があるでしょう。

 全国には何箇所かこのような必須アイテムを整備する見通しすらなく、長く運航しているところがあり、特にドクターヘリ先進県などと評価されながら遅れている県も多いようです。

 かと思えば格納庫からヘリの出し入れを完全電動自動式のSF映画のような設備を作るところまでなんとばらつきがあるのでしょう。

 このような状況はなんと言っても運航事業者が自らの利益を優先して、十分な協議をすることなく、運航を始めることのみを優先したための結果で、敷地や予算などの関係で改善される見込みがないところもあるようです。

 また屋上へリポートのすぐ下に格納庫、給油設備つきの地上ヘリポートを作ったりとちぐはぐな事が行われています。

 運航会社は自らの利益ばかりを優先するような、口先営業をやめて真に安全効率的な運航が出来る設備の充実や機種選定などを啓蒙するべきでしょう。

 屋上にヘリが離着陸するのを見かけるたびに、思います。
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 年中野ざらし、ドラム缶ごろごろで始まったドクターヘリが、20年もたたないうちに岩手県ドクターヘリのように指定された場所に着陸したらボタンひとつで、あっという間に格納、これは進歩なのでしょうか。

 ヘリコプターを格納庫に入れるのは、荒天風雪強風から機体を守る、機体愛護の精神がまず第一です。

 次は野外に放置しておいた場合の保安上の問題で、機体カバーを開けられて、無線用のヘッドセットを盗まれたりした事は実際にありましたし、燃料タンクに水や砂でも入れられたら、大事故に繋がりかねません。

 後は機体が故障したり、定期的な整備点検を夜間に行ったり、代替機に入れ替えたりする場合に医療用の機材や装備類を積み替える場合など、真っ暗な野外では無理でしょう。

 また整備点検で、高所作業をしたり、クリーンを使ってエンジンなどを吊り上げたりするには、電動移動用の場所が決められていて格納庫内で移動が困難であるとか、床に大きな段差があるようでは本来の整備用格納庫としての機能がないと言えるでしょう。

 またヘリを格納するために地上移動する場合は、ジャッキアップ式の車輪を着けて、牽引車でひっぱったり、ヘリローダーと言うバッテリ駆動の台車の上に載せて移動させる方法があり、最新式電動格納機よりは手間はかかりますが、ヘリポート格納庫に段差を着ける事はありません。

 それとヘリの位置へ牽引車やローダーは自分で移動するので、ヘリから危険を冒してギリギリの狭い、30センチの至近距離に段差があるパッドの上へ横風や背風で離着陸するような必要はありません。

 ヘリポートの許可基準では段差や一定以上の傾斜があると当然許可が下りないことになっていますが、格納用の最新式電動機に載せる着陸は何故不許可にならないのか不思議で仕方がありませんが、1000時間のパイロットが横転でもさせることを期待しているのでしょうか。

 このような設備を造る場合、当然運航会社と県当局は相互に費用や危険性や効率、故障時の対応について十分に相談するはずですが、何故このような高価で危険で、格納時の融通性のないものに決まるのか不思議に思われる方がいるのではないかと思います。

 答えは簡単でローダーでも牽引車でもその費用は運航会社が負担することになっていますが、ヘリポート付帯設備は県の負担なので、県は如何に高額になっても税金で問題なし、運航会社は負担ゼロで、ローダーも牽引車の要らないし、万一故障してヘリが飛ばなくても責任はすべて県に行くことになります。

 最近、豊岡ドクターヘリは、ヘリポートのど真ん中でなく対角線の隅に駐機するようにしているようですが、このようにするとドクターヘリが駐機中でも逆の対角線に防災ヘリなどがもう一機着陸できるので、緊急時などに大変有効となります。

 この自動格納機に常時ヘリを乗せておくと、もう一機が着陸する場合、不利となります。

 ところがこれが航空当局などに言わすと不安全でだめだというらしいのですが、30センチしか余裕のない段差のパッドの上は着陸しても良いと言うらしく、頭の螺子がおかしくなっているようです。

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